伊藤万理華×井之脇海がW主演、上田誠の監督デビュー作「君は映画」2026年公開

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伊藤万理華井之脇海がダブル主演を務め、ヨーロッパ企画上田誠が映画監督デビューを飾る「君は映画」が2026年に全国公開決定。3人のコメントと、濱田英明がスチルを担当したティザービジュアル、メイキング動画が到着した。

伊藤万理華と井之脇海がダブル主演を務める映画「君は映画」のティザービジュアル

伊藤万理華と井之脇海がダブル主演を務める映画「君は映画」のティザービジュアル [高画質で見る]

上田が脚本も手がけた本作は「ドロステのはてで僕ら」「リバー、流れないでよ」でもタッグを組んだヨーロッパ企画と東京・下北沢トリウッドが贈る“一角コメディ”。物語の舞台となるのはトリウッドが2階に入る、実在のビル・シェルボ下北沢だ。

劇中では、ある日、下北沢で劇作家をしているマドカと三軒茶屋でバンドをしているカズマが映画を観に行くと、互いの出来事が映画としてスクリーンに映し出される“ありえない構造”が生まれてしまう。さらに映画館の両隣にある「グッドヘブンズ」「三日月ロック」ではのっぴきならぬ問題が発生。マドカとカズマは、この“構造”を利用しながら解決に奔走するも、互いの映画は次第に影響し合い、事態は“斜め上の超展開”へと発展していく。

上田とはドラマ「時をかけるな、恋人たち」、舞台「リプリー、あいにくの宇宙ね」に続き3度目のタッグとなる伊藤が、“上田の分身”とも言うべきマドカ役で出演。同じく「リプリー、あいにくの宇宙ね」に出演した井之脇がカズマに扮した。また、石田剛太金丸慎太郎酒井善史角田貴志諏訪雅土佐和成永野宗典藤谷理子らヨーロッパ企画のメンバーもキャストに名を連ねている。

ヨーロッパ企画

ヨーロッパ企画 [高画質で見る]

“場所にあて書きする”作劇を得意とし、これまで「2分の時差でつながった2階と1階」「2分が無限にループする京都・貴船の老舗料理旅館」といった設定で、観客を驚かせてきた上田。本作でも新たな構造を生み出した彼は「ずいぶんひねりました。映画側もはじめてだったでしょう」と述べ、「野心的な構造であり撮影でして、全身で乗っかってくださった伊藤万理華さん・井之脇海さんはじめ、キャスト・スタッフの皆様には、感謝が大きすぎてどうしたらいいかわかりません」とつづった。

また伊藤は「頭をフル回転させ、この撮影現場に関われることの喜びを噛み締めながら励みました。こんなことがしたかった!を上田さんとこのチームでご一緒できたこと、とても幸せでした」と語り、井之脇は「複雑な構造に、全員で試行錯誤しながら向き合った時間は、映画愛に満ちていて、改めて『映画作りが好きだ』と強く感じました。上田誠さんをはじめとする最高の座組に、心から感謝しています」と伝えた。3人のコメント全文は下記の通り。

伊藤万理華×井之脇海W主演「君は映画」メイキング映像

上田誠(監督・脚本)コメント

「君は映画」で監督デビューを飾ったヨーロッパ企画代表・上田誠

「君は映画」で監督デビューを飾ったヨーロッパ企画代表・上田誠 [高画質で見る]

はじめて映画を撮りました。ずいぶんひねりました。映画側もはじめてだったでしょう。
普段は劇団をやっていて劇作家ですが、いつか映画を撮るかも、という気持ちと、それをすると人生の間尺が足りなくなるなあ、という両方の思いを持っていました。でも自分しか撮らない種類の映画があるなあ、それを撮らずに終わるのはどうなんだ、とか。
つまり撮りたくてしょうがなかったので、エイヤで初監督しました。
ほんとにエイヤで、企画の立ち上げから撮影まで4か月足らずでした。
考えすぎるよりもこのくらいがちょうどいいや、と思って踏み切りましたが、実際慌ただしく、脚本から準備までひとときも止まらずやりました。無理かもと思いました。
魔法のように素敵なキャストとスタッフが集まってくれて、まったく魔法じゃないアナログなやり方で、あるギミック撮影にチャレンジしました。ロケ地であるミニシアター・下北沢トリウッドさんと、その両隣のお店・グッドヘブンズさんと三日月ロックさん、そして階下の古着屋・CHICAGOさんの全面協力が不可欠でした。下北沢の一角を舞台にした、またとないギミック映画ができました。劇団ならではの映画になったし、実際に今回は劇団のことを描いてもいます。かたやバンドの物語でもありますが。
ずいぶん野心的な構造であり撮影でして、全身で乗っかってくださった伊藤万理華さん・井之脇海さんはじめ、キャスト・スタッフの皆様には、感謝が大きすぎてどうしたらいいかわかりません。1カットごとに拍手が沸き起こる、全員映画初めてかな、くらいの熱狂でした。
つまりは青春映画であり映画青春です。僕らは映画だし君も映画です。映画を観て、映画に観られてください。

伊藤万理華(マドカ役)コメント

上田さんが映画を撮られるというお話を聞いて楽しみにしていたら出演のお話をいただき驚きました!
舞台の現場を通して宇宙を巡り、絆が深まってきたところだったと思います。
「君は映画」は初体験といっても過言ではない挑戦的な技法をたくさん取り入れています。
頭をフル回転させ、この撮影現場に関われることの喜びを噛み締めながら励みました。
こんなことがしたかった!を上田さんとこのチームでご一緒できたこと、とても幸せでした。

井之脇海(カズマ役)コメント

見たことのない構造の映画ができました!
今回は、おそらく映画史上でも前例のない撮影方法に挑みました。
その複雑な構造に、全員で試行錯誤しながら向き合った時間は、映画愛に満ちていて、改めて「映画作りが好きだ」と強く感じました。上田誠さんをはじめとする最高の座組に、心から感謝しています。
この作品はSF&コメディであると同時に、“映画を愛するすべての人へのエール”になっていると思います。
ぜひ映画館で、受け取っていただけたら嬉しいです。

この記事の画像・動画(全4件)

©ヨーロッパ企画/トリウッド 2025

読者の反応

ライアン@映画好きな人 @ryan_4649

#ヨーロッパ企画 脚本家 #上田誠 さんの初監督作!これは必ず観に行かねば。
タイトルがシンプルで意味深。

#君は映画 https://t.co/3uMXGvYB59

コメントを読む(24件)

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