BREAKERZソロ報告会で三つ巴のライブ対決

BREAKERZのメンバーDAIGO（Vo）、AKIHIDE（G）、SHINPEI（G）それぞれのソロプロジェクトが出演するライブイベント「BATTLE ROYALE ZEPP 2014～第1回 BREAKERZソロ報告会～」が7月26日に東京・Zepp Tokyoにて開催された。

開演を告げるナレーションとともに3人がステージ上に姿を現すと、悲鳴のような歓声が会場を埋め尽くす。ナレーションからこの日のライブでは勝者を1組だけ決めるというイベントのコンセプトが説明されると、場内は期待と不安の入り交じった独特の空気に包まれた。

ライブの先陣を切ったのはSHINPEI率いるバンド・MUSCLE ATTACK。彼らは「MUSCLE PARTY」「RUNNER'S HIGH」と立て続けにアップテンポなナンバーを投下し、会場のテンションを一気に引き上げていく。MCに入るとSHINPEIは「楽しんでるか、東京！」と叫び「この場所に立つことができて、本当にうれしいです」と素直な気持ちを口にした。ライブ後半に披露された「My BLOODY BUNNY」では「一緒に歌っていこうぜ」とオーディエンスに語りかけ、盛大なシンガロングを会場に響かせた。

休憩を挟んでAKIHIDEがステージ上に登場すると会場内は彼の名前を呼ぶ黄色い歓声に包まれた。AKIHIDEはMUSCLE ATTACKのライブを“熱いパフォーマンス”と称えながら、「僕は涼やかな風を送ろうと思います」と宣戦布告。それを有言実行するかのように「HUMAN MAZE」「DEVIL'S TRUMPET」などのインスト曲でクールなギタープレイを披露し、観客を魅了していく。後半には「今日らしい曲を届けられないかなと思い」とのMCからBREAKERZの「世界は踊る」のインストバージョンをオーディエンスにプレゼント。会場中を見渡して笑顔を浮かべたAKIHIDEは「この後も楽しみましょうね」と声をかけ、続くDAIGOへとバトンを渡した。

満を持して登場したDAIGOは背中に蝶の羽を付けて「BUTTERFLY」から勢いよくライブをスタートさせる。「思いきりブチ上げていこうぜ！」とのかけ声から始まった「REVOLUTION EVOLUTION」では、DAIGOが旗を振りながら熱唱。また“ステイダイゴールド”という名前の馬の着ぐるみが振り付けのレクチャーをしてから披露された「ジェラルミン」では、会場中のオーディエンスが手を動かして一体感のあるステージを展開した。曲の合間にDAIGOは「（SHINPEIとAKIHIDEのライブを）僕もちょいちょい観てました」「正直“BATTLE ROYALE”って言ってるけど、争いなんてなくなればいいと思ってます」といった奔放なMCでオーディエンスの笑いを誘う。さらに木村拓哉（SMAP）やGACKT、福山雅治などのモノマネをしながら「世界に一つだけの花」を歌唱してオーディエンスを沸かせ、9月10日にリリースするシングル曲「CHANGE !!」からライブを再開させる。ラストナンバー「無限∞REBIRTH」でDAIGOは「来い！ 来い！ 来い！」とオーディエンスを煽りまくり、最後に投げキスをするモーションを繰り返しながらステージを後にした。

DAIGOのライブが終わると3組がステージ上に集結。今回のバトルロワイヤルの結果をオーディエンスの歓声の大きさで決めるとアナウンスされたものの、集計の結果、3組とも引き分けだったことが告げられる。DAIGOは「俺たちはいいけどさ、引き分けじゃ観に来たみんなが納得しないんじゃないかな」と話し「せっかくひさしぶりに集まったんだからさ、BREAKERZやっちゃおうか！」と提案する。盛大な拍手と歓声が響く中、彼らは「灼熱」のイントロを鳴らし始め、オーディエンスは待ってましたと言わんばかりにタオルを回して彼らのステージを楽しんだ。その後「SUMMER PARTY」「NO SEX NO LIFE」とBREAKERZとして計3曲を披露しライブは終了。オーディエンスから「もう1回」という声がかかる中、DAIGOは「BREAKERZでまたライブやっちゃおうかな」と口にし、「場所はパシフィコ横浜！ 日程は2014年12月31日！」とBREAKERZ初のカウントダウンライブの開催を告知した。オーディエンスは盛大な歓声と拍手で彼らを祝福し、およそ3時間半におよんだ“ソロ報告会”は大団円を迎えた。