BUCK-TICK、年末恒例武道館ライブで新旧名曲連発

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BUCK-TICKが年末恒例となったホールライブ「THE DAY IN QUESTION」を12月29日、日本武道館で行った。

「Lullaby-III」では椅子に座り、じっくりと歌に浸る櫻井敦司。そばに置かれたガイコツともども、歌の世界観がムーディに演出された。

「Lullaby-III」では椅子に座り、じっくりと歌に浸る櫻井敦司。そばに置かれたガイコツともども、歌の世界観がムーディに演出された。

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アリーナならではのステージングで、集まった多くのファンを沸かせたBUCK-TICK。

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2001年からスタートし、リリースの枠にとらわれずに毎回自由な選曲で行われるライブ「THE DAY IN QUESTION」。9年連続の武道館公演となった今回も、たった1回だけのライブにもかかわらず豪華なステージセットが用意された。また、ステージ上は通常のライブよりも一段高くセットが組まれ、後方からも観やすい配慮がなされていた。

定刻より15分ほど過ぎた頃に、会場は暗転。クラシカルなSEに導かれてメンバーがひとり、またひとりとステージに登場すると、ライブはBUCK-TICK初期の代表曲「ICONOCLASM」から派手にスタートした。今井寿(G)と星野英彦(G)は早くもステージ両サイドに設置された花道へ移動し、1階席・2階席の観客を煽る。バンドは続けて「M・A・D」を演奏。初期の楽曲が立て続けに披露され、会場はライブ開始早々にもかかわらず最高潮に達した。

櫻井敦司(Vo)の「ようこそ。今夜は楽しんでいってください」というMCに続き、BUCK-TICKは普段のツアーではあまり演奏しない「無知の涙」「Kick(大地を蹴る男)」や、「薔薇色の日々」「ミウ」などを立て続けに披露。SEを挟んでプレイされた最新アルバム「memento mori」のタイトルトラック「Memento mori」では、火柱を使った特効で観客を沸かせた。また、「Snow white」では天井から疑似雪が降り注ぐという、楽曲の世界観にぴったりな演出を用意。バンドからの特別なプレゼントに、会場に集まったファンは大いに喜んだ。

ライブ本編は「天使は誰だ」「真っ赤な夜」「極東より愛を込めて」といった、2000年代のアッパーチューンで攻めまくって終了。80~90年代の代表曲からスタートし、2000年代の楽曲で終了する構成に、多くのファンが満足したはずだ。

アンコールでは櫻井の「古い曲やります」というMCに続いて、バンドは1988年のミニアルバム「ROMANESQUE」のオープニング曲「MISTY ZONE」を披露。新たなアレンジが施されたこの曲に、最初は新曲かと思っていたファンも、櫻井が歌い始めると同時に大きな歓声をあげ喜んだ。

そして全部で3度にわたり敢行されたアンコールでは、「幻想の花」「ROMANCE」「夢魔 -The Nightmare」「HEAVEN」といった2000年代のBUCK-TICKを象徴するような楽曲を次々に演奏。2009年最後を締めくくる曲として、バンドは「RANDEZVOUS~ランデヴー~」を披露した。「今年1年間どうもありがとう。来年も皆さんにとって、そして皆さんの周りの人にとって良い年になりますように」という言葉を添えて歌われたこの曲は、「♪心からありがとう」という歌詞同様にBUCK-TICKからファンへの感謝のメッセージとして贈られた。

櫻井が「また会いましょう。おやすみなさい」というコメントを残してステージを去ると、すでにライブ開始から2時間以上経過していた。今井と星野は客席に挨拶をして、無言で退場。樋口豊(B)は「ありがとう。来年もよろしくお願いします!」と笑顔でメッセージを残し、最後にステージに残ったヤガミ・トール(Dr)はドラムスティックを客席に投げ込んでからステージを降りた。

3月24日には早くもニューシングル「独壇場Beauty」のリリースが決定したBUCK-TICK。アルバム「memento mori」を経て、よりバンドとして進化・深化を続ける彼らがどこへ向かうのか。今後もBUCK-TICKから目が離せそうにない。

BUCK-TICK「THE DAY IN QUESTION 2009」セットリスト

-SE-
01. ICONOCLASM
02. M・A・D
03. 無知の涙
04. Kick(大地を蹴る男)
05. 薔薇色の日々
06. ミウ
SE -BIRTHDAY-
07. Memento mori
08. 原罪
09. 絶界
10. Coyote
11. Lullaby-III
12. tight rope
13. Snow white
14. 天使は誰だ
15. 真っ赤な夜
16. 極東より愛を込めて
--ENCORE--
E1. MISTY ZONE
E2. 幻想の花
--ENCORE--
E3. ROMANCE
E4. 夢魔 -The Nightmare
--ENCORE--
E5. HEAVEN
E6. RANDEZVOUS~ランデヴー~

※記事初出時、本文および写真キャプションに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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音楽ナタリー @natalie_mu

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