山村浩二による藝大大学院の講義をもとにした書籍発売、10の切り口でアニメーション紐解く

「頭山」「カフカ 田舎医者」「幾多の北」などで知られるインディペンデントアニメーション作家・山村浩二の著書「アニメーション・ネイチャー 構想と設計から読み解く現代アニメーション」が本日12月19日に発売された。

本書は、山村が教授を務める東京藝術大学大学院アニメーション専攻で20年近く行なっている講義「アニメーション構想設計論」をもとにしたもの。メタモルフォーゼ、カリカチュア、アニマシーといったアニメーションを形作る10の特質を切り口に、世界各国の作品が紹介される。また絵画、音楽、ダンスといったほかの表現とアニメーションとの関連も論じられる。

同書にはノーマン・マクラレン、ユーリー・ノルシュテイン、ヤン・シュヴァンクマイエルらに加え、「リンダはチキンがたべたい！」の共同監督セバスチャン・ローデンバック、「かたつむりのメモワール」を手がけたアダム・エリオット、「オオカミの家」のクリストバル・レオンとホアキン・コシーニャらの作品も登場。なお本書の装画、挿絵は山村が自ら描き下ろした。

「アニメーション・ネイチャー 構想と設計から読み解く現代アニメーション」書籍情報

著者：山村浩二
発売日：2025年12月19日（金）
税込価格：2860円
判型：四六判・並製
頁数：328

目次

はじめに
序章 アニメーションとは何か
第1章 メタモルフォーゼ
第2章 パースペクティブ
第3章 リピート
第4章 コレオグラフィー
第5章 カリカチュア
第6章 インディビジュアル
第7章 メタファー
第8章 シンボル
第9章 アニマシー
第10章 ナラティブ
終章 自作について
おわりに
フィルモグラフィー
索引

本書で扱うアニメーション作家

• ノーマン・マクラレン
• ジャック・ドゥルーアン
• イシュ・パテル
• アンドレアス・ヒュカーデ
• ブルース・ビックフォード
• 手塚治虫
• ボリス・ラベ
• ジョルジュ・シュヴィッツゲベル
• ライアン・ラーキン
• ブラザーズ・クエイ
• ルネ・ジョドアン
• イェジー・クチャ
• マチュー・ラヴェユ
• プリート・パルン
• ジョン・ハブリー
• テックス・アヴェリー
• フィル・ムロイ
• ドン・ハーツフェルト
• デイヴィッド・オライリー
• ユーリー・ノルシュテイン
• アダム・エリオット
• ヤン・シュヴァンクマイエル
• クリストバル・レオン
• ホアキン・コシーニャ
• ジョン・ラセター
• ラディスラフ・スタレヴィッチ
• 川本喜八郎
• マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット
• セバスチャン・ローデンバック
• 岡本忠成 ほか