ドキュメンタリー「柄本家のゴドー」のトークイベントが、本日2月9日に東京の座・高円寺にて開催され、出演者の
このイベントは、第9回 座・高円寺 ドキュメンタリーフェスティバルの一環として行われたもので、「柄本家のゴドー」は“表現者たち”をテーマにした特集上映のうちの1つとしてスクリーンにかけられた。
演劇ユニットET×2としても活動する佑と時生は、2017年にサミュエル・ベケット作「ゴドーを待ちながら」を父親である
父・明の駄目出しを終始恐れていたという2人。佑は「客観的に聞くと普通のことを言っているんですが、いざ自分が言われるとブルっとする」と首をすくめ、時生は「言われたときはヘコむんですけど、考えさせられるから、僕らとしてはいい勉強の場になるんですよね」と役者としての思いを語る。また山崎が「親に演出されるのはどう?」と尋ねると、2人は「何も変わらんねー」と口をそろえ、時生が「身内としての演出はしないし、ほかの劇団員と同じように扱ってくれるので」と説明すると、佑は同意しながら「親父は誰に対しても一緒です。うちの母ちゃんが『劇団創立から言うことが変わってない』って言ってました」と明かした。
本作は公演初日までを追っているが、佑は「始まってからもいろいろあったんですよ。あそこからまた地獄の日々が」と打ち明ける。2人に起こったある事件について時生は、「本番中、兄ちゃんが俺の右上あたりを見て固まったんですよ。振り返ったら、出はけ口にいた親父に『殺すぞ』ってささやかれて。しかもそのあと親父の方を向きながら『いい眺めだ』って言わなきゃならないんすよ!」と話すと会場は笑いに包まれる。続けて佑は「殺すぞとは言われなかったけど(笑)。俺は袖にはけるたびに『耳使え。ツッコむなよ』って繰り返されたよ。ボクシングのセコンドみたいだった」と回想し、「でも、後々笑い話になるってことはそれだけ楽しかったんです。怖い思いをする経験も俳優としてありがたかったなと思います」と父親との公演を振り返った。
第9回 座・高円寺 ドキュメンタリーフェスティバルは2月12日までの開催。特集上映、ゲストセレクション、コンペティションなどの部門で構成され、新旧織り交ぜた計24作品が上映される。スケジュールの詳細は公式サイトで確認してほしい。
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- 座・高円寺 ドキュメンタリーフェスティバル 公式サイト
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座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル @zkdf_net
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