テリー・ギリアム監督作「ジャバーウォッキー」が4Kレストア版で公開

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テリー・ギリアムの単独初長編監督作「ジャバーウォッキー」が4Kレストア版として7月1日より東京・シネマート新宿ほか全国で順次公開される。

「ジャバーウォッキー」本国ポスタービジュアル

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ルイス・キャロルのナンセンス詩をもとにした「ジャバーウォッキー」。中世のとある王国を舞台に、凶暴な怪獣退治に巻き込まれた青年の活躍がブラックユーモア満載で描かれる。マイケル・ペイリンが主演を務め、日本では1980年に公開された。

このたび、本作のファンであるマーティン・スコセッシジョージ・ルーカスの出資により、4Kレストアが実施された。ギリアムもスーパーバイザーとしてレストアを承認している。

ギリアムは「ジャバーウォッキー」について「私が皆さんのために楽しんで作ったように、ご覧になる皆さんがこの作品を楽しんでくださることを願っています」とコメントした。

テリー・ギリアム コメント

「ジャバーウォッキー」は、私にとって初めて“自分の作品”と呼べるものでした。テリー・ジョーンズと共同監督した「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」(1975年)の成功が、私にモンティ・パイソンから自由になる機会を与えてくれたのです。
ルイス・キャロルの詩「Jabberwocky」にあるナンセンスな言葉の数々が私の頭の中に奇妙で素晴らしいイメージを呼び起こし、それを映画にしたいと思いました。
そして、中世を説得力のある世界として作ることは、私にとって不可欠でした。観客に、老朽化した世界の匂いを感じてもらいたかったのです。貧しく貪欲な商人、強大な鎧をまとった騎士、混乱した王や、王国を脅かす恐ろしい怪獣がいて、傾いた古代の建造物があり、狂った宗教家もいる。世界の信憑性が高ければ高いほど、コメディとしての完成度も高くなると思っています。
ですが、この映画は単なるコメディとしてだけではなく、アクションやロマンスがあるものにしたいと思っていました。とは言え、ハッピーエンドのおとぎ話のように見えつつ、アイロニー(皮肉)はたっぷり込めています。
私の頭の中にしか存在しない世界を説得力のある形で表現する技術と能力を持ち、その結果として世界中の観客に喜びを与えることができる、自分は本物の映画監督だと信じ始めたのは、「ジャバーウォッキー」を振り返ったときだったと思います。
私が皆さんのために楽しんで作ったように、ご覧になる皆さんがこの作品を楽しんでくださることを願っています。

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読者の反応

ケラリーノ・サンドロヴィッチ @kerasand

うひゃあ。観たいなあ。

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