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三島有紀子、田中麗奈、石橋静河らが山路ふみ子映画賞の贈呈式に出席

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第41回山路ふみ子映画賞贈呈式の様子。

第41回山路ふみ子映画賞贈呈式の様子。

本日11月24日、第41回山路ふみ子映画賞の贈呈式が東京・ヤクルトホールにて行われた。

山路ふみ子映画賞は、映画人の育成を図り、功績をたたえるために毎年発表される賞。監督作「幼な子われらに生まれ」で映画賞を受賞した三島有紀子は「重みと歴史のある賞をいただけて感謝しております。お金も集まらず配給も決まらないという難産でしたが、絶対にこの映画を生むんだという思いでやってきました」と挨拶。「(キャストの)田中麗奈さんと一緒にここに立てたことが何よりうれしいです。奈苗という役は本当に難しくて現場で無理難題を麗奈さんに出すこともあり、苦しみながら一緒に作りました」と撮影を振り返る。そして「この賞を糧にこれからも人間を深く掘り下げて、どんな状況でも発信していける表現者でありたいなと思います」と思いを述べた。

同作で女優賞に輝いた田中麗奈は「監督のスピーチで泣きそうになってしまった。妊娠したパンパンのお腹でカラオケでシャウトするシーンがあるんですが、監督のアイデアで作られたあのシーンがなければここに立っていられなかったと思います。心から感謝します」と吐露。そして、1998年の第22回山路ふみ子映画賞で新人女優賞を受賞している田中は「10代の頃にはやれなかった役ですし、二度目の転機と感じております。より一層気を引き締めて誠意をもって努力していきたいです」と続けた。

福祉賞は、第70回カンヌ国際映画祭にてエキュメニカル審査員賞を獲得した「」の製作委員会に授けられた。監督の河瀬直美は奈良で新作を撮影中のため、キノフィルムズの代表取締役社長・武部由実子が代わりに出席し、「監督から贈呈品のお米を送ってくれと言われている」と明かし、客席を沸かせた。

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」で初主演を飾り新人女優賞を得た石橋静河は「現場では苦しい日々が続きましたが、池松壮亮さんらキャスト、スタッフの方々が支えてくださってなんとかやり遂げることができました」と述懐。また「映画というのは素敵なものだなと日々感じています。これからもっとたくさんの人に伝わるような芝居がしたいです」と抱負を語った。

映画功労賞は「サバイバルファミリー」の映画製作会社アルタミラピクチャーズが受賞。代表の桝井省志は、田中が主演を務めた1998年の作品「がんばっていきまっしょい」を挙げ、「田中麗奈ちゃんを渋谷の事務所に久留米から呼び寄せてオーディションをしたので、我々が発掘したぞというつもりで大喜びした」とエピソードを明かす。続けて「『Shall we ダンス?』『がんばっていきまっしょい』のおかげで、今もなんとか会社を続けられている。忘れられない作品です」と感慨深げに話した。

最後に賞を受け取ったのは、文化財団特別賞を授与された吉行和子西田敏行。2017年は「家族はつらいよ2」「ナミヤ雑貨店の奇蹟」などに出演した吉行は「遠いところにある賞だと思っていたので、大変びっくりしたと同時にとてもうれしい。長いこと女優を続けていると、こういう楽しいことこともあるんだな、やっぱり続けていてよかったなと思っています」と笑顔で思いを語る。そして、贈呈品の1つであるお米「ふっくりんこ」について「お米がないような少女時代を送ってましたから、きれいなたくさんのお米を目の当たりにして感激しました」と感動していた。

今年は「ナミヤ雑貨店の奇蹟」「アウトレイジ 最終章」に出演した西田は「役者をなりわいとして今年で50年、11月4日で古希を迎えました」としみじみと挨拶。さらに客席を見渡しながら「子供の頃、70歳のおじいさんていうのは棺桶の中に足を突っ込んでるように見えていたのですが、会場には喜寿の方も米寿の方も卒寿の方もいらっしゃるので安心しています」とコメントし、会場を盛り上げた。最後に「映画が好きでこの仕事を始めたので、ありがたく心にずっとしまっておきたい出来事です」と深く感謝を述べた。

※河瀬直美の瀬は旧字体が正式表記

第41回山路ふみ子映画賞 受賞結果

映画賞

三島有紀子幼な子われらに生まれ

映画功労賞

アルタミラピクチャーズ

福祉賞

」製作委員会

女優賞

田中麗奈幼な子われらに生まれ

新人女優賞

石橋静河映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ

文化財団特別賞

吉行和子西田敏行

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