柄本佑「素敵なダイナマイトスキャンダル」、尾野真千子と末井昭歌う主題歌流れる予告

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柄本佑が主演を務め、冨永昌敬がメガホンを取った「素敵なダイナマイトスキャンダル」の予告編がYouTubeにて公開された。

「素敵なダイナマイトスキャンダル」

「素敵なダイナマイトスキャンダル」

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「素敵なダイナマイトスキャンダル」本ポスタービジュアル

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“実母が隣家の息子と不倫の末にダイナマイト心中”という体験を持つ編集者、作家・末井昭の同名エッセイに、関連著作や談話を追加して映画化した本作。柄本が末井を演じ、末井の妻に前田敦子、末井の愛人に三浦透子、末井の母に尾野真千子が扮した。

「素敵なダイナマイトスキャンダル」

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予告編では、末井がキャバレーの看板描きなどを経てエロ雑誌の編集長になり、好きなものを追い続けて時代のカリスマと化していくさまが映し出される。映像には、峯田和伸演じる末井の同志・近松、松重豊扮する刑事なども登場。本作の音楽を小田朋美とともに担当した菊地成孔が演じる写真家・荒木さんの姿も見ることができる。

なお予告編の後半で流れるのは、菊地と小田が手がけた主題歌「山の音」。同曲で原作者の末井とデュエットしている尾野は「感覚が掴めずとても難しかったですが皆さんの励ましのおかげで、もっともっと歌ってみたい。という感情が湧き、皆さんがおだて上手だなと思いました」とコメントを寄せた。

「素敵なダイナマイトスキャンダル」は、3月17日より東京のテアトル新宿、池袋シネマ・ロサほか全国でロードショー。

※「素敵なダイナマイトスキャンダル」はR15+指定作品

柄本佑 コメント

コロコロと転がっていくような曲とちょっとヘンナ歌詞がとっても色っぽく、そこに重なる尾野真千子さんと末井昭さんのめくるめくコラボが聞いていて気持ちいい一曲です。更に映画を観てから聴くと、末井さんと末井さんのお母さんが奇跡のデュエットをしている!と、素敵な錯覚を味わえます!

尾野真千子 コメント

主題歌オファーを受けたときの感想

本当に私で良いの? 嘘でしょ?と思いました。感覚が掴めずとても難しかったですが皆さんの励ましのおかげで、もっともっと歌ってみたい。という感情が湧き、皆さんがおだて上手だなと思いました。まさか原作者の末井昭さんとデュエット出来るなんて、とても貴重な体験をさせてもらいました。

自身の歌についての感想

何も言えません……(笑)。

末井昭 コメント

ダイナマイト心中した母親がベースになっていますが、色んなイメージが膨らむ歌です。最初に聴いたとき涙ぐみました。

尾野真千子の歌について

歌が上手くて、声が超カワイイです。女優さんってスゴイ!

収録時のエピソードについて

尾野さんは2時間ほどでレコーディングが終わりましが、僕は2日かかりました。一緒に行った妻が焦って、菊地さんに「スエイは歌えるんです。荒木経惟さんのパーティでよく宗右衛門町ブルースを歌うんです」と言っていました。カラオケじゃないんだから。

菊地成孔 コメント

音楽監督のオファーを頂いたときに、真っ先に閃いたのは、末井さんに主題歌として女優さんとのデュエットソングを歌って頂く事でした。これは、私が知る限り世界映画史上はじめての事ですし、複雑にねじれたマザコン映画(登場する女性──男性の一部さえも──は全て末井さんの母親の変形した投影です)である本作の本質を突く事になり、本作に音楽からのオーラを与え、映画としての霊力的階級を一段階上げると確信したからです。母親役である尾野さんの素晴らしい歌唱によって、「残された子(本人)と母親(女優が演ずる虚構)」という倒錯的な構造にフォーカスが絞られました。この構造が発想された瞬間から、自然に歌詞も曲も出来ていました。小田朋美さんの中期ビートルズ風の素晴らしい管弦編曲も、無限の虚無と愛へのもがき、その葛藤を更に効果的に押し上げてくれました。素晴らしい主題歌だと思います。

荒木さん役での出演について

演技などできるはずがないので、3年断り続けましたが、とうとう逃げられなくなり、かなり軽い役に落として頂く事、そして末井さんを主題歌に必ず起用する事、を条件にやらせて頂きました。私は過去、荒木先生に撮影して頂く機会があり、ちょっとした知己がある事、体型や声質や下町弁が似ていることから、冨永くんが勝手に興奮しただけであって、彼の判断は今でも間違っていたと思います。撮影自体は、自分の音楽のMVのそれより遥かに短時間で簡単に済みましたが、他人が考えた台詞とカメラの動かし方を覚えて、そこに体や顔の動きをつけ、他の俳優さんたちとお芝居を合わせるというのは、私にはとてもじゃありませんが無理で、そのことはキャメラが雄弁に記録していると思います。

冨永昌敬 コメント

「山の音」は、菊地さんと小田さんによって書かれた「素敵なダイナマイトスキャンダル」のエピローグです。これほど「主題」を補完してくれる主題歌はありません。たとえば歌詞の「地下鉄のトンネル」という一節(そんな場面は本編に存在しないし、そんな場面を撮りたかったと監督が思うほど、まさに補完)には、エンドクレジットの黒い背景も相まって無性にイメージを掻き立てられます。そして尾野さんと末井さんの歌唱は、二人のあたたかい声によって音響的な高揚を画面にもたらし、なお、散り散りに消えてゆく母と探し求める息子といったキャラクターさえ感じさせてくれるでしょう。この歌の魅力は、キャスティングの鮮やかさにまったく留まりません。じっくり聴いてほしいと思います。

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(c)2018「素敵なダイナマイトスキャンダル」製作委員会

読者の反応

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古田靖 @tekigi

映画化される日が来るとは!これは見なければならない気がしてます。
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