イタリア映画「
戦後の荒廃したローマで生きる市民と、権利を渇望する女性たちの姿を描いた本作。家族と一緒に半地下の家で暮らす主婦デリアのもとに、一通の謎めいた手紙が届いたことから展開していく。コメディエンヌ兼俳優である
本作の魅力について触れ、フリーアナウンサー・俳優の
「ドマーニ! 愛のことづて」は、3月14日より東京のBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国で順次公開される。本国イタリアでは600万人を動員し、2023年の国内興行収入のランキングで1位に輝いている。
明日菜子(ドラマウォッチャー)コメント
デリアのことを「はて?」と言えない哀れな女性だと思っていたが、彼女の中にずっと「はて?」はあった。デリアが娘に残したものは愛以外のなにものでもない。その愛はきっと、今を生きる私たちの中にも流れている。
宇垣美里(フリーアナウンサー・俳優)コメント
女のくせに、ね。
息苦しいほどの家父長制、理不尽な暴力は、ミュージカル仕立てであってもあまりに悲惨で胸が痛む。それでもこの地獄を繰り返させはしないと立ち向かう、その様のなんと力強く、たくましいことか。次は私たちの番だ。
大九明子(映画監督)コメント
デリアすなわちパオラ・コルテッレージ監督は闘う。そしてこの女性は高らかに歌い、命に等しい大切なものを勝ち取る。強く美しく、あろうことかとても楽しいシスターフッド映画! もう一度観たい、あのラストシーンを知った上でもう一度。
奥浜レイラ(映画・音楽パーソナリティ)コメント
家事や家族のケアだって立派な労働なのに無能扱いされ、日にいくつも掛けもつ仕事の高いスキルは「女性だから」という理由で対価が低い。この物語の主人公は戦後すぐのローマに生きる女性だが、果たしてこれは“遠い国”の“昔”のお話だろうか? 主に男性がデザインしたこの社会を生き抜く私たちは、彼女の扱われ方にきっと覚えがある。思いがけないラストに、我々は無力ではないはずだと連帯の涙が落ちた。
武正晴(映画監督)コメント
人間の最大の武器はユーモアだと格調高きイタリア映画に学ぶ。
マストロヤンニ、ジュリエッタ・マシーナの微笑に幾度救ってもらった事か。
パオラ・コルテッレージの微笑も同様だ。胸踊るラストシーンを観て欲しい。
友近(お笑いタレント)コメント
シリアスなシーンの中にミュージカル調の場面で安心させてくれたり、気持ちが重くなりがちなシーンもさすがコメディエンヌのエッセンスが入り、考えさせながらも愉快に見られた作品でした。主人公デリアは芯の強さを持ちながらもそれを表に出すことが許されない時代に生きた女性。そこの感情の起伏を抑える表情演技が最高に上手くて1946年に生きた女性そのものだった。暴力を振るわれるのが日常でそれでも家族の幸せを願うひたむきな姿勢に昨今の女性にはない、本当の強い女性をみた。
長尾悠美(Sister代表)コメント
根深い家父長制は女性たちを家庭に押し込め抑圧し選択肢を奪ってきた。
絶望の中でも社会を変えることを恐れない、そのアクションこそが私たちの権利だ。
松尾諭(俳優)コメント
重く苦しい今日を乗り越え、未来に向かって軽やかに立ち上がる女性を描いた大傑作。
「まだ明日がある」その強いメッセージがしっかり胸に刻まれました。
こんな作品が大ヒットするイタリアが羨ましい!
三島有紀子(映画監督)コメント
“それ”は、希望の手紙。絶望的な世界に届いた光なのだ。
“それ”はあなたの世界を一変はさせないかもしれないが、私たちの未来を大きく変えるものだ。“それ”を得るためにどれだけの戦いがあったのだろう。光は強く祈り願わなければやってこない。そして、“それ”の力をわれわれはもっと信じたほうがいい。
映画を観終わった時、これほどまでに清々しく、顔を上げて口角が上がり息を吸い込みたくなる経験はそうそうないことだ。
「風と共に去りぬ」は、主人公の女性が「明日には明日の風が吹く」とたった一人で立ち上がるが、この映画は世界中に仲間がいることを知らせてくれる。
こんな青空みたいな楽しめる映画を私も撮ろうと思う。
「明日がある」。明日が、あるんだ。
映画「ドマーニ! 愛のことづて」予告編
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水谷千重子大好き❤️にゃんトラちゃん @nyantorakun
戦後に生きる女性を描いた映画「ドマーニ!」に宇垣美里、大九明子らコメント
(#友近 さんのコメントもあります😊)
映画 #ドマーニ! 愛のことづて
3/14公開🎬
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