MERRY「Grateful Year」渋公から幕開け、テツ登場にファン歓喜

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MERRYが1月2日に東京・渋谷公会堂にて、2015年初のワンマンライブ「Grateful Year 2015『ヴァニラスカイアバンギャルド』」を開催した。

MERRY「Grateful Year 2015『ヴァニラスカイアバンギャルド』」東京・渋谷公会堂公演の様子。(撮影:中村卓)

MERRY「Grateful Year 2015『ヴァニラスカイアバンギャルド』」東京・渋谷公会堂公演の様子。(撮影:中村卓)

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MERRY「Grateful Year 2015『ヴァニラスカイアバンギャルド』」東京・渋谷公会堂公演の様子。(撮影:中村卓)

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今年の干支が未であることにちなんで、2015年は「Grateful Year」と銘打って精力的に活動していくことを宣言しているMERRY。渋谷公会堂での単独公演は、その幕開けにふさわしい入魂のステージとなった。

場内が暗転した瞬間、最新アルバム「NOnsenSe MARkeT」のオープニングナンバー「iNtO the mARkeT」をバックに、過去の映像がスクリーンで上映される。続いて結生(G)、健一(G)、ネロ(Dr)が順番に現れ、ガラ(Vo)の登場とともに客席の興奮は最初のピークに達した。そして「渋谷!」というガラの咆哮から「NOnsenSe MARkeT」がスタート。極彩色の照明が艶かしい雰囲気を醸し出す中で、メランコリックなサウンドが響きわたる。そして鞭を手にしたガラが「踊り狂え! 踊り狂え!」と叫んだ「不均衡キネマ」、大サビで観客の大合唱が起きた「ジャパニーズモダニスト」、ひずんだガラの歌声が炸裂する「『東京』」が畳み掛けるようにパフォーマンスされた。

この日のライブの本編は、ほぼMCを挟まずにストイックに進行。中盤では結生と健一がアコースティックギターを弾き、ネロがカホンを叩くアコースティックスタイルで「チック・タック」「路地裏哀歌」の2曲が披露され、オーディエンスをうっとりと酔わせる。また後半戦に入る前には「頭がザクロ」「Midnight Shangrila」「バイオレットハレンチ」の3曲が客席の狂騒を煽る一幕も。ネロはドラムを乱打する手を止めず、結生と健一が入れ替わりながらメインギターを奏で、ガラは情熱的で激しい歌声を響かせた。

MERRY「Grateful Year 2015『ヴァニラスカイアバンギャルド』」東京・渋谷公会堂公演の様子。(撮影:中村卓)

MERRY「Grateful Year 2015『ヴァニラスカイアバンギャルド』」東京・渋谷公会堂公演の様子。(撮影:中村卓)[拡大]

後半戦の口火を切ったのは「Station 07」。そこからは「NOnsenSe MARkeT」の収録曲が次々と披露され、「千代田線デモクラシー」ではTHE CHERRY COKE$のTOMOがアコーディオンで参加し、メランコリックなナンバーに彩りを添えた。またガラの「渋谷に絶望を!」という叫びから突入した「絶望」では、「絶望!」のコール&レスポンスが繰り広げられ場内の狂乱に拍車がかかっていく。そしてミラーボールが回る中で披露されたダンサブルな「Zombie Paradise ~地獄の舞踏曲~」、紙吹雪が刺激的なサウンドを盛り上げた「Carnival」が連続投下されたのち、本編は「梟」でクライマックスを迎える。「梟」のラストでガラは「2015年、一緒に飛び立ちましょう」と叫び、学習机から高くジャンプした。

1回目のアンコールは、本編でも披露されたアコースティックセッションが再び行われた。穏やかな雰囲気をたたえた「Unreachable Voice」、ガラのアカペラから始まった「ラストスノー」がしっとりした雰囲気を紡ぎ出す。「ラストスノー」ではステージのスクリーンで雪景色とメンバーの姿が映し出され、センチメンタルな空気を際立たせた。

その後、鳴り止まないアンコールに応えてみたびステージに戻ってきたメンバーたち。Tシャツ姿で登場したガラが「珍しく告知しようか」と述べ、新規ツアー「Grateful Year 2015『NOnsenSe MARkeT B1』」の開催を発表。「『Grateful Year』なので1年くらい対バンやらいろいろ考えてますんで。ライブ三昧にしようと思ってます。だからこの曲をやって、俺らとみんなでてっぺん目指しましょう」と述べ「T.O.P」を力強く鳴らした。

MERRY「Grateful Year 2015『ヴァニラスカイアバンギャルド』」東京・渋谷公会堂公演の様子。(撮影:中村卓)

MERRY「Grateful Year 2015『ヴァニラスカイアバンギャルド』」東京・渋谷公会堂公演の様子。(撮影:中村卓)[拡大]

そしてこの日は、ファンにとってうれしいサプライズが最後に待ち受けていた。ガラは「ここで報告を……今日はテツさんが観に来てます」と現在ライブ活動を休止しているテツ(B)をステージに呼び込む。大歓声が起こる中、ガラは「5人が思い入れのある渋公なので、5人で歌いたいと思います。俺らとみんなので歌です」という紹介を経て「群青」を堂々とパフォーマンスした。演奏終了後、メンバーはステージの前に一列に並び観客に別れの挨拶をする。テツは「やっとやっと、みんなの前に戻ってくることができました。本当に感謝してます。また次はいつ戻って来れるかわからないけど、最高のライブを楽しんでもらえたのなら何よりです。俺も一番うれしいです。1年以上待っててくれてありがとう。また会いましょう」とファンとの再会を誓い、笑顔のままでステージを降りていった。

MERRY「Grateful Year 2015『ヴァニラスカイアバンギャルド』」
2015年1月2日 渋谷公会堂 セットリスト

01. iNtO the mARkeT
02. NOnsenSe MARkeT
03. 不均衡キネマ
04. ジャパニーズモダニスト
05. 「東京」
06. 【collector】
07. 暗闇にピンク
08. 罪
09. チック・タック
10. 路地裏哀歌
11. Hide-and-seek
12. 頭がザクロ
13. Midnight Shangrila
14. バイオレットハレンチ
15. Station 07
16. 千代田線デモクラシー
17. 絶望
18. Zombie Paradise ~地獄の舞踏曲~
19. Carnival
20. 梟
<アンコール>
21. Unreachable Voice
22. ラストスノー
<ダブルアンコール>
23. T.O.P
24. 群青

Grateful Year 2015「NOnsenSe MARkeT B」

2015年2月26日(木)東京都 下北沢CLUB Que
※「CORE」限定ライブ
2015年2月27日(金)東京都 下北沢CLUB Que
2015年3月2日(月)千葉県 千葉LOOK
2015年3月7日(土)神奈川県 横浜BAYSIS
2015年3月12日(木)東京都 The Play House
2015年3月20日(金)茨城県 mito LIGHT HOUSE
2015年3月21日(土・祝)埼玉県 HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3
2015年3月29日(日)栃木県 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2

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