現在フランスにて開催中のアヌシー国際アニメーション映画祭2016。このたび、短編部門とコマーシャル部門にそれぞれ作品を出品している
同映画祭は、カンヌ国際映画祭から独立する形で1960年に設立。アニメーションに特化した映画祭としては世界最大規模を誇る。長編・短編部門、テレビ部門、コマーシャル(受託作品)部門などに分かれて各賞を競い、2015年には「百日紅~Miss HOKUSAI~」で原恵一が長編コンペティション部門審査員賞を受賞した。
山村は2003年に「頭山」で短編部門グランプリを獲得。このたび同部門に、エリック・サティのバレエ音楽をアニメーションに落とし込んだ「サティの『パラード』」を出品している山村は、上映を終えて「作家の地元のフランスでの上映だったので、観客の皆さんももうちょっと笑ったりしながら観てくれてもよかったのかなと思いましたが(笑)、大きなスクリーンでの上映に立ち会えてよかったです」と喜びのコメントを寄せた。
平岡は、コマーシャル部門にフランスの3人組音楽ユニット“EZ3kiel”のMV「L'Oeil du Cyclone」を、さらに共同監督の1人として参加したアメリカのミュージシャン、ダン・ディーコンのMV「When I Was Done Dying」を出品。このたびの映画祭参加について「来てみたら本当に大きくて、いろいろな人が来ていて、刺激になりました。また参加できるよう、がんばっていきたいと思います」と感想を述べるとともに、すでに先を見据え意気込みを語っている。
授賞式は現地時間6月18日の夜に行われる。山村と平岡ほか、第26回ザグレブ国際アニメーション映画祭でゴールデンザグレブ賞を受賞した「水準原点」を携え参加している折笠良ら日本人クリエイターの吉報を楽しみに待とう。
山村浩二 コメント
アヌシーは2003年に「頭山」がクリスタル(グランプリ)を受賞して以来の参加で、ずいぶんとご無沙汰してしまいました。今回の作品はフランスの作曲家のエリック・サティについてのもの。作家の地元のフランスでの上映だったので、観客の皆さんももうちょっと笑ったりしながら観てくれてもよかったのかなと思いましたが(笑)、大きなスクリーンでの上映に立ち会えてよかったです。
平岡政展 コメント
世界最大のアニメーション映画祭に参加できた事、大変光栄です! 来てみたら本当に大きくて、いろいろな人が来ていて、刺激になりました。また参加できるよう、がんばっていきたいと思います!
※「L'Oeil du Cyclone」の「Oe」の正式表記はOとEの合字
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