この単独公演は、“2035年3月19日のSugar's Campaignのメジャーデビュー20周年記念ライブ”という設定で進行。“47歳”になったAvec AvecとSeihoを中心に、“20年前”の名盤「FRIENDS」に参加したボーカリストのakio、IZUMI、momo、Sherry Liがひさびさに顔を合わせ、パフォーマンスのみならず懐かしい当時の思い出話や現在どうしているかという近況を話しながら、ステージに立つ全員がそのユニークな設定を楽しんでいた。
まずAvec Avec、Seiho、サポートの小川リョウスケ(B)、Kashif(G)がスタンバイし、Seihoが「Sugar's Campaign、20周年ありがとうございます! ゲストボーカルakioー!」と呼びかけると、SPEEDSTAR MUSIC代表取締役社長の細名隆扮する47歳のakioがパフォーマンスを始める。しかしうまく歌えず、「代わりに歌わせてもらいます」とakioの息子役として本物のakioが登場した。
茶番劇で笑わせつつも、「ホリデイ」からライブが始まれば場内は大盛り上がり。序盤はmomoを迎えて「It's too late」、IZUMIを迎えて「有名な映画のようにラブリーな恋がしたい」、再びakioがボーカルの「パラボラシャボンライン」などを送り、生演奏と打ち込みのビートによるポップなグルーヴがフロアを席巻していく。観客も心地よさそうに手を挙げ、体を揺らしながら彼らの音楽に身を委ねていた。
幕間には、Seiho、Avec Avec、tofubeats、okadadaが出演するトークVTRをスクリーンで上映。これは女装したSeihoママのバーで、中年になったAvec Avec、tofubeats、okadadaがひさびさの再会を果たし同窓トークを繰り広げるというもの。Avec Avecには18歳の子供がおり、tofubeatsは華道家になってセミナーで大忙しの日々、okadadaは鳶職人の傍ら「DJ FLYINGMAN」という名でDJ活動をしているなど、細かい設定に場内は爆笑の渦となった。
後半はメンバー2人のみのDJパフォーマンスも展開。ドープな時間のあとは「おしえて」「放課後ゆうれい」といったメロウでアーバンなボーカルナンバー、そして中国から駆け付けたSherry Liを迎えて「夢見ちゃいなガール」を披露した。
本編が終わると、20年後の自分たちや関係者、ファンへ宛てた、2015年撮影のSugar's CampaignのメッセージVTRが流れた。メジャデビューし、音楽を生むことを仕事している人たちと接して、Sugar's Campaignを長く続けていくことを意識したという2人。「ひねくれ者やから真っ当に『応援よろしくお願いします』って言うのも恥ずかしくて。でも本当に20年後にこのVTRを観たいよな」と話し、最後に「こんな僕らのお遊びにつき合ってくれてありがとうございました。20年後も応援よろしくお願いします!」とファンに感謝を述べた。
アンコールではこの日の出演者全員がステージに集合。「最後はみんなでワイワイしましょう、いつものあの曲で!」というSeihoの合図で「ネトカノ」が流れ出し、場内はラララの大合唱に包まれた。
なお、「FRIENDS」は現在110カ国のiTunes Storeにて配信中。3月29日には彼らの地元である大阪・枚方市樟葉花園町のくずはモール南館ヒカリノモールにてミニライブおよびサイン会を行うことも決定した。
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Sugar's Campaign「Sugar's Campaign単独公演『~FRIENDSリリパ~』」
2015年3月19日 UNIT セットリスト
01. ホリデイ
02. Big Wave
03. It's too late
04. 有名な映画のようにラブリーな恋がしたい
05. パラボラシャボンライン
06. Moon Prism(Avec Avec)
07. Plastic(Seiho)
08. I Feel Rave(Seiho)
09. おしえて(Avec Avec)
10. 放課後ゆうれい
11. 香港生活
12. 夢見ちゃいなガール
13. となりタウン
<アンコール>
14. ネトカノ
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John Gastro @john_gastro
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