locofrank、ワンマンツアー“素晴らしい初日”で幕開け

locofrankが昨日1月15日に東京・新代田FEVERにて全国ツアー「"Returning" Tour 2016」の初日公演を行った。

このツアーは彼らが昨年12月リリースの最新アルバム「Returning」を携えて実施しているもの。バンドにとって初のワンマンツアーとなった。初日のこの日はソールドアウト。木下正行（Vo, B）による「待たせたなー！ 『"Returning" Tour』よろしくー！」の言葉を皮切りに、バンドは「Returning」収録曲を中心に新旧織り交ぜたセットリストで満員の新代田FEVERを沸かせていった。

MCでは木下がバンド結成から17年が経った現在に「Returning」というアルバムをリリースしたことについて「感謝しかない」と繰り返す。またフロア内に子供のファンを見つけると、木下と森勇介（G, Vo）は自身の子供の話を始め「17年やってたら子供の1人や2人できるよなあ」としみじみ語った。加えて「（結成）20年目指す！」と宣言すると、ファンから激励の拍手が送られた。またTatsuya（Dr）が今回のツアーでは各会場に、ファンが自由にメッセージなどを書き込むことのできる白いフラッグを持っていくことに言及。「あの白いバックドロップをみんなの色で一緒に染めていきたい」と思いを語った。その後のMCでも暴れ回るファンを気遣ったり、靴の落し物を見付けて声をかけたりと、3人は和やかなムードを作り上げていった。

バンドは過去曲を演奏する前には楽曲ができた背景などを説明。2003年リリースの1stミニアルバム「STARTING AGE」の収録曲「START」から、大合唱が巻き起こった「Returning」まで、17年間を振り返るようなライブを展開していく。後半には、前作「Signs」制作後に燃え尽きていたことを明かし、「それでもいつでも初期衝動を呼び起こせるのは君たちのおかげです」とファンに感謝の気持ちを述べた。「ワンマンは打ち上げが寂しいので、打ち上げができへんくらいヘトヘトになろうと思ってる」という木下の言葉通り、アンコール含め約90分におよぶアクトをエネルギッシュに駆け抜けた3人。最後に木下が「素晴らしい初日でした！」と笑顔を見せ、初日公演を終えた。

「"Returning" Tour 2016」は5月2日の東京・LIQUIDROOMまで続く。