浅野忠信が日プロ主演男優賞を獲得「どんなところでも芝居できることを大切に」

第27回日本映画プロフェッショナル大賞の授賞式が本日4月26日、東京・テアトル新宿にて行われ、主演男優賞に輝いた浅野忠信が登壇した。

「幼な子われらに生まれ」にてバツイチ子持ちで再婚した44歳のサラリーマン・田中信を演じ、受賞に至った浅野は「現場では図々しくいろんなことを発言させてもらった。脚本が本当に面白くて何度も読み返すうちに、自分の中で信を発見していって『信はこんなんじゃない』とか、わがままばかり言わせてもらった。たくさんの人に認めてもらってうれしいです」と喜びを語る。

プレゼンターとして出席した「幼な子われらに生まれ」監督の三島有紀子は「この映画は浅野さんがいてくれて生まれた奇跡が詰まった映画で、全員のお芝居を牽引してくれた。この映画でいろんな賞をいただけたのですが、そのすべては浅野さんの賞だと思っています」と感謝を伝え、「『Helpless』を観て、いつか浅野さんを撮りたいと思っていたので、その映画で獲った（同賞の）主演男優賞を約20年後に自分の映画で獲っていただけるなんて最高の幸せです」と続けた。

自身の演技スタイルについて尋ねられた浅野は「最近はテレビドラマにも出ているのですが、観てくれる人とコミュニケーションできるのがものすごくうれしくて、それが映画的だなと思ったんですね。演技を通じてそれぞれ喜びを見つけた人たちが声をかけてくれて、やりとりができる。場所を制限してはいけないなと思ったんです。どんなところでも芝居ができることを大切にしていかないといけないですね」と吐露した。

なお映画ナタリーでは、授賞式の模様を引き続きレポートする。