ceroにとって初のホール会場でのワンマンとなったこの日、彼らはベーシストの厚海義朗、ドラマーの光永渉、パーカッションや管楽器などをマルチに操るMC.sirafuとあだち麗三郎をサポートに迎えた7人編成でステージに登場した。おなじみのオープニングSE・JAGATARA「クニナマシェ」がフェードアウトすると、橋本翼(G, Clarinet, Cho)と荒内佑(Key, Cho)が心地よいサウンドを奏でてライブをスタートさせる。彼らは「cloud nine」「Yellow Magus(Obscure)」「Wayang Park Banquet」を立て続けにプレイ。高城晶平(Vo, Flute, G)が「めちゃくちゃ寒い日ですが」と笑いながら「Summer Soul」の演奏を始めると、着席したオーディエンスはリズムにあわせて上半身をゆっくり左右に揺らした。
高城は2015年が3rdアルバム「Obscure Ride」を発売し全国リリースツアーを行った年であることを踏まえ、「“Obscureイヤー”ということで、その集大成となるようなワンマンライブをやらせてもらおうと思ってます」と挨拶する。「マウンテン・マウンテン」の前には自身の大好きなマンガである本秀康「ワイルドマウンテン」が中野区を舞台にしたものだと話し、歌詞を「ここへ ここへ ここ中野サンプラザへー!」と変えて観客から喝采を浴びた。
この公演では2010年リリースの「ディアハンター」から、高城を除く6人によるR&B調のインストの新曲(タイトル未定)まで新旧さまざまな楽曲が披露された。後半にceroは高城の「現在過去未来を俯瞰したようなワンマンです。全然やってない曲を引っ張り出してきたので」という話から、2ndアルバム「My Lost City」のオープニング曲「水平線のバラード」をゆったりと演奏。ステージ背面には星を散りばめたような明かりが灯され、幻想的な雰囲気を演出した。そして彼らは「FALLIN'」「(I found it) Back Beard」を演奏し、荒内が高城の子供に向けて作ったというナンバー「街の報せ」で本編を締めくくった。
アンコールで登場した彼らは情緒的なメロディの「小旅行」を、オーディエンスを総立ちさせる軽快なリズムの「さん!」を届ける。ダブルアンコールでは高城が「まだ使ってない装置がある」と天井に吊り下げられたミラーボールを指し、メンバーを紹介しながら全員で「Contemporary Tokyo Cruise」をプレイ。ミラーボールから反射する光が輝く中でライブの幕を下ろした。
cero「Obscure Nakano SUNPLAZA」
2015年11月26日 中野サンプラザホール セットリスト
01. cloud nine
02. Yellow Magus(Obscure)
03. Wayang Park Banquet
04. Summer Soul
05. Elephant Ghost
06. 我が名はスカラベ
07. マウンテン・マウンテン
08. Orphans
09. ディアハンター
10. 新曲(タイトル未定)
11. outdoors
12. わたしのすがた
13. 水平線のバラード
14. FALLIN'
15. (I found it) Back Beard
16. 街の報せ
<アンコール>
17. 小旅行
18. さん!
<ダブルアンコール>
19. Contemporary Tokyo Cruise
関連商品
cero「Obscure Ride(アナログ盤)」
[アナログ] 2015年12月16日発売 / カクバリズム / KAKU-070
cero「Summer Soul」
[アナログ] 2015年12月16日発売 / カクバリズム / KAKU-071
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