21日のライブでは、時計の針が19時を指すと、シンセサイザーの怪音とたくさんの犬の鳴き声に包まれて電気グルーヴの2人と
1曲目は「ズーディザイア」。ライブ序盤では今年発表された2枚のアルバムから続々と曲が披露される。「どんだけ the ジャイアント」では瀧がトゲ付きの棍棒で最前列の観客を殴りまくるアグレッシブなパフォーマンスを繰り広げ、曲の最後にカメハメ波のニュアンスで「サーイーゼーリー、やーー!!」と絶叫。「さんぷんまるのうた」では被っていたシルクハットが吹っ飛ぶほどの激しくファンキーなボーカルスタイルをみせた。
2人はMCで「今日は2DAYSの初日なので力をセーブしてほどほどにやります」「俺たちのこと何歳だと思ってるの?地方の分校に行ったら校長クラスだよ?」と言いつつも、その後も手抜きなしのライブを続行。DEVICEGIRLSによるVJやレーザーなどの派手な特殊効果は会場の雰囲気をより一層盛り上げる。
彼らの最大のヒット曲「Shangri-La」がスタートすると、これを皮切りに「MUD EBIS」「BINGO」といった最初期の楽曲を含む過去のナンバーもセットリストに登場。それらの楽曲は最新アルバム「YELLOW」後半のアシッドハウスやイタロディスコ的な楽曲を間に挟むかたちで続々と披露されたが、当時の歌モノとしての魅力はそのままに、新曲と混在しても違和感がないほどに現在の電気らしくアップデートされていた。古くからのファンは意外な選曲に熱狂し、「マイアミ天国」では「Everybody sampling!」という大きなコール&レスポンスも巻き起こった。
瀧が「キラーポマト」用の衣装(ジャイアンツの帽子、緑のジャージズボン、ライダースジャケット、自転車のハンドル)にお色直しをしている間、卓球は缶ビールを飲みながらひとりでトーク。「片岡鶴太郎と上島竜平と遊んでいたら、鶴太郎がうんこで猫の置物を作った。さすがアーティスト宣言した人は違うなと思った。面白かったから藤井隆に見せに行ったら、これは出来が良いですねえ、とか言いながらうんこに顔を近づけてたので大爆笑した」と、満員の観客に向けて最近見た夢の話を披露した。
卓球は終始ビールを飲みながらこの長丁場のライブを進行しており、後半に入ると酔いもあってかMCはどんどん自由でゆるいムードに。しかし、自身の曲「お正月」のメロディを取り込んだ「スコーピオン」や、ラストに盛大な「蟹コール」が巻き起こった「B.B.E.」、特殊効果のスモークが噴出しすぎてステージが真っ白になってしまった「Volcanic Drumbeats」、「東京の若者のすべてがここに集まっています」というボイスサンプリングと同時にスクリーンに観客の姿が映し出された「レアクティオーン」など、ラストに向けてライブの勢いは止まることがなかった。
思いついた言葉を脈絡なくしゃべり続ける卓球に対して瀧が「しゃべるんならちゃんとしゃべろうよ」と話すと、卓球は「俺の話についてこれないお前らが悪い!今の年金システムを滅茶苦茶にしたのはお前らだぞ!」と逆ギレし、突然「みんなに瀧のおちんちん触らせてあげようよ!瀧のおちんちんで握手会をやろうよ!」と提案。
今回のツアーではこれまでにも、卓球の要求どおり大阪会場では瀧が観客とキスを、札幌会場では観客とビールの口移しをしたとのことだが、「おちんちん握手会」はさすがに公然わいせつ罪になってしまい翌日のライブが中止になるかもしれないということで、結局瀧が鳥居みゆきのモノマネをするということで落ち着いた。その後、白いパジャマを着た瀧を見た卓球は「瀧が恥をかきさえすれば何でもよかった!夢って叶うもんですね!ドリカム!」と嬉しそうに語った。
ラストパートの「モテたくて…」ではフロアに黄色い紙テープが発射されるという演出も。瀧はこの曲を歌いながらステージを降りて最前列の柵を乗り越え、卓球はステージの上から観客にもみくちゃにされている瀧を指さしながら満面の笑顔を浮かべた。続く「CATV」では瀧が消火器をサックスのように吹くパフォーマンスを熱演。さらにアンコールでは、新旧さまざまな楽曲を演奏した今回のライブでも最も意外な選曲といえる「ビーチだよ!電気GROOVE」などが披露された。
電気グルーヴはこのツアーの追加公演として、12月3日にLIQUIDROOM ebisuで「飲尿始まり 食糞終わり」と題したライブを開催する。この追加公演ではどのようなステージが繰り広げられるのか、期待が高まるところだ。
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- DENKI GROOVE
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ぼぞん @bozobozodog
性器握手会実現ならず!電気グルーヴが全34曲を披露 - 音楽ナタリー https://t.co/9mMC9z23ba
今見てもほとんど何言ってるかわかんねぇいい記事