倖田來未15周年ツアー最終公演、宙吊りベンツの上で熱唱

5

254

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 206 224
  • 3 シェア

倖田來未が全国ツアー「Koda Kumi 15th Anniversary Live Tour 2015 ~WALK OF MY LIFE~ supported by Mercedes-Benz」のファイナル公演を埼玉・さいたまスーパーアリーナで6月27、28日の2日間にわたり開催した。この記事では28日の公演をレポートする。

ベンツに乗って登場した倖田來未。(写真提供:エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ)

ベンツに乗って登場した倖田來未。(写真提供:エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ)

大きなサイズで見る(全6件)

ピアノの弾き語りを披露する倖田來未。(写真提供:エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ)

ピアノの弾き語りを披露する倖田來未。(写真提供:エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ)[拡大]

デビュー15周年を記念したこのツアーで倖田は4月4日の静岡・エコパアリーナ公演から全国8カ所12公演を実施した。最終日となったこの日、まずステージ後方のスクリーンにベンツを運転し夜の街を走り抜ける倖田の映像が映ると観客は早くも歓声を上げる。そしてワイヤーで吊るされたベンツのオープンカーのフロントガラスに腰をかけた倖田が登場。ベンツの上で「You can keep up with me」を歌い、ライブをスタートさせた。ステージに降りた彼女はダンサーとともにベンツに乗り込み、花道を走行。車のフロントに寝そべり、艶やかなダンスを踊りながら「Mercedes」を披露する倖田の周りには、お札を模した紙が飛び交った。

ゴールドのドレスに着替えた倖田は、薄暗いステージで光を放つガラス張りのセットの中で「hands」を幻想的に届ける。その後「WALK OF MY LIFE」では胸に手を当ててから緊張した面持ちでグランドピアノを弾き語った。倖田がステージを降りるとタキシード姿の男性が現れ、客席から女性ファン1名をステージに招待。奈落から再登場した倖田はファンの手を引いて一緒にソファに座り、そのファンからのリクエストに応えてバラード曲「Rain」を歌唱した。

エレキギターを演奏する倖田來未。(写真提供:エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ)

エレキギターを演奏する倖田來未。(写真提供:エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ)[拡大]

「Dance In The Rain」で倖田は、天井から吊るされた布を使って行うアクロバティックな空中パフォーマンス・エアリアルティシューを披露。巧みな演技を繰り広げながら力強く楽曲を歌い上げる。そして「Fake Tongue」ではドラムを叩いたり、エレキギターをかき鳴らしたりと多様なパフォーマンスでオーディエンスを釘付けにした。その後新曲「HURRICANE」を初披露したのち、本編のラストにCOMPLEX「BE MY BABY」「LOADED feat. Sean Paul」「LIFE so GOOD!!」とアッパーチューンを畳み掛け、投げキッスをしてステージを降りた。

倖田はアンコールでトロッコに乗って登場し、ダンサーを率いてアリーナを1周。「Lady Go!」「WIND」「I'll be there」「Butterfly」「LALALALALA」と人気曲のメドレーを歌いながらカラフルなボールを投げたり、手を振ったりして客席を盛り上げた。「Poppin' love cocktail feat.TEEDA」の曲中にステージに到着した彼女は「さいたまスーパーアリーナ手を上げろー!」「歌え!」とオーディエンスを煽る。曲が終わると靴を脱いでステージの端から端まで全力疾走し、ファンとともにジャンプした。お茶目な表情で乱れた帽子を直し、靴を履いた彼女は感謝の気持ちを述べたあと「ファイナル、終わりです! 帰ってください!(笑)」とジョークを飛ばす。「あ、ちょっといい?」と観客を待たせてステージ上でスタッフにメイクを直してもらうと「私ももう32(歳)ですからねえ、ちょっとぐらい化粧直ししなねえ……」と言って笑いを誘った。

エアリアルティシューを披露する倖田來未。(写真提供:エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ)

エアリアルティシューを披露する倖田來未。(写真提供:エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ)[拡大]

倖田はファンがアンコールを求める際に「Brave」を合唱したことに触れると、自らも同曲のワンフレーズを披露し観客を喜ばせた。そしてアーティストデビューしてからの15年について「傷付くことを言われたときもあったけど、人にどう見られようがあたしはあたしらしくいくんやっていうことを引っさげてやってきた」と述べる。そして“自分を支えてくれるファンの背中を押したい”という思いから最新アルバム「WALK OF MY LIFE」を「人がどう思うかではなく、自分がどう生きたか」というテーマで制作したことを明かした。「これからもみんなに、一緒に歩いてきてよかったなって思ってもらえるアーティストでいたい」と語った倖田はライブの最後に「walk」を披露。時折涙ぐみながら歌声を響かせたあと、天井から降りてきた真っ白な布につかまり再度エアリアルティシューをパフォーマンスした。彼女がステージから去るとスクリーンには「WALK OF "YOUR" LIFE」という文字が浮かび、会場からは大歓声が上がった。アンコールが終了するもオーディエンスはその場に留まり、倖田へのサプライズとして「WALK OF MY LIFE」をフルコーラスで合唱。ファンの歌声を聴いた倖田は再度ステージに登場し、号泣しながらダンサーと手をつないで一礼した。

なお倖田は夏をイメージした楽曲を集めたアルバム「SUMMER of LOVE」を7月22日に発売。2006年7月発売の「4 hot wave」以降、毎夏発表してきたシングルからセレクトした楽曲に加え、この日披露した「HURRICANE」をはじめとした新曲3曲が収められる。

この記事の画像(全6件)

倖田來未「Koda Kumi 15th Anniversary Live Tour 2015 ~WALK OF MY LIFE~ supported by Mercedes-Benz」
2015年6月28日 さいたまスーパーアリーナ セットリスト

01. You can keep up with me
02. Mercedes
03. House Party
04. BUT
05. Shake It Up
06. D.D.D. feat.SOULHEAD
07. Introduction ~WALK OF MY LIFE~
08. Lippy
09. hands
10. Sometimes Dreams Come True
11. WALK OF MY LIFE
12. Rain
13. Gentle Words
14. Gimme U
15. Dance In The Rain
16. PIECE IN THE PUZZLE
17. Fake Tongue
18. Like It
19. HURRICANE
20. 人魚姫
21. FREAKY
22. TABOO
23. Hot Stuff feat.KM-MARKIT
24. BRING IT ON
25. BE MY BABY(※COMPLEXカバー)
26. LOADED feat. Sean Paul
27. LIFE so GOOD!!
<アンコール>
28. Lady GO!
29. WIND
30. I'll be there
31. Butterfly
32. LALALALALA
33. Poppin' love cocktail feat.TEEDA
34. walk

全文を表示

読者の反応

  • 5

檸檬 @0lemon7

こんな「そして」は無さそうなんだけど在るんだなぁと感心した。"そしてワイヤーで吊るされたベンツのオープンカーのフロントガラスに腰をかけた倖田が登場。"

https://t.co/wqZYaGouM9 https://t.co/6wnFDuAasl

コメントを読む(5件)

関連商品

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 倖田來未 の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。