渋谷慶一郎のパリ・シャトレ座ソロ公演で喝采

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渋谷慶一郎が10月20日(現地時間)にフランス・パリのシャトレ座でソロコンサート「Perfect Privacy」を開催。昨年ボーカロイドオペラ「THE END」を上演した会場であるこのオペラハウスの舞台に約1年ぶりに立ち、ピアノソロ、ピアノとコンピュータのデュオ、そしてインプロビゼーションからなる約140分間のパフォーマンスを繰り広げた。

パリ・シャトレ座「Perfect Privacy」の様子。

パリ・シャトレ座「Perfect Privacy」の様子。

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この公演ではステージ上に巨大スクリーンが設置され、渋谷はそれを背にしてピアノを演奏。彼の表情はもとより、真上からの俯瞰映像や、弦を叩くハンマー、鍵盤の上で動く指がスクリーンいっぱいに映し出される。コンサートは「Nothing Happens Twice」で幕を開け、協和発酵キリンのプロジェクト「10 SOUNDS OF LIFE SCIENCE」のために書き下ろした強烈なリズムの楽曲「Heavenly Puss」へと遷移する。

パリ・シャトレ座「Perfect Privacy」の様子。

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短いMCをはさんで、続いて4月にパリのパレ・ド・トウキョウで行われた写真家・杉本博司とのコラボコンサート「Etransient」が再現された。スクリーンに流れるのは杉本博司の「劇場」シリーズの映像。次にピアノソロで披露された「Timeless」では、最初のフレーズで渋谷の手が止まり、何かを考えるような一瞬の間のあとで、再び弾き始める。スクリーンでは正面から間近に捉えたアーティストの表情と、ピアノを弾く手がオーバーレイした。

その後「THE END」のアリアをコンピュータとピアノで立て続けに4曲演奏すると、客席の興奮は最高潮に。アンコールで静かなピアノソロが披露されると、シャトレ座支配人のジャン・リュック・ショプランが「ブラボー!」と喝采の声をあげていた。

なお、今回のソロコンサート「Perfect Privacy」は彼が10月7日に東京・INTERSECT BY LEXUS -Tokyoで行ったシークレットコンサート「Supervision」の延長上にある内容で、渋谷はこの「Supervision」について「コンサートの目論見は、作曲と演奏、ポップと実験、アコースティックとテクノロジー、観ることと聴くことといった、いわゆる境界の揺らぎを提示することであり、アトリエに招き入れて作曲の途中を見せるかのような関係性の実現は“作曲家の脳を覗く体験”だ」と説明していた。

渋谷慶一郎は今後、2015年6月にオランダの「ホーランド・フェスティバル」で「THE END」を再演。2016年春に新作オペラの上演を予定している。

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渋谷慶一郎 / Keiichiro Shibuya @keiichiroshibuy

マジです。RT @kny187: 来年6月、「THE END」 再演マジですか!しかもオランダ!今度こそ行きたい! @keiichiroshibuy キタ! RT @natalie_mu パリ・シャトレ座ソロ公演で喝采 http://t.co/CByO3347kG"

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