第71回カンヌ国際映画祭のクロージングを飾った本作。1989年より構想が練られ、2000年にスペイン・マドリードで撮影が始まるも、現場周辺を軍用戦闘機が飛び交い、あえなく中断となった。さらに鉄砲水により撮影機材が損害を受け、ロケ地の景色も様変わりしてしまう悲劇に見舞われる。なんとか撮影を続けようとするギリアムだったが、ドン・キホーテ役のジャン・ロシュフォールが腰痛を訴え、歩行困難となり企画が頓挫。その後も資金繰りやキャスティング、権利関係の問題によりトラブルが重なったが、計9回の頓挫を乗り越え完成に至った。災難続きの制作過程はドキュメンタリー映画「ロスト・イン・ラ・マンチャ」として記録されている。
本作ではスランプに陥ったCM監督トビーが、10年前に撮影した映画「ドン・キホーテを殺した男」でドン・キホーテ役に抜擢した老人ハビエルと再会したことで、奇怪な旅路へと巻き込まれていくさまが描かれる。ジョニー・デップやユアン・マクレガーといった俳優が決まっては立ち消えた主人公トビー役には、最終的に
このたびポスタービジュアルも解禁に。1本の映画により人生が大きく変わったハビエルやトビーだけでなく、ギリアム自身をも暗示するかのような「映画が、全てを狂わせる」というコピーが添えられた。
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構想30年、企画頓挫9回…「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」日本公開が決定 https://t.co/AzeC3JvkOB