cero、満員のZepp Tokyoで迎えた感慨のツアーファイナル

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ceroが7月12日に東京・Zepp Tokyoにて全国ツアー「"Obscure Ride" Release TOUR」の最終公演を実施。ニューアルバム「Obscure Ride」を引っさげて行った全17本におよぶツアーを完遂した。

cero「"Obscure Ride" Release TOUR」Zepp Tokyo公演の様子。(撮影:三浦知也)

cero「"Obscure Ride" Release TOUR」Zepp Tokyo公演の様子。(撮影:三浦知也)

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高城晶平(Vo, Flute, G)(撮影:三浦知也)

高城晶平(Vo, Flute, G)(撮影:三浦知也)[拡大]

cero「"Obscure Ride" Release TOUR」Zepp Tokyo公演の様子。(撮影:三浦知也)

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ステージに姿を現したceroは1曲目に新作アルバム「Obscure Ride」のオープニングナンバー「C.E.R.O」を披露。青い照明に包まれる中で高城晶平(Vo, Flute, G)がスキャットを発し、荒内佑(Key, Cho)と橋本翼(G, Clarinet, Cho)はウエットなエレピとギターの音を紡いでいく。彼らは演奏後にすぐさま扇情的でグルーヴィなナンバー「マイ・ロスト・シティー」を浴びせ、さらなる盛り上がりを作り上げる。そして“特殊サポーター”としてceroのパフォーマンスを支えるベーシストの厚海義朗、ドラマーの光永渉、マルチプレーヤーのMC.sirafu、あだち麗三郎といったおなじみの面々に加え、コーラスとして重住ひろこと岡村玄のデュオ・Smooth Aceも舞台に登場。ステージ中央に立つ高城は、真夏日となったこの日の東京について「晴れましたね」と話して9人編成で「Summer Soul」を届けた。

高城は「いよいよceroもZepp Tokyoでやることになりました、ありがとう!」とフロアいっぱいの観客に感謝の気持ちを告げる。彼はメンバーとともにエフェクトを多用したアンサンブルで「Elephant Ghost」「exotic penguin night」「マウンテン・マウンテン」をノンストップで披露。のびのびと楽曲を歌唱しながら「皆さん楽しんでますか! オレも楽しいです!」と声を弾ませた。また彼は過去に同会場にてNUMBER GIRLのラストツアーを観るべく会場付近でチケットを譲ってくれる人を探したという過去のエピソードも紹介した。

橋本翼(G, Clarinet, Cho)(撮影:三浦知也)

橋本翼(G, Clarinet, Cho)(撮影:三浦知也)[拡大]

ライブ中盤にはスムーズなポップチューン「DRIFTIN'」「Orphans」やSmooth Aceらのコーラスが心地よい「Roji」がオーディエンスをほどよく揺らす。原曲以上にゆったりとしたテンポで情緒的に届けられた「大停電の夜に」では、演奏の途中に場内照明がすべて消灯するという演出も行われ、観客は真っ暗なZepp Tokyoにて静かに彼らの歌声を堪能した。一方「Contemporary Tokyo Cruise」ではバンドがにぎやかな合奏を繰り広げて観客を楽しませる。楽曲のブレイクの際には大きなミラーボールの光が会場を照らし、フロアから歓声が巻き起こった。

荒内佑(Key, Cho)(撮影:三浦知也)

荒内佑(Key, Cho)(撮影:三浦知也)[拡大]

リズミカルなピアノやホーンの音と高城のラップで踊らせる「Narcolepsy Driver」や光永の緻密なリズムによる「Wayang Park Banquet」のプレイを経て迎えた終盤、MCでは荒内が高城を見て「泣いてんの?」と茶化し、高城はそれを笑って否定しながら「でも感慨は深いよ。NUMBER GIRLが解散ツアーをやったところでやれてるわけだし」と答える。そして厚海のベースとあだちのサックスによるソロで盛り上げてから、高城が「メイクサムノイズ!」と声を上げて「Yellow Magus」へとなだれ込む。黄色い照明に照らされながら橋本はドライブ感のあるギターソロを披露し、続けてあだちも情熱的なサックスプレイを展開。オーディエンスの歓声を浴びたあとで荒内が浮遊感のあるシンセの音をフェードインさせ、本編ラストナンバー「FALLIN'」の演奏へとつないだ。

cero「"Obscure Ride" Release TOUR」Zepp Tokyo公演の様子。(撮影:三浦知也)

cero「"Obscure Ride" Release TOUR」Zepp Tokyo公演の様子。(撮影:三浦知也)[拡大]

アンコールではまずメンバー3人が登場。高城はこの日で終幕するツアーを振り返り「うれしかったです。いろんなところに行って皆さんの顔を見れて。大変でしたけど糧になりました。これからもがんばっていける」と話し、橋本も「こんなにたくさんceroを好きな人がいたんだね」と語る。そして特殊サポーターを再び集め、軽やかに「さん!」「あとがきにかえて」をプレイした。ステージをあとにしても鳴り止まない拍手に導かれメンバーが再登場。高城は「カクバリズムでは最後に新曲をやるバンドは伸びるという伝統がありまして。チャレンジタイムやらせてもらってもよろしいでしょうか?」と言ってアルバム未収録曲「街の報せ」を披露し、万雷の拍手の中で「またお会いしましょう!」と挨拶してライブの幕を下ろした。

※記事初出時、本文の一部曲名の表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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cero "Obscure Ride" Release TOUR
2015年7月12日 Zepp Tokyo セットリスト

01. C.E.R.O
02. マイ・ロスト・シティー
03. Summer Soul
04. ticktack
05. Elephant Ghost
06. exotic penguin night
07. マウンテン・マウンテン
08. DRIFTIN'
09. Orphans
10. Roji
11. 夜去
12. 大停電の夜に
13. Contemporary Tokyo Cruise
14. Narcolepsy Driver
15. Wayang Park Banquet
16. Yellow Magus
17. FALLIN'
<アンコール>
18. さん!
19. あとがきにかえて
<ダブルアンコール>
20. 街の報せ

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読者の反応

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showgunn @showgunn

cero、満員のZepp Tokyoで迎えた感慨のツアーファイナル - 音楽ナタリー http://t.co/hbwZKS9DwN
本当に素敵なライブでした、と改めて

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