最初で最後のハチぐ~のね!渡り廊下走り隊、笑顔で解散

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渡り廊下走り隊が昨日2月9日に東京・Zepp DiverCity TOKYOにて解散コンサートを開催。グループを卒業した小森美果を含む8人のメンバーが勢ぞろいし、最初で最後の熱狂的なコンサートを繰り広げて5年の活動に幕を下ろした。

渡り廊下走り隊 解散コンサートの様子。

渡り廊下走り隊 解散コンサートの様子。

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渡り廊下走り隊

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渡り廊下走り隊は昨年12月にリリースされたベストアルバム「渡り廊下をゆっくり歩きたい」の発売時にグループ解散を発表。メンバーの成長とともに渡り廊下走り隊としての役割は終えたと解散の理由を明かし、グループにとって初となる単独コンサートが最後のステージとなることへの意気込みを語っていた。

コンサートは渡辺麻友、平嶋夏海、仲川遥香、多田愛佳の4人による「初恋ダッシュ」からスタート。そのままオリジナルメンバー4人で「やる気花火」「白いチューリップ」を歌い上げ、集まった2000人のファンからの声援に笑顔で応えた。MCを挟んで5人目のメンバーとしてグループに加入した菊地あやかが登場し、5人編成で「アッカンベー橋」を歌唱する。そして若気の至りによる失敗を歌った「若気のイタリアン」では、菊地メインで歌唱する部分を平嶋が担当するといったアレンジも披露され、2人が抱き合う場面も見られた。

さらに渡り廊下走り隊7の際に加入した岩佐美咲と小森が登場。AKB48と渡り廊下走り隊を卒業し芸能活動から引退した小森の姿を見たメンバーは涙を流しながら彼女に寄り添い再会を喜んだ。そして7人は渡り廊下走り隊7での代表曲「バレンタイン・キッス」「へたっぴウィンク」「希望山脈」や初披露となった「地下鉄のTeddy boy」を歌い上げ、会場を大いに盛り上げる。

コンサート中盤、ユニット曲のコーナーに突入すると満を持して最年長メンバーの浦野一美がその姿を現す。浦野は渡辺とともに「姉妹どんぶり」をキュートに歌い上げ、渡辺にも引けを取らないほどのパフォーマンス力の高さを見せつける。さらに浦野は「犬語を話せる男の子」で多田と菊地とともに犬耳の被り物を着用し、28歳という年齢を感じさせない満面の笑顔をフロアに振りまいた。ユニット曲ではさらに多田のソロ曲「へそが曲がる」や、渡辺のソロ曲「麻友のために」を岩佐がアレンジした「美咲のために」が披露されファンを楽しませる。そしてユニット曲の最後では渡辺が「軟体恋愛クラゲっ娘」を熱唱し、その歌唱力と表現力の高さを改めて多くのファンに見せつけた。

ファンのテンションが最高潮に達したコンサート終盤でメンバーは代表曲「完璧ぐ~のね」を歌唱。メンバーが順番に番号を叫ぶことでおなじみのシーンでは、8人のメンバーでは初となる「ハチぐ~のね!」が実現し、会場は地鳴りのような大歓声に包まれた。

本編終了後のアンコールでは小森以外の7人が登場し「走り隊GO!GO!GO!」「青春のフラッグ」「服を着た王様」の3曲を披露。ここでメンバーからファンに向けて最後の挨拶が行われる。小森は「私は卒業してしまったのに今日のコンサートに出演させていただいて、さらに出るって言ってないのに私の名前が入ったグッズを皆さんがたくさん持ってきてくださってて本当にうれしかった」とコメント。続いて浦野は「最後まで私は暫定メンバーのままでしたね(笑)。私はAKB48からSDN48、そして渡り廊下走り隊に加入し卒業が3回目と、ある意味ちょっと変わった人生を歩ませていただきました。48グループとしては今日が最後のステージになるかもしれないですし、アイドルとしての私も最後かもしれないですけど、芸能界は辞めないので私の夢を応援していただける方は明日からのタレント生活を一緒に歩んでいただけたらと思います。渡り廊下走り隊が大好きです!」と涙を浮かばせながら語った。

そして平嶋も涙ながらに「結成当初は悩むことも多かったけど、本当にメンバーのことが大好きでした。そしてこうやって最後のアルバムに参加させてもらったし今日のライブにも一緒に出ることができて感謝しています」と気持ちを語る。岩佐は「私は途中から参加して、最初はこんな可愛らしいユニットに私なんかが入っていいのかなって思っていて……」と涙を堪えながら本音を語り出すが、「でもメンバーもファンの皆さんも受け入れてくださって私も渡り廊下での活動中が一番楽しかったです。今日は小森が来てくれたことがすごくうれしかったし、この8人で渡り廊下走り隊だと思います。それぞれの夢に向かってがんばっていくので8人のことをこれからも応援してくれたらうれしいです」と最後は笑顔を見せつつ今後の活動への意欲を示した。

同じく途中加入の菊地も加入時の葛藤を語り涙ぐむ。しかし菊地は涙を拭いながら「今となっては渡り廊下走り隊のメンバーでよかった。本当に居心地がよくて心から楽しめるグループでした。解散するのは寂しいですけどみんなとの絆はなくなりません。これからも自分の夢に向かってがんばります!」と力強く宣言し、大勢のファンからの温かい声援を受けて笑顔を見せた。そしてここまで笑顔を見せていた多田も「渡り廊下走り隊のファンの皆さんの温かさは特別だと思う。本当に感謝してます。そして私にとって渡り廊下走り隊は友だち以上だし家族以上の存在でした。解散しちゃうけどみんなのことはこれからも大好きだしファンの皆さんのことは絶対に忘れません。5年間ありがとうございました」と感謝の言葉を述べ涙を流す。JKT48へ移籍した仲川は「私は今ジャカルタで活動してて日本のファンの皆さんと会う機会が少なくなって申し訳ない気持ちがあって。でも私は今ジャカルタでがんばりたいと思っているので、渡り廊下が解散しても皆さんが私に会いにジャカルタまで来てくださるようにもっともっと努力しようと思います。解散って言葉にすると消えてしまいそうで寂しいんですけど、これからも私はがんばっていきます!」と今後の活動への意気込みを語った。

そしてここまでメンバーが語ってきたグループに対する思い受け、すでに号泣している渡辺は涙で言葉を詰まらせながらも徐々に気持ちを語り始める。「今は胸がいっぱいで張り裂けそうなんですけど……グループの解散というものを初めて経験して、こんなにも切なくて苦しくて寂しくなるんだなと実感しています。最初は右も左もわからぬ私たちを皆さんは温かく支えてくださいました。そして最後にはシンディー(浦野)が加入してくれて。シンディーは私がAKB48の3期生として入ったときも支えになってくれて、ときには厳しく指導してくれました。それがあったから今の私がいると思います」と渡辺は浦野に対しての感謝の言葉を語り始める。続けて渡辺は「渡り廊下は私が一番私らしくいられる場所でした。解散は悲しいお別れではなくて、これからはそれぞれのメンバーがそれぞれの夢に向かって走り続けていくので、応援し続けてほしいです。このメンバーとファンの皆さんと走り続けた日々は私の青春でした。今まで本当にありがとうございました!」と叫ぶように気持ちをぶつけ深々と一礼し、ファンからの大歓声に包まれた。

最後の挨拶を終え笑顔を取り戻したメンバーは、ラストで再び1stシングル「初恋ダッシュ」を歌唱。そしてファンからの「ワロタ!」コールを受けながらステージセットの渡り廊下を歩き、笑顔のままグループとしての活動を終えた。

渡り廊下走り隊 解散コンサート
2014年2月9日(日)東京都 Zepp DiverCity TOKYO セットリスト

01. 初恋ダッシュ
02. やる気花火
03. 白いチューリップ
04. アッカンベー橋
05. 猫だまし
06. 若気のイタリアン
07. バレンタイン・キッス
08. へたっぴウィンク
09. 地下鉄のTeddy boy
10. 希望山脈
11. 姉妹どんぶり(渡辺麻友・浦野一美)
12. へそが曲がる(多田愛佳)
13. マンマ、グラッチェ!(平嶋夏海・仲川遥香・岩佐美咲)
14. 犬語を話せる男の子(菊地あやか・多田愛佳・浦野一美)
15. 美咲のために(岩佐美咲)
16. 軟体恋愛クラゲっ娘(渡辺麻友)
17. 青い未来
18. 骨折ロマンス
19. 君は考える
20. ギュッ
21. 少年よ、嘘をつけ!
22. 完璧ぐ~のね
23. 手のひら
<アンコール>
24. 走り隊GO!GO!GO!
25. 青春のフラッグ
26. 服を着た王様
27. 初恋ダッシュ

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