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「サウダーヂ」の空族、富田克也が「ゴリっとした映画にします」と新作を語る

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「バンコクナイツ」のクランクイン直前イベントの様子。左から樋口泰人、菊地成孔、富田克也。

「バンコクナイツ」のクランクイン直前イベントの様子。左から樋口泰人、菊地成孔、富田克也。

本日9月2日、「バンコクナイツ」のクランクイン直前イベントが東京・WWWにて行われ、富田克也相澤虎之助らが出席した。

「バンコクナイツ」は、富田、相澤による映像制作集団、空族の最新作。タイ・バンコクに実在する繁華街“タニヤ通り”を舞台に、時代に翻弄されながら生きるアジア人の姿を活写する。

イベントは本作の特報映像の上映からスタート。この映像の中で、10月20日より“怒りのデス・ロード方式”と名付けられたクラウドファンディングが実施されることが明らかに。そしてスクリーンに「映画は戦場だ」「もう観客ではいさせない」と意味深なメッセージが映し出されると、客席からは歓声が上がった。

続いて富田、ミュージシャンの菊地成孔、映画・音楽評論家の樋口泰人によるトークが始まると、発表されたばかりのクラウドファンディングの話題に。富田は「これまでの作品はチームを組んでやってきたので、そのやり方をなるべく変えず、新しい仲間を加えて動きを広げながらやりたいと思いました。こんな世の中に抵抗する感じを全面的に押し出しつつやっていきたいです。だから皆さん、『もう観客ではいさせない!』ということで」と、はにかみながら観客に協力を仰ぐ。また富田は売春や経済などタイの現状に言及しながら「この作品は娼婦・楽園・植民地というテーマでやろうかと。現地の人々が守ろうとしているのは楽園なんじゃないか?ということを描きたいです。こういう時代なので、ゴリっとした映画にします。さっきの特報を踏まえながらも、あれを軽々と飛び越えたものを作るので期待していただければ」と力強く語った。

続いて相澤と本作の撮影を担当するスタジオ石(from stillichimiya)、特別講師のsoi48が登壇し「モーラム!~Isan Base Culture~」と銘打ったレクチャーを実施。登壇者たちは「イサーン地方は貧しい地域だけれど、人々は娯楽が大好き。お金がなくてもレコードを買っちゃうほど音楽が好きで、踊るのも大好きという人が多い」という話をはじめとして、現地の伝統音楽や人々の暮らしぶり、さらには本作への出演が決まったタイの人間国宝などについて次々と語る。そしてイベントの締めくくりには、空族の前作「サウダーヂ」の爆音上映が行われた。

「バンコクナイツ」は10月下旬にクランクイン。完成は2016年を予定している。

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