ストレイテナー、アジカンが韓国フェスで熱演披露

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7月24~26日に開催された韓国の野外ロックフェス「JISAN VALLEY ROCK FESTIVAL 2009」に、日本からストレイテナーASIAN KUNG-FU GENERATIONが参加。OASIS、WEEZER、BASEMENT JAXXらも出演する大型フェスの舞台で、韓国のロックファンを前に熱いライブを披露した。

初の韓国ライブを成功させたストレイテナー。「SUMMER SONIC」のTシャツやマキシマム ザ ホルモンのタオルを身に着けたジャパニーズロックファンから、「ホリエ!」「すごい!」といった歓声が送られていた(写真提供:JISAN VALLEY ROCK FESTIVAL)。

初の韓国ライブを成功させたストレイテナー。「SUMMER SONIC」のTシャツやマキシマム ザ ホルモンのタオルを身に着けたジャパニーズロックファンから、「ホリエ!」「すごい!」といった歓声が送られていた(写真提供:JISAN VALLEY ROCK FESTIVAL)。

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ASIAN KUNG-FU GENERATIONは韓国のメディアに大々的に取り上げられたことはないが、これまでの来韓ライブを体験したファンの口コミによって、ここまでの人気を集めている(写真提供:JISAN VALLEY ROCK FESTIVAL)。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONは韓国のメディアに大々的に取り上げられたことはないが、これまでの来韓ライブを体験したファンの口コミによって、ここまでの人気を集めている(写真提供:JISAN VALLEY ROCK FESTIVAL)。

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7月24日 ストレイテナー(GREEN STAGE)

ストレイテナーは今回、フェスのサブステージにあたる「GREEN STAGE」に出演。今回が彼らにとって初の韓国ライブで、金曜日の夕方ということもあり観客は多いほうではなかったが、ステージに4人が登場すると大きな歓声が沸き起こる。観客は1曲目から人差し指を突き上げて応え、一部ではモッシュが起こる盛り上がりを見せた。

ホリエアツシ(Vo, G)の「アンニョンハセヨ!」という挨拶に続き、バンドは強力なナンバーを立て続けに披露。やがてメインステージのJIMMY EAT WORLDを見終えた観客たちが集まり出し、「KILLER TUNE」を始めとする後半戦で観客の熱気は最高潮に達した。イントロに合わせて自発的に「オイ! オイ!」の声が上がり、オーディエンスはジャンプを繰り返す。

ホリエのMCはシンプルなものながら、曲の合間で「ウリヌン、ストレイテナーイムニダ(僕らはストレイテナーです)」「サンキュー、ハングクチング(韓国の友達)」「カムサハムニダ!(ありがとう)」と韓国語を織り交ぜる姿が印象的だった。ラストナンバーが終わると、4人はステージに整列し深々と礼。力強い「アンコル!(アンコール)」の声が鳴り響く中、約40分間のライブは終了した。

ストレイテナーを観に来たというある韓国人のファンは、「もともとELLEGARDENが好きで、日本のロックつながりで知りました。ライブは初めて観たけど最高。アツシかっこいい!」と話してくれた。

7月26日 ASIAN KUNG-FU GENERATION(BIG TOP STAGE)

2007年の「INCHEON PENTAPORT ROCK FESTIVAL」への出演、ライブハウスでの単独公演を経て、これが3回目の韓国ライブとなるASIAN KUNG-FU GENERATION。韓国ではライセンスCDも販売されており、彼らのファンは多い。16時からのメインステージへの登場を前に、ステージ前エリアには行列ができた。

ライブ開始時刻になるとSEとともにメンバーが登場。アジカンTシャツやタオルを身につけるファンが目立つ中、4人は大きな歓声で迎えられ、1曲目のインスト曲から自発的な手拍子の波が沸き起こる。そのまま2曲目に「夜のコール」が演奏され、後藤正文(Vo, G)の「アンニョンハセヨ」の一言をはさんで「アフターダーク」に突入。フィールドからは待ってましたとばかりに喜びの声が上がり、一緒に歌うファンの姿も多数見られた。

その後もメンバーはもちろん、観客たちの勢いも止まらない。休むことなくジャンプし、手を振り、声を上げるオーディエンス。局地的にモッシュが起こり、曲間に「(日本語で)カッコイイ!」「ヒョン(兄貴)!」と叫ぶ人もいる。

後藤は「アフターダーク」演奏後に、韓国語で「私たちはASIAN KUNG-FU GENERATIONです。みなさん会いたかったです! 気分はいいですか?」とMC。中盤で「カムサハムニダ、サランヘヨ! あとは日本語で話してもいいですよね?」と伝えるまで、カンペを見ずに韓国語でファンとコミュニケーションをとっていた。その後は日本語で「韓国の素晴らしいフェスに参加できて光栄です。僕たち日本人は韓国が好きなので、これからもよろしくお願いします」とコメント。日本語を理解できるファンから間髪置かず歓声が起こり、その後で「今なんて言った?」とまわりに聞く韓国人の姿も。

ラストナンバーの「君という花」が終わりギターの残響が鳴り響く中、「カムサハムニダ、サランヘヨ」と後藤が短く挨拶し、アジカンによる50分の熱演は幕を閉じた。ステージ前から離れる観客たちは汗だくで、それぞれ充実した笑顔を浮かべていた。

アニメ「NARUTO」の影響でアジカンを好きになり、今日のフェスでは何より彼らを観に来たというファンの1人は「メロディも歌詞も好きで、日本語はできませんが歌も歌えます。前のライブでは自作のポスターをプレゼントしたんですよ。またぜひ韓国に来てください!」と、熱く語ってくれた。

韓国のロックフェスティバルについて

3日間で5万2000人以上の観客を集めた「JISAN VALLEY ROCK FESTIVAL」には、他にもOASISやWEEZER、JET、FALL OUT BOY、パティ・スミスなど大物海外アーティストが多数出演。韓国からは今年のフジロックにも出演したパンクバンドのCRYING NUT、韓国ロック界の生きる伝説であるキム・チャンワンらが出演し、ロックファンを楽しませた。

なお韓国では、同日に「INCHEON PENTAPORT ROCK FESTIVAL」というもうひとつの大型ロックフェスが開催されており、こちらには日本からACIDMAN、AGGRESSIVE DOGS a.k.a UZI-ONE、DJKENTARO、DEXPISTOLSらが登場。日本発の音楽を韓国のオーディエンスにアピールした。
(取材:清水2000)

ASIAN KUNG-FU GENERATION セットリスト

01. (セッション)
02. 夜のコール
03. アフターダーク
04. センスレス
05. アンダースタンド
06. 遥か彼方
07. N.G.S
08. No.9
09. 惑星
10. ループ&ループ
11. リライト
12. 君という花

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音楽ナタリー @natalie_mu

ストレイテナー、アジカンが韓国フェスで熱演披露 http://natalie.mu/news/show/id/19213

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