Helsinki Lambda Club、渋谷で強敵どついたるねんと真っ向勝負

Helsinki Lambda Clubが昨日9月10日に東京・TSUTAYA O-nestにて、ライブイベント「Helsinki Lambda Club 武者修行2マンシリーズ “ヘルシンキファイトクラブ vol.1”～どつかれサマー2015～」を開催した。

「ヘルシンキファイトクラブ」はHelsinki Lambda Clubが「ありとあらゆる壁を超えたアーティストに真っ向から立ち向かい、打ちのめされながらも、成長していきたい」という思いを込めて行う自主企画。今回彼らは“対戦相手”にどついたるねん、オープニングアクトならぬ“エンディングアクト”にMANGA SHOCKを選び、約3時間の“ファイト”を繰り広げた。

先攻のどついたるねんは「チッス！ メーン！」と挨拶をしながらステージに登場。10月21日にリリースするニューアルバム「ミュージック」に収録される「California」でパフォーマンスを開始した。続く「精神」ではワトソンがオーディエンスと「精神！ 精神！ バラバラ！」とコール＆レスポンスに興じ、「ばっちこーい！サラダバー」ではうーちゃかが天井のパイプにぶら下がって暴れ、オーディエンスを興奮させた。中盤では陽気な雰囲気の「バガボンド」やセンチメンタルな「遠浅の部屋」など、ワトソンがメインボーカルを務めるナンバーが続く。そして彼らはサンバ調の「生きてれば」でフロア中を踊らせ、「今日はヘルシンキの皆さん呼んでくれてありがとうございます！ 市川由衣さん結婚おめでとうございます！」とメッセージを送ってから、ラストナンバー「such a sweet lady」で会場をハッピーな雰囲気で包み込んだ。

対するHelsinki Lambda Clubはノスタルジックな「ぢきぢき」でライブをスタート。ドライブ感のある「宵山ミラーボール」で勢いをつけ、稲葉航大（B, Cho）のトリッキーなベースプレイに加えて顔芸までもが炸裂する「ルイジアナの類人猿」、弾むメロディラインが印象的な「KIDS」と連続で披露し、マイペースにフロアを盛り上げていった。1stミニアルバム「olutta」のリード曲「Lost in the Supermarket」からは、「ユアンと踊れ」「メリールウ」とアッパーチューンが続く。橋本薫（Vo, G）のパワフルなボーカル、佐久間公平（G, Cho）のキャッチーなギター、稲葉の骨太なベース、アベヨウスケ（Dr, Cho）のダイナミックなドラミングが作り上げる、一癖も二癖もあるHelsinki Lambda Clubのサウンドにオーディエンスは大熱狂した。

橋本が曲順を間違えそうになるというハプニングがありつつも、ライブは予定通りに進行していく。彼らは代表曲「バンドワゴネスク」で盛大なシンガロングを巻き起こしたあと、躍動感あふれる新曲「This video has been deleted」を披露。4人は橋本のエモーショナルで力強い歌声が響いた「シンセミア」を届け、最後に渾身のプレイで「All My Loving」を演奏してライブの幕を下ろした。

Helsinki Lambda Clubの演奏が終わると、ラウンジフロアでエンディングアクトのMANGA SHOCKのライブが始まる。ラウンジフロアを通過していく観客たちを見た平島圭祐 a.k.a ひらっち（Vo）は「早く！ 早く！ お客さん帰っちゃうから！」とメンバーに声をかけ、彼らは「NOIZE～KILL ME MY BABY～」でライブを始めた。ひらっちを筆頭にメンバーは続々と観客の間へと突入し、フロア中を巻き込んでいく。彼らはテーブルやカウンターに飛び乗ったり、天井のパイプにぶらさがったりと好き放題に暴れ回り、フロアは大混乱の状態に。MANGA SHOCKは30分間で全18曲を演奏し、大盛り上がりのうちにイベントを終了させた。