このイベントは武藤の高校卒業にあわせて実施されたもので、会場には彼女の最新アルバム「I-POP」初回限定Yell盤の購入者の中から抽選で選ばれた彩未family(ファン)が集結した。武藤が指名したこの日の司会は脚本家や俳優として活動している森ハヤシ。彼はさくら学院の担任を務めており、武藤とは“元生徒”と“元担任”という間柄だ。彼女は3年間通った高校の卒業式を終え、制服姿のままで「もうひとつの卒業式」に“出席”した。
森によって会場に呼び込まれた武藤は、客席の間を通って豪華なスタンド花で彩られたステージに登場。彼女は「皆さん! 武藤彩未、無事に高校卒業してきましたー!」と、もらいたての卒業証書を高々と掲げ、彩未familyからの大歓声を浴びた。
武藤は高校時代を振り返り、いつも一緒にいた“いつメン”とカラオケに行ったり、プリクラを撮ったりと青春を謳歌していたことや、修学旅行でハワイに行った思い出などを語る。その後、式は祝電紹介のコーナーへ。ここでは雑誌「Kids Style」の関係者、小学館の少女マンガ雑誌「ちゃお」の編集部、2014年度のさくら学院メンバーといった彼女と縁の深い面々からのメッセージが森によって読み上げられた。
祝電披露が終わると、武藤はさくら学院の卒業公演で当時のメンバーと一緒に歌った「旅立ちの日に ~J-MIX~」を歌唱。3年前とは違い、1人きりで同曲を歌い終えた彼女は清々しい笑顔を見せた。武藤と森がさくら学院の話題で盛り上がっていると、舞台袖から武藤の音楽プロデュースを手がけている本間昭光が巨大な花束を持って登場。彩未familyが用意した桜色のペンライトで客席が埋め尽くされる中、本間のキーボード伴奏で武藤は「未来へのSign」を軽やかに歌い上げた。
終盤では武藤の母親からの手紙が紹介される場面も。武藤はその内容に客席を向いたまま涙を浮かべ「産んでくれてありがとう!」と自身の母に感謝した。そして最後に会場に集った彩未familyに向けて「こんなにたくさんの方が私のことをお祝いしてくれて……本当に私は幸せ者です。今日ここで、皆さんの前で改めて宣言させてください。絶対にソロアイドルで一番になります。これからもよろしくお願いします!」とメッセージを送り、ステージを去っていった。
アンコールに応えてステージに舞い戻った武藤は、本間のキーボード生演奏で「彩りの夏」が歌いたいとリクエスト。彼女の透き通った歌声と本間の奏でるピアノサウンドによって豊島公会堂が満たされ、武藤の「もうひとつの卒業式」は幕を下ろした。
なお武藤はイベント後、メディア向けの囲み取材に出席。卒業後の活動について「もっといいパフォーマンスができるように、これまで学校に通っていた時間を歌やダンスの練習に費やしたいです。今までのパフォーマンスが100%だとしたら、これからは150%でいきたいと思っています」とコメントし、プライベートの目標については「料理をがんばりたい」と話していた。
武藤は自身の19歳の誕生日である4月29日に東京・渋谷公会堂にてワンマンライブ「BIRTH」を開催。3月11日までローソンチケットにて、この公演のチケットプレリクエスト抽選が行われている。
武藤彩未「BIRTH」
2015年4月29日(水・祝)東京都 渋谷公会堂
OPEN 17:15 / START 18:00
料金:1900円
チケット一般発売日:4月4日(土)
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