空族が現代の台湾を捉えたドキュメンタリー、メインビジュアルと予告編解禁

映像制作集団・空族が台湾を捉えた映画「潜行一千里 ILHA FORMOSA（イラ・フォルモサ）」の、メインビジュアルと予告編、追加場面写真が解禁された。

「サウダーヂ」「バンコクナイツ」などで知られる空族。映画の舞台となる場所を徹底的にリサーチし、そこに住む人々と交流を深め、現地の人々、歴史、現在を知り映画を製作してきた。今回の「潜行一千里 ILHA FORMOSA」は、2026年に撮影予定となる新作映画のリサーチ過程を追ったドキュメンタリーとなる。監督を空族の富田克也が務めた。

YouTubeで公開された予告編の前半部には、3日3晩踊り続けるアミ族最大の豊年祭に向け、きらびやかな衣装に纏った男女たちが入念な準備を重ねてお祭りに挑む様子が収められた。後半部は、富田監督がセデック族の住民たちに、自分たちの子供たちがセデック語を話さなくなったことをどのように思っているのか尋ねる場面から始まる。続いて民族の言葉を使いラップするミュージシャンのインタビューが挿入。いくつもの国から植民地支配を受けた歴史の中、文化がさまざまに混じり合った台湾にて、人々がそれぞれの形で自身のルーツである文化や言語を現代に取り込み継承していこうとするさまが映し出される。最後はパイワン族とアミ族のハーフで、Instagramでのみ活動するミュージシャン・ラナウがラップする楽曲で締めくくられた。また予告編では登場しないが、本編にはパイワン族の歌手で2020年には台湾のグラミー賞とも呼ばれる金曲賞を受賞したアバオ（Abao / 阿爆）が出演している。

「潜行一千里 ILHA FORMOSA」は11月22日より東京・K's cinemaほか全国でロードショー。

映画「潜行一千里 ILHA FORMOSA」予告編