Silent Sirenが夢実現、武道館ワンマンで会場中ピンク一色に

Silent Sirenが全国ツアー「Silent Siren Live Tour 2014→2015冬 ～武道館へ GO! サイレン GO!～」のファイナルとして、昨日1月17日に初の東京・日本武道館公演を開催。この日は9000人のファンが会場に駆けつけ、Silent Sirenのイメージカラーであるピンク色のTシャツを着たファンによって武道館全体がピンクに染まった。

会場が暗転するとともに、ステージに吊るされた白幕にオープニングムービーが上映された。すぅ（Vo, G）とひなんちゅ（Dr）の出会い、動員数が5人ほどしかいなかった初期のライブ、読モがやっているバンドとしてしか周囲に見られず悔しい思いをしたこと、徐々にバンドとして実力が付き人気が急速に拡大していったこと、そして日本武道館公演の開催決定が知らされた瞬間など、メンバーへのインタビューを交えてバンド結成から現在までのドキュメント映像が流れていく。白幕が振り落とされてメンバーが姿を現すと、メジャーデビューシングル「Sweet Pop!」からライブがスタート。入場時に観客に配られた遠隔操作で光るリストバンドがピンク色に輝き、会場のテンションは一気に上昇した。

ステージには、彼女たちの原点である原宿から世界中に虹の架け橋を作るようなイメージのポップなセットが飾られ、メンバーはその真ん中で熱いパフォーマンスを披露。4人が立った台は楽器やアンプ、モニタースピーカーを乗せたままステージ上を動きまわり、彼女たちは曲ごとにポジションを変えながら演奏していく。「ユメオイ」では背面のモニターにイラストレーター・かとうれいが描いたマンガ風のアニメが上映され、センターステージから客席に向けてシャボン玉が発射される。「LOVE FIGHTER!」ではゆかるん（Key）がセンターステージで観客に振り付け講座を行い、会場はますます一体感を増していった。

恒例のサイサイコーナーは、勝負に負けたメンバーがモノマネや一発芸などを披露し、ツアーの全公演を通して負け数が多かったメンバーが罰ゲームを行うというもの。罰ゲームの内容がバンジージャンプであることがサプライズで明かされ、彼女たちはその場で腰を抜かしながら「これ、やりすぎじゃない？」と驚きの声を上げる。この日の対戦内容は「あっち向いてホイ」で、なかなか決まらない勝敗に会場は大盛り上がり。激戦の末、前回のツアーに続いてすぅが負け、後日バンジージャンプに挑戦することが決定した。

「『Are you Ready?』」ではステージのあちこちから火柱が吹き上がる中、4人がそれぞれじっくりとソロパートを回していく。一転して「恋い雪」では、星空のような無数のレーザーと温かいやわらかなライトの光、そして天井から舞い落ちる雪の特効で幻想的な雰囲気に。1月14日にリリースしたばかりの最新シングル「KAKUMEI」を歌う前には、この曲が結成後に初めて作った曲「チラナイハナ」のアンサーソングとして日本武道館公演のタイミングで作ったものであることをすぅが説明。彼女は「1人では大勢のファミリーに音楽を届けることもできないし、これからもこのスタッフとメンバーと一緒に、光る明日へと突き進んでいきたい」と曲に込めた思いを語った。

後半戦は、2月25日発売のアルバム「サイレントサイレン」に収録される四つ打ちのダンスロック「DanceMusiQ」を皮切りにアッパーチューンを連発。「チャイナキッス」では今回のツアーで一番サイズが大きいものを借りてきたという銅鑼をひなんちゅが鳴らす。また「BANG!BANG!BANG!」では客席への巨大バルーンの投げ込み、「爽快ロック」では白煙噴射と、1曲ごとにさまざまな演出でファンを楽しませていた。「What show is it?」ではメンバーがはっぴを羽織って、マスコットキャラのサイサイくんとともに会場中を巻き込んで「ワッショイ！」とコール＆レスポンス。「All Right～"今"を懸ける～」では初期からのバンドの思い出写真が上映される中、天井から大量のハート型の紙が舞い散った。最後に彼女たちは「ぐるぐるワンダーランド」を観客とともに歌い上げ、会場中を熱狂の渦に巻き込んだ。

アンコールの声に呼び戻された4人は、センターステージに移動して「根拠のない自信だけでここまでやってきました」「昔は狭いスタジオで肩がぶつかりながら、『ブドーカーン！』って叫びながら練習してました」と結成当初を回想。その頃のスタジオを思い出しながら原点のスタイルでライブをしたいということで、あえて狭いセンターステージで、結成後に初めて作った曲「チラナイハナ」を演奏することを告げた。さらにこの曲には、彼女たちが機材のことを何もわからなかった頃にバンドをサポートし作曲を担当してくれた、ひなんちゅの高校の同級生でもある最初期メンバーのクボナオキがギターで参加。それまでの派手な演出が一切ないシンプルなステージで、メンバーは涙をこらえながら笑顔で「チラナイハナ」をパフォーマンスした。

このほかアンコールでは、アリーナの観客が白いボードを掲げて「31」というコレオグラフィーを作るメンバーへのサプライズも。さらにサイサイからもファンへのサプライズとして、台湾、香港の海外公演を含む全15カ所19公演のツアー「Silent Siren Live Tour 2015 Spring → Summer～サイレン VS サイレント～」を4月から開催することを発表した。この日の最後に披露されたのは「ビーサン」。オーディエンスも含めた会場にいる全員が出演者であるかのように客席にも照明が当てられ、観客も残った力を振り絞るように全力でシンガロングする。最後に客席めがけてピンクのテープが発射され、大きな歓声に包まれながら3時間以上におよんだライブは終了。メンバーは観客を背にして一緒に記念撮影をし、マイクを通さずに生声で「ありがとうございました！」と感謝の言葉を叫んだ。

なお、この日は開演前にメンバーへの囲み取材が行われており、あいにゃん（B）はこれから始まる武道館公演に向けて「結成当時からいつかライブをしたいと口に出していたこの場所に、今立っていることが不思議。今日までみんなで一生懸命がんばってきたので後は楽しむのみ。楽しみな気持ちでいっぱい」、ゆかるんは「今までにない初めての演出もたくさんあるし、ファミリーのみんなにもびっくりしてもらえると思う」と意気込んでいた。

また、すぅは新たな海外公演の決定を受けて「お茶の間でみんなが『サイサイだー！』と言ってくれるバンドになりたい。日本だけじゃなくて世界中の方々に愛されるバンドになりたい」とコメント。ひなんちゅは「香港では去年ワンマンライブをやっているので、そのときからもっともっと人が増えてくれたらうれしい。台湾は初めて行くので、どれくらいのファミリーがいるのか不安とドキドキがいっぱいあります」と語り、さらに「サイサイの音楽って掛け声が多かったり、日本語がわからない人でも楽しめる音楽だと思うので、どの国に行っても楽しませられる自信があるし、もっともっといろんな国に行きたい」と話していた。

Silent Siren 「Silent Siren Live Tour 2014→2015冬 ～武道館へ GO! サイレン GO!～」2015年1月17日 日本武道館 セットリスト

01. Sweet Pop!
02. ラッキーガール
03. LOVEのしるし
04. stella☆
05. ユメオイ
06. LOVE FIGHTER！
・サイサイコーナー
07. Limited
08. 「Are you Ready？」
09. 恋い雪
10. KAKUMEI
11. LOST.W
12. DanceMusicQ
13. チャイナキッス
14. BANG!BANG!BANG!
15. 爽快ロック
16. What show is it？
17. All Right～“今”を懸ける～
18. ぐるぐるワンダーランド
＜アンコール＞
19. チラナイハナ
20. Starmine
21. ビーサン

Silent Siren Live Tour 2015 Spring → Summer ～サイレン VS サイレント～

2015年4月24日（金）埼玉県 三郷市文化会館
2015年4月29日（水）福島県 郡山市民文化センター 中ホール
2015年4月30日（木）福島県 郡山市民文化センター 中ホール
2015年5月6日（水）広島県 広島県 アステールプラザ
2015年5月9日（土）大阪府 NHK大阪ホール
2015年5月10日（日）大阪府 NHK大阪ホール
2015年5月17日（日）千葉県 市川市文化会館
2015年5月23日（土）群馬県 前橋市民文化会館
2015年5月30日（土）新潟県 新潟LOTS
2015年5月31日（日）新潟県 新潟LOTS
2015年6月4日（木）宮城県 Rensa
2015年6月7日（日）栃木県 栃木県教育会館
2015年6月21日（日）愛知県 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
2015年6月27日（土）北海道 札幌市民ホール
2015年7月2日（木）福岡県 福岡国際会議場
2015年7月10日（金）東京都 渋谷公会堂
2015年7月11日（土）東京都 渋谷公会堂
2015年7月17日（金）台湾 ※会場未定
2015年7月19日（日）香港 ※会場未定

Silent Siren ファンクラブイベント 第5弾 サイサイ！男祭り

2015年2月19日（木）東京都 TSUTAYA O-WEST

Silent Siren ファンクラブツアー 第2弾 サイサイ！体育祭！

2015年3月28日（土）～29日（日）静岡県 ※会場未定