神田莉緒香「みんなが力をくれた」47都道府県ツアー完遂＆2枚組ベスト発売

神田莉緒香が昨日10月12日に東京・東京国際フォーラム ホールD5にて47都道府県ツアー「KANDAFUL WORLD拡大計画2015 全国47都道府県 弾き語りツアー」の最終公演を行った。

4月の東京・原宿ストロボカフェ公演を皮切りに47都道府県を巡った神田莉緒香。48本目の公演となったツアーファイナルで再び東京へと戻ってきた彼女は、バイオリン、チェロ、ピアノ、ギター、パーカッションのサポートメンバーを迎えた特別編成ではつらつとしたライブパフォーマンスを見せた。また朗らかな雰囲気のMCも好調で、彼女のライブで恒例となっている観客からお題を与えられて即興曲を披露するコーナーでは、ピアノの前でしばらく考えてから「整いました！」と宣言し、観客から投げかけられた“ラスト”をテーマにした切なめのバラードを披露。続けて“東京国際フォーラム”というお題を出された神田が「さっきは（キーが）Gだったから次はCかな……」とつぶやくと客席から「えー？」という声が。国際フォーラムには会場規模の大きい順にホールAからDまであり、今回はその中でも小規模のホールD5でのライブだったことから「そっか、Dでいこう」と考えを切り替えて、いつかはもっと大きい会場でライブをしたいという意気込みを即興の歌詞で歌い上げた。

このほか神田は前日が弟の誕生日であったことを語ってからバンド編成でバースデーソング「H.P.B.D.」を披露。さらに「弾き語りツアーのファイナルなのにバンド編成だけっていうのもね」という前置きから「オトシモノ」「ロンリーにさよならを」などをピアノ弾き語りで演奏した。またライブで披露する機会が減っていたがツアー中にファンからのリクエストが多かったため、ツアー後半からセットリストに組み込む機会が増えたというナンバー「笑って」を歌い上げた。MCでは47都道府県ツアーの中で9月に愛媛・コスモシアターで行ったプラネタリウムライブの雰囲気が幻想的だったことを振り返ったあと、疾走感あふれるビートに乗せて「星」を歌唱。そして爽快感に満ちた楽曲「炭酸ペットボトル」では「みんなの声が聴きたい！」とコール＆レスポンスを観客と行いつつ、元気いっぱいにステージを展開していった。ライブ終盤には「みんなが力をくれたから、47都道府県を回って無事にまた東京に戻ってくることができました」と感謝を述べ、もともとは自分を励ますために作った曲で、今は聴いてくれる人の背中を押すような気持ちで歌っているというナンバー「×」（バツ）などを届けてステージを去った。

アンコールで再びステージに立った神田は、12月21日の東京・赤坂BLITZ公演でベストアルバム「いつだってベスト！」を販売することを発表。ベストアルバムの収録曲は8月発表のシングル「星 / いっぱいいっぱい / Welcome to the music」の封入ハガキの1項目「現在発表されている神田莉緒香の楽曲の中から、5曲を選んで記入する」をもとに選曲されることがこの場で初めて明かされた。投票受付は10月15日の消印有効。ベストアルバムの販売形態など詳細は後日アナウンスされるが、現時点でファンがハガキに記載した楽曲をもとにした選曲のDISC 1と、収録曲未定の弾き語り楽曲からなるDISC 2のCD2枚組になることが決定している。告知を終えたあと、神田は初披露となる新曲「I Sing」と、ライブ定番曲「オーケイ」の2曲を歌ってツアーファイナルを笑顔で締めくくった。