RED WARRIORS、7年ぶりツアーは濃厚な“ロックの祭り”

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RED WARRIORSが全国4カ所をまわるライブツアー「LESSON23 ~R&R Carnival~」を実施。ツアーファイナルとなるSHIBUYA-AX公演を、昨日3月8日に行った。

マイクを分け合って歌うDIAMOND☆YUKAI(左)とSHAKE(右)の姿も、RED WARRIORSのライブならでは(Photo by 古溪一道)。

マイクを分け合って歌うDIAMOND☆YUKAI(左)とSHAKE(右)の姿も、RED WARRIORSのライブならでは(Photo by 古溪一道)。

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YUKAIはアンコールで「これでまた農業に復帰できるぜ」と発言。なぜ農業なのかは、ナタリーPower Pushのロングインタビューで確認してみよう(Photo by 古溪一道)。

YUKAIはアンコールで「これでまた農業に復帰できるぜ」と発言。なぜ農業なのかは、ナタリーPower Pushのロングインタビューで確認してみよう(Photo by 古溪一道)。

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2007年10月の復活時には、東京と名古屋のみでライブを行った彼ら。今回は2002年のツアー「7th “邪夢”」以来約7年ぶりとなり、前回のライブを見逃したファンにとっては嬉しい4公演となったはずだ。

SHIBUYA-AXには1980年代をリアルタイムで通過したファンや、最近RED'Sを知ったであろう若い世代まで、幅広い層のオーディエンスが集結。開演時間を約20分ほど過ぎた頃に会場が暗転し、艶めかしいSEにあわせバンドメンバーが次々にステージに現れた。ドラムの向山テツが力強いビートを叩き始めると、木暮“SHAKE”武彦が小気味よいカッティングでギターリフを刻み、いよいよDIAMOND☆YUKAIが登場すると、オープニングナンバーの「ROLLING DOWN THE STREET」がスタート。予想外の選曲に会場はどよめいたものの、そのヘヴィな演奏とYUKAIの熱いシャウトに観客は大きな声援を送った。

RED'Sはそのまま「09's REVOLUTION」「BAD LUCK BOOGIE」と、前回の復活時には演奏されなかったナンバーを披露。そのマニアックな選曲に、会場に集まったファンから大歓声が巻き起こった。YUKAIは「気分はどうだい? OK、今日は完全燃焼だ!」と叫ぶと、ライブの定番曲「FOOLISH GAMBLER」を熱唱。メンバー全員が40代後半にもかかわらず、とてもデビュー23年目のバンドとは思えないほどエネルギッシュなパフォーマンスを見せつけた。

この日の演奏曲は名盤と呼ばれる2ndアルバム「CASINO DRIVE」、3rdアルバム「KING'S」からのナンバーを軸に、各アルバムからまんべんなくセレクト。しかも、ややマニアックな選曲となっており、古くからのファンを喜ばせたことだろう。また、2009年版RED WARRIORSといえるヘヴィな演奏とアレンジは、リアルタイムを知らない世代にも十分にアピールしたはずだ。

ライブ中盤では、SHAKEがリードボーカルを務める「SHAKIN' FUNKY NIGHT」、グルーヴィーかつタイトな演奏でフロアを熱狂させた「野生の風」もプレイ。名曲「ルシアンヒルの上で」ではファンがサビを大合唱し、発表から20年以上経ってもRED'Sナンバーが色褪せていないことを証明した。

終盤戦に突入すると、バンドは「MONKEY DANCIN'」「7th Strip」といった新旧の人気曲を熱演。「SHOCK ME」ではYUKAIが「もっとバカになって帰ろうぜ! 頭のネジのひとつやふたつ、外しちまおうぜ!」と観客を煽り、その勢いのまま「CASINO DRIVE」「ROYAL STRAIGHT FLUSH R&R」といったロックンロールナンバーで突っ走り、ライブ本編を終えた。

熱気に満ちた客席からは、アンコールを求める拍手や手拍子が鳴りやまず。数分後にはツアーTシャツに着替えたバンドメンバーが再登場。「マイクスタンドが壊れたぜ。これが完全燃焼だ!」とYUKAIが言うと、原曲よりもさらにヘヴィなアレンジに生まれ変わった「WILD AND VAIN」が演奏された。ギターソロやYUKAIのブルースハープなど、10分前後におよぶこのヘヴィチューンはエンディングでテンポアップ。天にも昇るかのようなアレンジで、見事なエンディングを迎えた。

「WILD AND VAIN」の演奏を終えると、突然YUKAIが「Happy Birthday To You」を歌い始めた。そう、この日はSHAKEの49回目の誕生日。ファンからも「Happy Birthday, Dear SHAKE~」と祝福の言葉が贈られ、YUKAIは用意してあったワインボトルをSHAKEにプレゼントした。ステージ上のメンバー5人で乾杯を済ませると、「またこの3人(YUKAI、SHAKE、KIYOSHI(B))でステージに立てたのは、喜ばしいこと」と言ってラストナンバー「バラとワイン」をプレイ。サビのパートでは客席からたくさんのバラの花が投げ込まれ、ステージ上は楽曲同様にゴージャスなシチュエーションへと変化した。

こうして2時間強にわたるRED WARRIORSのツアーファイナルは終了。YUKAIは「またどこかで会いましょう」と言って、ステージを後にした。会場は明るくなり、終演を告げるSEも流れ始めたものの、多くのファンはアンコールを求める拍手をやめようとしない。すると、再度バンドメンバーがステージに現れ、予定外のダブルアンコール曲「WILD CHERRY」を演奏。最後の最後に、デビューアルバム「LESSON 1」からのファストチューンがプレゼントされ、会場に残っていたファンの顔からは最高の笑みがこぼれた。YUKAIは客席にペットボトルの水を振り巻き、「完全燃焼だーっ!」と叫び2度目のアンコールが終了した。

ステージの去り際に「バカになったぞーっ!」と絶叫したYUKAIも、今週3月12日には47回目の誕生日を迎える。その数日後の3月15日にはLIQUIDROOM eibsuでのバースデーライブも控えており、こちらにはSHAKEもゲスト出演。当日はAXでのRED'Sライブ同様に、完全燃焼するYUKAIの姿を目にすることができるはずだ。

RED WARRIORS「LESSON23~R&R Carnival~」セットリスト

01. ROLLING DOWN THE STREET
02. 09's REVOLUTION
03. BAD LUCK BOOGIE
04. FOOLISH GAMBLER
05. ANOTHER DAY, ANOTHER TIME
06. BYE BYE BABY
07. OUTLAW BLUES
08. DANCE MACABRE
09. SHAKIN' FUNKY NIGHT
10. 野生の風
11. ルシアンヒルの上で
12. MONKEY DANCIN'
13. 7th Strip
14. SHOCK ME
15. CASINO DRIVE
16. ROYAL STRAIGHT FLUSH R&R
--ENCORE--
E1. WILD AND VAIN
E2. バラとワイン
--ENCORE--
E3. WILD CHERRY

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音楽ナタリー @natalie_mu

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