「ロックの学園」大盛況!1万6000人がロック漬け

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3月20~22日に神奈川県三浦市でロックフェスティバル「ロックの学園2009」が開催された。

THE BACK HORN(写真:中嶌英雄)

THE BACK HORN(写真:中嶌英雄)

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ACIDMAN(写真:中嶌英雄)

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the pillows(写真:中嶌英雄)

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GOING UNDER GROUND(写真:岡利恵子)

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Base Ball Bear(写真:中嶌英雄)

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斉藤和義(写真:中嶌英雄)

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フジファブリック(写真:中嶌英雄)

フジファブリック(写真:中嶌英雄)

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TRICERATOPS(写真:岡利恵子)

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スガシカオ(写真:中嶌英雄)

スガシカオ(写真:中嶌英雄)

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TAKUYA(ROBO+S)による「体育」の授業の様子(写真:中嶌英雄)

TAKUYA(ROBO+S)による「体育」の授業の様子(写真:中嶌英雄)

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「ロックの学園」は三浦市とロックの学園製作委員会が廃校となった旧神奈川県立三崎高校を会場に、3日間にわたりロックにまつわるさまざまな授業やライブを実施するユニークなフェス。第2回目となった今回は3日間で約1万6000人が来場し、2007年の第1回目に続く盛況ぶりとなった。

体育館ライブにはオープニングアクトを含め3日間で計11組が登場。会場となった体育館の前方には椅子席が用意され、授業と称したライブが始まる前は着席させるというこだわりよう。SEは校長である忌野清志郎の名曲の数々が流れ、ライブ開始前は予鈴が鳴るという細かに凝った演出がオーディエンスを楽しませていた。

<1日目>

初日1時間目の体育館ライブを担当したTHE BACK HORNは、「世界を撃て」「ブラックホールバースデイ」「罠」といったナンバーを含む攻撃的なセットリストで観客にタフさを見せつけた。松田晋二(Dr)は「こんな学園があったら倍率が高いでしょうねぇ」と感嘆したり、菅波栄純(G)は中学時代に文化祭で告白された思い出を語ったりと初の体育館ライブを存分に楽しんでいた。

2時間目の体育館ライブに登場したACIDMANは、アッパーチューンからスローナンバーまでさまざまな楽曲を連発。MCで大木伸夫(Vo)は「人生はやり直しができるから、やりたいことにチャレンジしてほしい。自分に嘘をつかない人生がいい人生だと思うので」と観客たちに熱いメッセージを送った。

体育館ライブの合間には、中庭で新鋭アーティストたちによるアコースティックライブが行われたり、教室でアーティストによる授業が展開されるなど盛りだくさん。アーティストによる授業はつねに満員状態で、別の教室で行われている生中継も大盛況となった。

初日最後の体育館ライブを行ったthe pillowsは、ガッツポーズを決めながらステージに登場。結成20周年のキャリアバンドならではの堂々としたパフォーマンスでオーディエンスを一気に熱狂させた。「この世の果てまで」の前には「行けるから行くんじゃない。行くしかないから行くんだ」という名言も飛び出し、アンコールを含め全14曲を歌い上げた。

なお、この日は「ロックの学園」の入学を断られたという設定のJAPAN-狂撃-SPECIALが、真昼間にトラクターの荷台にライブセットを積み込んだまま学園に乱入。突然ゲリラライブを始めるという“事件”を起こし、オーディエンスを熱狂させた。

<2日目>

前日に比べ春らしい好天に恵まれたこの日。体育館ライブの1番手を務めたGOING UNDER GROUNDの前に、“教育実習生”としてPeaky SALTが登場し、会場に爽やかな風を吹き込んだ。また、GOING UNDER GROUNDは加藤ひさし(ザ・コレクターズ) をゲストに迎え「世界をとめて」をセッションする貴重なパフォーマンスを披露した。

この日もっとも先生らしからぬフレッシュなサウンドを体育館中に響かせたのはBase Ball Bear。学園祭をきっかけに結成されたバンドとあって、体育館のステージはどこかしっくりくるものがあった。同時にファンからの掛け声も「こいちゃん!」「史織ちゃん!」とまるで同級生を呼ぶようなものばかり。小出祐介(Vo,G)は、「ロックロックしているのは恥ずかしいんですよね……」とギターソロで前に出ることを躊躇したり、見事なバンドアンサンブルを聴かせながらも初々しいステージをみせた。

そして、2日目の体育館ライブのトリである斉藤和義がステージに姿を見せると、立見席を含め満員となった会場は大興奮。あちこちから「せっちゃん!」という声が飛ぶ中、「歌うたいのバラッド」「やぁ 無情」など次々と名曲を披露した。さらにMCではおなじみのエロトークを披露したりと不良教師っぷりを発揮する始末。曲間で「マグロ!」と叫んだり、本編のラストは三崎港が近いことを意識したのか「FISH STORY」を歌い上げた。

<3日目>

3日目の体育館ライブは“教育実習生”のSCANDALによるライブでスタート。続いて登場したフジファブリックはドラムに刄田綴色(東京事変)を迎え、「Sugar!!」をはじめとする新曲を含むサービスたっぷりのライブを展開。合間にはSCANDALの制服姿に何度も触れたり、噛みまくりのゆるいトークでオーディエンスを沸かせた。

ライブの合間には、校内でTAKUYA(ROBO+S)による「体育の授業」が開講。古今東西のギタリストたちの演奏シーンを見ながら、ゲストの後藤まりこ(ミドリ)と結生(メリー)らとともにその演奏方法を実践するというユニークな講義を行った。また、TAKUYA(ROBO+S)とミドリの後藤まりこ、ハジメ、小銭喜剛の3人は、この日限りの特別ユニット「ROBO+S+ミドリ」として校内で教室ライブを開催。JUDY AND MARYの「ミュージック ファイター」「KYOTO」のカバーを含む貴重なパフォーマンスが披露され、教室に入りきれなかったファンが廊下に漏れる音に聞き入る様子も見られた。

そして、鮎川誠(SHEENA & THE ROKKETS)による終業式後、フェスの大トリを飾ったスガシカオは「不純異性交遊」をテーマにライブを展開。「教室が控え室でドキドキする」など意味深な発言をしながら、「19才」「黄金の月」「午後のパレード」などヒット曲を次々と熱唱。トリにふさわしい大人の余裕たっぷりのパフォーマンスで満員の観客を盛り上げ、3日間にわたった学園祭を締めくくった。

なお、フェスの模様はライブおよび授業風景も含めNHK BS-hiにて4月27日・28日・29日の3夜連続でオンエア。5月2日にはNHK BS-2にて総集編が約2時間にわたり放送される。アーティストたちによる特別授業を、画面をとおして体感してみてほしい。

「ロックの学園」体育館ライブ セットリスト

2009年3月20日
THE BACK HORN
1. 世界を撃て
2. 覚醒
3. ブラックホールバースデイ
4. 白夜
5. アカイヤミ
6. 罠
7. 空、星、海の夜
8. 蛍
9. 涙がこぼれたら
10. コバルトブルー
11. 刃

ACIDMAN
1. アレグロ
2. ストロマトライト
3. FREE STAR
4. 式日
5. I stand free
6. プリズムの夜
7. 赤橙
8. アイソトープ
9. CARVE WITH THE SENSE
10. 飛光
11. TO THE WORLD'S END

the pillows
1. LITTLE BUSTERS
2. New Animal
3. Mr.Droopy
4. No Surrender
5. I know you
6. バビロン 天使の詩
7. Ladybird girl
8. Funny Bunny
9. この世の果てまで
10. サード アイ
11. ストレンジ カメレオン
12. ハイブリッド レインボウ
EN1. MY FOOT
EN2. Advice

2009年3月21日
GOING UNDER GROUND
1. ハートビート
2. STAND BY ME
3. グラフティー
4. 同じ月を見てた
5. ラストダンス
6. トーキョー・キャンバス
7. 世界を止めて
8. TWISTER
9. Holiday
10. トワイライト
11. 世界のまん中

Base Ball Bear
1. ドラマチック
2. GIRL FRIEND
3. 極彩色イマジネーション
4. 神々 LOOKS YOU
5. SCHOOL GIRL FANTASY
6. 夕方ジェネレーション
7. changes
8. LOVE MATHEMATICS
9. CRAZY FOR YOUの季節
10. 祭りのあと

斉藤和義
1. I Love Me
2. Mojo Life
3. Summer Days
4. ハミングバード
5. 歌うたいのバラッド
6. やぁ 無情
7. ドント・ウォーリー・ビー・ハッピー
8. 歩いて帰ろう
9. ベリー ベリー ストロング ~アイネクライネ~
10. 社会生活不適合者
11. FISH STORY
EN1. すっぱいぶどう

2009年3月22日
フジファブリック
1. 虹
2. TAIFU
3. Merry-Go-Round
4. 地平線を越えて
5. 桜の季節
6. 同じ月
7. Sugar!!
8. TEENAGER
9. Sufer King
10. 銀河

TRICERATOPS
1. 彼女のシニヨン
2. GROOVE WALK
3. FUTURE FOLDER
4. Special K
5. 僕らの一歩
6. MIRROR
7. FLY AWAY
8. トランスフォーマー
9. Raspberry
10. ロケットに乗って

スガシカオ
1. 19才
2. コノユビトマレ
3. 奇跡
4. 13階のエレベーター
5. フォノスコープ
6. 春夏秋冬
7. 黄金の月
8. 午後のパレード
EN1.NOBODY KNOWS
EN2.Hop Step Dive

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風とロック芋煮会 @kazetorockBB

ロックの学園2009
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