空族の過去作を一挙上映、富田克也の新作「潜行一千里 ILHA FORMOSA」公開記念で

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映像制作集団・空族による映画「潜行一千里 ILHA FORMOSA(イラ・フォルモサ)」の公開を記念し、空族の過去作品を一挙上映する特集企画「どうして世界はこうなった?『選べ、失え、行け!2025』」が東京・K's cinemaで開催される。

空族特集上映「どうして世界はこうなった?『選べ、失え、行け!2025』」のビジュアル

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本特集は「潜行一千里 ILHA FORMOSA」の公開初日となる11月22日から2週間にわたって実施。富田克也監督作「国道20号線」「サウダーヂ」「バンコクナイツ」、相澤虎之助監督作「花物語バビロン」、向山正洋監督作「映画 潜行一千里」など計11作品がスクリーンにかけられる。

空族の新作「潜行一千里 ILHA FORMOSA」を特集したboid ペーパー vol.2の表紙

空族の新作「潜行一千里 ILHA FORMOSA」を特集したboid ペーパー vol.2の表紙 [拡大]

またboidが発行するboid ペーパー vol. 2にて、「潜行一千里 ILHA FORMOSA」の特集が決定。富田と相澤のロングインタビューをはじめ、Webマガジン・boid マガジンで連載されていた富田・相澤による調査報告の再録、映画編集者・大川景子とアーティスト・梅田哲也による寄稿が掲載される。さらに、「潜行一千里 ILHA FORMOSA」に録音・選曲で携わったstillichimiyaのYOUNG-Gと、在台10年のイラストレーター・永岡裕介による台湾原住民音楽についての対談も盛り込まれ、全80ページに及ぶ充実した内容となった。boid ペーパー vol. 2は映画の公式パンフレット代わりとして、11月22日より公開劇場の窓口で販売される。

「潜行一千里 ILHA FORMOSA」はK's cinemaほか全国で公開。

空族特集上映「どうして世界はこうなった?『選べ、失え、行け!2025』」概要

日時

2025年11月22日(土)~12月5日(金)

場所

東京都 K's cinema

料金

一般・学生 1500 円 / シニア 1200円

上映作品

boid ペーパー vol. 2より抜粋

大川景子(映画編集者)

「潜行一千里 ILHA FORMOSA」は主人公や物語がまだ存在する手前のリサーチであり報告である。各々のシーンは独立して点在し縦軸にも、横軸にも自由に行き来できるような不思議な作りになっている。散らばったドラゴンボールがそれぞれの場所でオレンジ色の光を仄めかしているような作品だ。

梅田哲也(アーティスト)

土地や人との関わりを通じてリサーチを積み重ねることや制作の過程に人々を巻き込むことが、作品を超えて社会に響いていく。僕はそんな作品の作り方を空族の活動から学んでいる。

樋口泰人(boid)

数年をかけての独自の潜入調査の果てに来年(二〇二六年)には台湾を舞台にした長編の撮影が始まるという。もちろん出来上がった作品こそが彼らの「新作」ではあるのだが彼らの足取りが示すのはすでに「映画」は始まっているということだ。見えない姿、聴こえない声がその足取りに寄り添い彼らにいくつもの道筋を示す。その道筋こそが映画なのだと言ってしまいたくなる。

映画作品情報

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©kuzoku

映画「潜行一千里 ILHA FORMOSA」予告編

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吉田史織 @pascurl

サウダーヂが観れる!!!!ふあああ https://t.co/8IO6RBuYzQ

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