「サウダーヂ」で知られる空族の新作「
「バンコクナイツ」は、“娼婦・楽園・植民地”をテーマに、タイの繁華街“タニヤ通り”を訪れる日本人たちと現地のタイ人女性たちが、失われたユートピアを探すさまを描く物語。監督と脚本を
“怒りのデスロード方式”と銘打たれたこのクラウドファンディングは、支援金5000円からスタート。支援者全員にboidマガジンにて連載中の制作準備日誌「潜行一千里」のデータがプレゼントされるほか、出資額に応じて「国道20号線」「サウダーヂ」の撮影で使用した富田の私物のバイクや空族と巡るバンコクツアー、ラオスの爆弾の破片から作ったスプーン、「バンコクナイツ」の出演権など、さまざまなリターンを用意している。詳しくは同プロジェクトのページを確認してほしい。
この“怒りのデスロード方式”について、富田と相澤は「わたしたちには現場を動かすためのギリギリの資金しかありませんが、みなさんの“面白い映画を観たい”という思いがわたしたちに力を与え、まさに映画をつくる現場と同時進行でチョッケツし、きっとこの『バンコクナイツ』を面白くしてくれるでしょう。それが、ピンチを最大のチャンスに変える“怒りのデスロード”なのです」と述べている。
なお撮影とクラウドファンディングをスタートさせるにあたり、富田のコメントを収めた動画「空族解放宣伝隊『RADIO JUNGLE』」が、YouTubeにて発表された。またクラウドファンディングの期間中には、撮影の様子を収めた動画などをプロジェクトのページに随時掲載していく。
空族(富田克也・相澤虎之助)コメント
わたしたち空族は、最新作「バンコクナイツ」製作資金のためのクラウドファンディングを開催いたします。そして、このことについてわたしたちなりに熟考した結果、撮影開始とクラウドファンディングの同時スタートという、名付けて“デスロード”方式を採用することといたしました。
この方式は、完成された映画をただ待つのではなく、映画をつくる行為そのものに参加していただき、つまり観客と制作者をチョッケツさせ、みなさんの“観たい”という思いをそのまま映画の原動力にできればという空族からの提案です。
これまでの作品同様、「バンコクナイツ」でもキャスト、スタッフすべての仲間たちがこの映画を完成させるのだという志のみにおいて参加。特にタイから参加してくれる現地の俳優、スタッフ陣も現況を打開すべくわたしたちに協力をしてくれています。なぜなら「バンコクナイツ」は彼女たちの“生きるための映画”でもあるからです。
ここまで、現場製作費のみについてはなんとか集めることができ、クランクインの決断はいたしました。しかし、実際のところ製作中断の危険と常に隣り合わせの決死行であるのが偽らざる現状です。デスロード的に申し上げれば、エンジンは完璧に組んだが“ガソリンがない”ということであります。
わたしたちには現場を動かすためのギリギリの資金しかありませんが、みなさんの“面白い映画を観たい”という思いがわたしたちに力を与え、まさに映画をつくる現場と同時進行でチョッケツし、きっとこの「バンコクナイツ」を面白くしてくれるでしょう。それが、ピンチを最大のチャンスに変える“怒りのデスロード”なのです。
どうかみなさん、彼女たちが幾ばくかの現況を打開し、そしてわたしたち空族がこの荒野で活動し、疾りつづけるために真の後方支援を宜しくお願い申し上げます。
そしてこれからも空族を映画の最前線に送り込んでください。わたしたち空族は、それがこれからの映画製作のひとつの希望であると信じています。
※記事初出時、写真キャプションに一部誤りがありました。お詫びして訂正します。
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リンク
- 「バンコクナイツ」クラウドファンディングページ
- 映像制作集団 空族公式サイト
- 「バンコクナイツ」公式サイト
- 【vol.1】空族解放宣伝隊「RADIO JUNGLE」
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化粧心理学者 平松隆円 @ryuenhrmt
空族が新作「バンコクナイツ」撮影スタート、“怒りのデスロード方式”で支援募る - 映画ナタリー https://t.co/1bpNx3NJos