このツアーは7月リリースの新作「Horse Riding EP」を携え、4都市6公演を行うもので、ツアーの中盤戦となった東京公演は8月13、14日の2日間にわたって行われた。masasucks(G)は先日の転倒事故により右鎖骨を骨折した状態での出演となり、自身の負傷について「えーと2カ所折れてて1カ所粉砕してて……そんなこんなで旅に出ているわけですよ」と語った。続けて細美武士(Vo, G)は「最近はライブやると、疲れるどころか客席からすげえパワーをもらって帰ってる」とオーディエンスの存在が力になっていることを改めて話した。そして細美の言葉通り、masasucksは負傷したことを感じさせないパワフルな演奏で終始オーディエンスを惹き付けた。
この日のライブは1stアルバム「Trash We'd Love」から3rdアルバム「A World Of Pandemonium」までの収録曲に加え、新作「Horse Riding EP」の新曲3曲なども含む新旧織り交ぜたセットリストが用意された。会場はライブ開始から激しいモッシュが続出するなどヒートアップ。中盤のMCで細美は「なんだよお前らハンパねえな、最高だよ! ありがとう来てくれて!」とファンに熱い言葉を投げかけ、バンドは「Horse Riding」や「Shimmer」など細美のアコースティックギターや伊澤一葉(Key)によるピアノの音色が印象的な楽曲を披露した。
フォーキーな楽曲からアッパーなロックチューンまで多様なナンバーが次々に演奏され、後半にはmasasucksがイントロを奏で、細美が「行くぜ東京!」と叫ぶ中、メンバーはエモーショナルなアッパーチューン「ベテルギウスの灯」を投下。モッシュが起こる中、大サビの前に一旦演奏が止まるとオーディエンスのアカペラ大合唱が会場を包み込む。続いて柏倉隆史(Dr)のドラムフィルとウエノコウジ(B)、masasucksのバッキングが合唱に重なるように奏でられ、ステージとフロアに一体感と爽快感を生み出した。
アンコールでは細美がフレンドリーなメンバー紹介をしたのちに「まだ夏フェスあちこち残ってるんで行ってきます。それで、帰ってきたらアルバム録ります」と宣言すると、会場から拍手が沸き起こった。そして「3曲(「Horse Riding EP」)加わっただけでいろいろ変わったから、アルバム出たらまた新しいことやれると思うので楽しみに待っててください。ありがとうございました」とツアーやイベントが一段落したのちに新作を制作する予定があることを発表し、そのままライブは鳴り止まない歓声を受けてダブルアンコールに突入。ラストは「今日は今までで、一番デカい声で一緒に歌ってくれる客席だったありがとう!」と最大限の賛辞をファンに送り、ライブは笑顔と興奮に包まれたままフィナーレを迎えた。
なおthe HIATUSは今後、9月3日に宮崎・宮崎WEATHER KING、4日に大分・大分DRUM Be-0を回り、夏のツアーを締めくくる。
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