超特急“濃厚で衝撃的”な「Beautiful Chaser」映像作品完成、上映会で思い語る

超特急が本日7月27日に東京・ユーロライブにて実施された「『Beautiful Chaser』Music Story Film」の完成披露上映会に登場した。

9月9日にニューシングル「Beautiful Chaser」をリリースする超特急。「『Beautiful Chaser』Music Story Film」はシングル表題曲の世界観を表現した約15分の映像作品で、映画「先生を流産させる会」などを手がけた内藤瑛亮が監督を務めた。ハードな内容であることから“自主規制”という形で本作の地上波でのオンエアは実施されず、作品は7月30日（木）20:00よりニコニコ生放送で配信される特別番組の中で解禁される。

上映会のステージには超特急の7人と内藤監督、共演の青山愛依が登壇。内藤監督は楽曲からインスパイアされたハードな世界観をこの映像で表現したことを説明し「ここまでやっちゃっていいの？っていうところまでやれたので、楽しかったですね」と語った。作中で超特急のメンバーはさびれた探偵事務所の7人の探偵を演じる。彼らの事務所に青山演じる傷だらけの少女が逃げ込んできたところから物語が展開。7人はある組織に追われる彼女を逃がす計画を立てるが、計画を実行しようとしたその日に彼らは過酷な運命に立ち向かうことになる。

「Beautiful Chaser」に乗せて届けられるハードバイオレンスアクションである本作について、メンバーはそれぞれに思いを口にする。コーイチは「超特急はこれまで、バラエティ要素の強いMVばかり作ってきました。白目をむいたり、目からビームを出したり……。けれど今回は、本気の演技で白目をむいてます」とコメント。作品が衝撃的な結末を迎えることから「観終わったとき、真っ先に『8号車（超特急ファンの総称）はどう思うんだろう』って感じました」と心配顔で口にした。カイは「完成した作品はみんなで一緒に観たんですけど、みんなしばらく黙り込んでしまった。それくらい余韻がすごかったです」と続く。ユースケは「初めて観たとき、ボロボロに泣いてしまったのを覚えてます。普段は楽しく話してるメンバーの、本気のアクションや演技を観て『苦しいな、やめて』って、8号車の目線になってしまって……」と劇中で迫真の演技を見せたメンバーの姿を思い返した。

超特急メンバーの演技について内藤監督は「みんなは歌ったり踊ったりが専門ですけど、撮影前には『俳優として扱うのでそのつもりで来てほしい』と伝えていたんです。現場ではみんな俳優然としてふるまってくれたので、うれしかったですね」と語った。カイはクライマックスのシーンで役に感情移入するあまり過呼吸になってしまったという。彼は「役に入り過ぎて、過呼吸で手足の震えが止まらなくなってしまったんです」と振り返り、内藤監督は「すごく思いを込めてやってくれました」とカイを称えた。また内藤監督はタクヤがアクションシーンで見せた力強さにも言及。「タクヤは遠慮なくやるからリハーサルから（動きの）音が違った」とコメントし、これにタクヤは「武器として使う木の棒を、リハーサルで折ってしまうという出来事が起きました（笑）。僕、加減がわからなくて100％でやってしまう人間なので……」と照れ笑いした。激しいアクションの連続にリョウガも武器として使う小道具を、ユーキは衣装のネックレスを壊してしまったことが明かされ、ユーキは「リアルに戦う、ということを意識して臨みました。本当に生死のかかった戦いをしています」と演技に込めた思いを語った。

撮影はハードなシーンの連続だったが、青山との共演シーンに関しては7人が一様に癒された様子。撮影を振り返った彼女が「カイさんはとってもカッコよくて、びしょ濡れになるシーンでも私の心配をして下さって、本当に優しい方でした」とコメントすると、カイは「もうメロメロですよ！」と笑顔を見せる。これにタクヤは「僕たち普段、カイから優しさもらってませんけど！」とツッコミを入れ、会場は笑いで包まれた。青山はさらに「ユースケさんが卓球の話とかをたくさんしてくれたので楽しかったです」と続けて場を和ませ、これにはユースケが「僕、卓球部のOBとして彼女に卓球の世界を知ってほしくて！ 今度先輩としてシェークハンドとペン（ともにラケットの種類）をプレゼントしたいと思います！」とリアクションしていた。

最後にタカシは「今まで僕ら、いろんなものに挑戦してきましたが、今回はいつもと違うカッコよさを引きだせたんじゃないかなって思います。この作品は、人間の本当の美しさが観られる作品だと思います」とコメント。リョウガは「濃厚で衝撃的で。長いようですぐ終わってしまう15分です」と簡潔に作品の魅力を語った。コーイチは「僕たち1人ひとりが俳優として本気で挑んだ作品になっているので、しっかり観てもらえたらうれしく思います」と、タクヤは「8号車にもこの世界観に入り込んで観てほしいです」と言葉に熱を込める。また、作品を観終えたあとの8号車の心情を心配したメンバーは「大丈夫だよ！」と8号車に呼びかけ、カイは「大丈夫、今晩もブログ更新するからね」と笑顔を見せていた。