シド、ツアー千秋楽代々木公演で1万3000人を感動の渦に

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シドの全国ホール&アリーナツアー「SID TOUR 2009 hikari」のファイナル公演が、10月12日に国立代々木競技場第一体育館で行われた。

彼らの実力とキャラクターをいかんなく発揮した充実のツアーファイナル。参加できなかったファンは、来年2月発売のライブDVDとツアードキュメント写真集で体感しよう(撮影:渡部伸)。

彼らの実力とキャラクターをいかんなく発揮した充実のツアーファイナル。参加できなかったファンは、来年2月発売のライブDVDとツアードキュメント写真集で体感しよう(撮影:渡部伸)。

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アンコールでマオは客席を撮影し、「これ一生大事にします」と笑顔で語った(撮影:渡部伸)。

アンコールでマオは客席を撮影し、「これ一生大事にします」と笑顔で語った(撮影:渡部伸)。

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華麗なギタープレイと爆笑MCの数々でオーディエンスを惹きつけたShinji(撮影:逸見隆明)。

華麗なギタープレイと爆笑MCの数々でオーディエンスを惹きつけたShinji(撮影:逸見隆明)。

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明希は流麗なベースラインだけでなく、美しいコーラスでもファンを魅了(撮影:渡部伸)。

明希は流麗なベースラインだけでなく、美しいコーラスでもファンを魅了(撮影:渡部伸)。

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ゆうやは力強さと軽やかさを兼ね備えたドラミングで、26本にわたるツアーを支え続けた(撮影:逸見隆明)。

ゆうやは力強さと軽やかさを兼ね備えたドラミングで、26本にわたるツアーを支え続けた(撮影:逸見隆明)。

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「SID TOUR 2009 hikari」は7月14日の岐阜・長良川国際会議場公演からスタートした、バンド史上最長の全国26公演にわたるツアー。最終日の代々木は1万3000人のファンで満員となり、開演前から熱気が立ち込めていた。

オープニング映像とともにメンバー4人がステージに姿を現すと、会場は大歓声でいっぱいに。ツアーファイナルのステージは、マオ(Vo)の哀切な歌声が印象的なバラード「落園」で幕を開けた。そして「妄想日記2」「夏恋」と軽やかなナンバーへ移行すると、オーディエンスは揃いの振り付けを踊りながら4人のパフォーマンスを楽しむ。

「東京、会いたかったよ! ファイナルってやっぱりあったかい感じがしますよね」と、マオがホームグラウンド・東京のファンへ挨拶。そして最新シングル「嘘」、さらに「Sweet?」「Dear Tokyo」と、幅広い楽曲を次々と披露していく。

途中のMCではマオが「最近MCで下ネタが多すぎるみたいで、みんなから手紙で苦情が来るんですけど……なんか言い方が遠回しなのね。『MCの感じ、もっといろんなパターンがあってもいいと思います』とか(笑)。そういうこと言われるとかえって燃えるんで、心から止めさせたいなら触れないで、相手にしないでください(笑)」と、ファンとのやりとりを激白。演奏や歌で見せる表情とのギャップに、客席中が大爆笑していた。

ライブ中盤では「2℃目の彼女」「罪木崩し」の2曲を続けて披露し、白と赤、冷と熱のコントラストを演奏と照明と映像で印象付けるシーンも。メジャーデビューシングル「モノクロのキス」ではShinji(G)と明希(B)、ゆうや(Dr)がそれぞれの個性を存分にアピールする情熱的なパフォーマンスを繰り広げ、ファンの目と耳を釘付けにした。

壮大なバラードナンバー「日傘」の後、マオは「『日傘』の後はちょっとみんなしんみりしちゃうね」とファンを見まわして笑顔で語り、その雰囲気を払拭するかのようにファンとの“投票”企画に突入。自分がSだと思うファンにはShinjiに向かって「どうしようもねえな!」と叫ばせ、Mだと思うファンには両手を組んで上目遣いで「ください」と叫ばせ、どちらの声が大きいかを測るコーナーが始まった。数千人から「どうしようもねえな!」との声を浴びたShinjiは「……冷静に考えるとひどいよね。俺、出るとこ出ようかな(笑)」とコメント。ファンの団結力を異色の形で味わった後、ライブはいよいよ終盤戦に突入した。

「Capsule」では火柱が上がるダイナミックな演出とあいまって、4人の気迫を感じさせるロックなステージを展開。「サーカス」のダンサブルなリズムにはオーディエンスが酔いしれ、身体を揺らして踊り続ける。一方、その直後のメンバー紹介ではShinjiがファンとともに恒例のコール&レスポンス。華麗なターンや側転まで加わったパフォーマンスに、場内からは笑いと大きな拍手が響いた。そして本編最後に披露されたのは「ドラマ」。アリーナにはバンドのロゴをあしらった銀テープが舞い、終幕を華やかに飾った。

鳴りやまないアンコールの拍手に応えて再びステージに登場した4人は、ツアーグッズのTシャツを身に付けたカジュアルな姿。マオが「懐かしい曲です」と紹介して始まったのは結成当初からの名曲「私は雨」。イントロが始まると、会場からは大喜びするファンの叫び声が沸き起こる。切なくも美しいメロディラインとマオの哀切な歌声が、会場を埋め尽くしたファンの心にじっくりと染み入っていった。

その後一旦メンバーがステージ上からはけると、ファンから「Shinjiコール」が沸き起こる。その声に応えるかのように始まったのはShinjiのソロコーナー「金曜シンジショー」。往年の映画番組を彷彿とさせるオープニング映像にのせて登場したShinjiは「新曲ができました! 聴いてください!『僕と夢と冷凍食品』!」と曲紹介。「バンド活動がうまくいっていなかった頃、コンサート会場の搬入・搬出だと聞いて出かけた日雇いバイト先は冷凍食品工場。エビ・カニアレルギーなのに冷凍エビを運ばされ、先輩に冷凍庫に閉じ込められるイタズラをされた」というエピソードを、フォーク調の哀しげなメロディに乗せてとうとうと語り、会場を涙と爆笑の渦に巻き込んだ。

後半ではいよいよ11月11日にリリースされるニューシングル「one way」を披露。疾走感あふれるストレートなロックチューンで、シドの新たな魅力をアピールした。さらに「妄想日記」「エール」と続き、アンコールもいよいよ最後の楽曲に。マオは満員の客席を「ちょっと見てていいですか?」と言いながらじっくりと見渡し、「ライブをやるとき、気持ちは誰にも負けてないつもりなんだけど、今日は個人的に……本当にみんなに助けられたライブでした」と語り、感極まってタオルで顔を覆う。その様子に会場のファンからは声援が飛び、同じように涙を浮かべる女の子の姿も見受けられる。気を取り直したマオは「ファイナルだし、楽しく終わろうぜ! もっといいライブを絶対見せるから、そのときもこの場にいてほしいです。本当にありがとう」と叫び、ラストナンバー「光」を熱唱した。

最後に4人はステージで手をつなぎ、観客と一緒にジャンプしてツアーファイナルを祝福。7万6135人を動員したロングツアーは笑顔のうちに幕を閉じた。

SID TOUR 2009 hikari
2009年10月12日 国立代々木競技場第一体育館 セットリスト

01.落園
02.妄想日記2
03.夏恋
04.嘘
05.Sweet?
06.Dear Tokyo
07.2℃目の彼女
08.罪木崩し
09.モノクロのキス
10.日傘
11.capsule
12.サーカス
13.循環
14.and boyfriend
15.ドラマ

EN-01.私は雨
金曜シンジショー「僕と夢と冷凍食品」
EN-02.one way
EN-03.妄想日記
EN-04.エール
EN-05.光

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読者の反応

晴夏 @pandasid0831

今日は夫とお付き合いが始まって15
年記念日🥰この日はシドのhikariツアーファイナル日でしたね~懐かしい思い出⭐ラルク好きの夫が初めてシドLIVEに参戦した日。私は3回目のシドLIVEだったな☺️
https://t.co/ICO5ievklx

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