GLIM SPANKY、「褒めろよ」リリースツアー“Velvet Theater”で閉幕

GLIM SPANKYが5月17日に東京・東京キネマ倶楽部にて単独公演「Velvet Theater in 東京キネマ倶楽部」を開催した。

このライブは彼女たちが2月に発表したシングル「褒めろよ」のリリースツアーのファイナル公演にあたるもの。松尾レミ（Vo, G）と亀本寛貴（G）はサポートメンバーの栗原大（B）と武並J.J俊明（Dr）の2名を率いてパフォーマンスを行い、会場に集まった大勢のファンに全18曲を届けた。

Steeleye Span「Gower Wassail」をBGMに登場したGLIM SPANKYは「サンライズジャーニー」でライブを開始。続けて「焦燥」「ダミーロックとブルース」「Flower Song」と矢継ぎ早に楽曲がたたみかけられ、客席に放たれる松尾のハスキーな歌声と重厚なバンドアンサンブルに観客たちはあっという間に引き込まれていった。ポエトリーリーディングから始まる新曲を経て、彼女たちはイベントタイトルと同名の楽曲「ヴェルヴェットシアター」をプレイ。「VELVET THEATER」のロゴが煌々と輝き出く中披露されたこのナンバーは、松尾が「いつかライブタイトルにしたい」と思って制作した、夜をイメージした楽曲とのことだ。

「踊りに行こうぜ」をじっくりと聴かせたあと彼女たちはジャニス・ジョプリン「MOVE OVER」のカバー、「褒めろよ」といったキラーチューンを連投。松尾の歌声と亀本がかき鳴らすエモーショナルなギターの音に観客たちは高揚し、拳を高く突き上げる。その後GLIM SPANKYは園子温が監督および脚本を務める映画「リアル鬼ごっこ」のイメージソングとして書き下ろした「リアル鬼ごっこ」を初披露し、開放感のあるメロディで会場中を満たした。なお「リアル鬼ごっこ」はシングル作品として7月1日にリリースされる。

本編ラスト1曲を残して松尾は、GLIM SPANKYはメジャーシーンで活動していく上で非常にチームに恵まれたと話す。さらに彼女は「メジャーデビューする前にレーベルのえらい人から『このレーベルは日本一のロックレーベルです』って言われたの。そこがGLIM SPANKYを選んだってなかなかセンスいいじゃん（笑）。The Rolling Stonesみたいな芯を曲げずにやってるカッコいい奴らがいるでしょ。私たちもそういうふうになるんで、みんなついて来いよ！」と客席に呼びかけ、大歓声を浴びていた。そして本編を「大人になったら」で締めくくり、GLIM SPANKYはステージを降りていった。

アンコールでは再会を歌ったミドルチューン「ロルカ」、パワフルなロックナンバー「Gypsy」の2曲が披露された。鳴り止まない拍手を受け、彼女たちは再びステージへ。ダブルアンコールでは松尾が愛してやまない作家・稲垣足穂の小説「一千一秒物語」からインスピレーションを受けて制作したナンバー「NIGHT LAN DOT」が届けられた。彼女たちは星空のように輝く照明のもと哀愁たっぷりに同曲を演奏し、「Velvet Theater」の幕を下ろした。

GLIM SPANKYはこの日の公演で7月22日にニューアルバム「SUNRISE JOURNEY」をリリースすることと、10月17日に東京・赤坂BLITZにて単独公演を行うことを発表。なお赤坂BLITZでの単独公演は全国9カ所を巡るライブツアーの千秋楽公演にあたる。

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