小倉百人一首を用いた競技かるたが題材の「ちはやふる」は、その頂点を目指して奮闘する高校生たちの青春物語。映画初主演となる広瀬は「千早の熱をしっかり表現し、少しでも彼女のまっすぐさ、芯の強さに近づいていきたい」と意気込みを伝えている。
監督は「タイヨウのうた」「カノジョは嘘を愛しすぎてる」を手がけた
さらにメインキャラクターである千早の幼なじみ、真島太一役に「日々ロック」の
「ちはやふる・上の句」は2016年3月に、「ちはやふる・下の句」は2016年4月に公開予定。
広瀬すず コメント
家に百人一首があるくらい、家族全員で原作の大ファンです。原作の千早は、身長が高くロングヘアーで、自分とは違うイメージかなと不安もありましたが、色々な作品を演じていく中で自分にも千早のような熱い部分があると感じました。千早の熱をしっかり表現し、少しでも彼女のまっすぐさ、芯の強さに近づいていきたいと思います。
また「映画初主演」ということはあまり意識せずに、キャストのみんなと同じ場所で、小泉監督がつくる「ちはやふる」の世界でイキイキと一番輝いている千早として生きられるように頑張りたいと思います。
末次由紀 コメント
映画化の企画を聞いてからもずっと半信半疑でいました。ちはやふるの実写化の難しさを一番感じていたのは自分でした。でもこの題材に真正面から取り組んで下さってる小泉監督は、私よりも何歩も深く踏み込んで、空気ごと再構築して下さっています。今は小泉監督の作品としての仕上がりが楽しみでなりません!
小泉徳宏監督 コメント
素直で、無邪気で、情熱的で、周りの人間を魅了しながら前へ前へと突き進む。綾瀬千早という人物像を違和感なく演じきれる役者は、広瀬さんをおいて他に考えられません。広瀬さん自身は、実は千早とは逆にとてもシャイで慎ましい方なのですが、そこはさすが役者。ひとたびカメラが回ると、途端に役に入り込んで千早の弾けるようなキャラクターへと豹変するのです。皆さんにその変貌ぶりを早くご覧になって頂きたいです。
映画1本分では語りきれないストーリーがある。「ちはやふる」は、そういう物語の一つだと思います。
ただダラっと話を引き延ばして2つに割ったようなものではなく、上の句と下の句、2本やる意味がちゃんとある、必然性のある2部作にしたいと思っています。上の句は、それ単体でも面白い映画になります。でも、僕のお勧めは下の句です。下の句を存分に楽しんで頂くために、上の句をご覧頂きたいぐらいです。
日本人ならば、何かの機会に一度は触れたことのある百人一首ですが、ほとんどの人はそれにじっくり向き合った事がありませんよね。僕も学生の頃はピンと来ませんでしたが、大人になってから詳しく知ってみるとどれもしみじみと胸に迫ってくる歌ばかりで、読んでいると涙が出そうになります。僕はこれまでも何度か歌をテーマにした映画を作ってきましたが、今回もまた違った形で「歌」を物語に取り込んでいく事になりそうです。
映画「ちはやふる」は、青春、恋愛、スポ根、音楽と、原作と同じく色々な顔を持った映画になります。僕の好きな歌に、「あひみての のちの心に くらぶれば 昔は物を 思はざりけり」という歌があります。恋心を知る前の自分と、知ったあとの自分との違いを比べた歌です。この歌のように、映画「ちはやふる」を見終わって映画館を出る時に、映画館に入る前の自分とは何かが違っている、少しだけ世界が明るくなった気がする。そんな風に思ってもらえる映画にしたいです
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