ウエストランド井口と作家飯塚の「今月のお笑い」。

今月のお笑い 31本目 [バックナンバー]

ウエストランド井口と作家飯塚が語る「2024年11月のお笑い」

「M-1」準々決勝→準決勝の壁、かが屋初タイトル、学祭“手を抜く”とは?、三四郎ANN武道館

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ウエストランド井口と構成作家・飯塚大悟が毎月のお笑い界の出来事を勝手に振り返る連載「今月のお笑い」。11月は「M-1グランプリ2024」準決勝進出者が発表され、受かったコンビ、落ちたコンビに思いを馳せる。井口の言う“究極の客観視”が「アメトーーク!」でも発揮!? そのほかXで話題になった「学祭で手を抜いている芸人」現象の本質や、令和ロマンくるまとマヂカルラブリー・野田クリスタルのコンビが優勝した「THEゴールデンコンビ」、三四郎ANNの武道館ライブなどについても語った。

構成 / 狩野有理 ヘッダーイラスト / 清野とおる

※取材は11月25日に実施。

「M-1」受かった人の話

──「M-1グランプリ」の準決勝進出者が発表されました。

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飯塚 「漫才工房」メンバーからはひつじねいりママタルトが行ったね。

──ひつじねいりは準決勝初進出です。

井口 準々決勝終わってから結果が出るまでの間にライブで会ったので、「いくらウケたとしても受かるとは限らないからな!」とは言っておきました。ウケても落ちるのが準々決勝なので。でも、ひつじねいりに対して「おおー!」みたいな気持ちはないですね。

飯塚 実力者だからね。

井口 「初なんだ」くらいの感覚でした。タイタン勢が落ちちゃったっていうほうが印象的です。

──いつ準決勝に行ってもおかしくなかった?

井口 よく考えたらそんなこともないか。

──どっちですか?

井口 わかんなくなってきてるんですよね。僕らが最近ライブにあんまり出ていないので、今、誰がどんな感じかわかんなくて。まあひつじねいりも3回戦で落ちている年もあったから、そう考えたらよかったんでしょうけど。

飯塚 前回この連載で「今年の賞レースはハゲの40歳が優勝する説」からトム・ブラウンが優勝するんじゃないかという話になったけど、トム・ブラウンみたいなめちゃくちゃな漫才で優勝して大会をぐちゃぐちゃにしてほしいなっていう気持ちはある(笑)。“賞レースの正解”を狙うような漫才が増える中、そういうの全部破壊してほしい。

【参照】今年の「M-1」王者は40歳のツルッパゲ?(「今月のお笑い」2024年10月より)

井口 初進出が10組で、ほかは経験者なんですね。手堅い感じ。

飯塚 真空ジェシカマユリカヤーレンズとかは、今の勢いからしても十分決勝ありそうだよね。

井口 そこに令和ロマンもいるとなったら、決勝は去年とほぼ同じメンバーになる可能性もありますよね。そこに新しいのがどれだけ入ってくるのか。

飯塚 好きなコンビで言うと、例えば炎。「UNDER5 AWARD」にも出ていた大阪のコンビで、一見無駄そうというか、適当そうなふざけた感じも含めて僕はけっこう好きで。楽しみなのはスタミナパン。個人的には「バカだな!」と心から思えるような人が決勝にいてほしい。あと、豆鉄砲は漫才のうまさとほかにはないネタの切り口で、どんどん調子を上げている楽しみなコンビ。最近ワタナベでこういう漫才師はあんまりいなかったから。

井口 確かに久しぶりですね。僕らのときで言えば笑撃戦隊ですけど、解散しちゃったからなあ。

──今夜も星が綺麗は唯一のユニットです。

井口 三福(エンターテイメント)さんなんて一番ダラダラやってるからみんなで叱りつけてたところだったんですよ。がんばったんですね。ここからは横2組をなぎ倒せば決勝行けますから。

ウエストランド井口と飯塚大悟

ウエストランド井口と飯塚大悟

「M-1」落ちた人の話

井口 めちゃくちゃウケた人でも落ちることがあるから、落ちた人の気持ちを考えちゃいます。それこそ昨日、(東京ホテイソン)たけるとか、(きしたかの)高野とかに会って、「ウケた」とは言っていましたけど。いろいろ思い出しました。「審査員の文句言う時期もあったな」とか(笑)。ともしげさんはやっぱり最近暗いですね。3回戦で落ちちゃったんで。

飯塚 「ジョンソン」ショックもあったから。

井口 暗いなと思って「大丈夫ですよ、今のモグライダーくらいだったらネタにもなるし、いいじゃないですか!」と声をかけたら、「『ジョンソン』も終わってさ」。「M-1」じゃなくてそっちだったんかい!っていう(笑)。でも、気持ちわかるんですよ。落ちてから決勝までってずっと嫌で。「M-1」って常に話題になるし、みんながワーっと盛り上がっているときになんとも言えない気持ちになる。ストレッチーズ、さすらいラビー、キュウ、ネコニスズとか、みんなこっからがキツいと思うけど、そこでどうがんばるかですね。まあただ……いや、これを言うのはなんかなあ……。

──なんですか? 言ってみてください。

井口 すごく考えたほうがいいですよ、とは言いたいです。「それって意外とダメだよ」ということをしちゃっている人がけっこう多いというか。意外と見落としてる人がいるなって思っちゃいますね。

──ふむふむ? すみません、もう少し噛み砕いて教えてもらえますか?

井口 めっちゃウケて落ちてるのにはいろんな理由があると思うんですけど、社会のルールとか法律に反していることの話題を出すのは、いくら面白いと思っても排除したほうがいいんじゃないかと思うんですよね。ネタのこと言うのもなんだから、本人には言わなかったんですけど。

飯塚 聞いてくれればアドバイスできるけど、こっちからは言えないからね。みんな、チャンピオンに聞けばいいのに(笑)。

井口 そうなんですよ。僕らのネタなんてめちゃくちゃ言っているようで、実はその線を越えることは言ってない。前もこの連載で言ったように、わりと最初から「オンバト」(NHK)でネタをやっていたので、絶対言っちゃいけないことの線引はかなりしっかり当時からあって。そこがもったいないですよね。そこで落ちちゃう、というか、「そこで落ちたのかな?」となっちゃうのが。

──アウトかもしれないことは削ぎ落とすべき。

井口 それは絶対そうしないと、後悔が残りますからね。

飯塚 たぶん、話題に出した瞬間にアウトになることはそんなにないけど、話題の過激さでウケを狙おうとしてるんだったらよっぽどウケないとダメなんだと思います。

井口 準決勝に行ったら敗者復活にも出るので、ここが一番厳しい、テレビに出られるかどうかの査定が一番入るところなんでしょうね。「準々決勝とは違うネタをやってくれるだろう」とか「テレビじゃやらないだろう」とは(審査員は)思ってくれないから、この段階からもう絶対テレビでできることをしないと。

──「準決勝ではネタ変えるつもりです」は通用しないという。

井口 テレビで100%OKじゃないと、受からない気がします。そこをもっとみんな考えないといけないなと思うんですよね。

ワイルドカードからの優勝見てみたい

飯塚 井口くんも経験があると思うけど、ワイルドカードの投票期間が大変。「投票してください」とは言えないけど、上がれるなら上がりたいし、みたいな。微妙な期間。「落ちました! ありがとうございました!」とかも言えないし。

井口 落ちきれない感じですよね。

飯塚 そういう意味でも、なんとなくピリピリしてる。

井口 1つみなさんに言っておきたいのは、ワイルドカード、2年連続くらいで僕らが2位か3位に入ってたっていう。

──え! そうなんですか?

井口 全然非公式ですけど、当時は1日のデイリーランキングみたいなのがあって、そういうのを考慮した結果、おそらく2位か3位だったんじゃないかっていう。「ウエストランド、実は応援されてたぞ」というのは知っておいてほしいですね。だから、めっちゃウケたけど落ちた人に対してはちゃんと応援してくれるんですよ。決してただの人気投票じゃない。僕はそろそろワイルドカードからの優勝を見てみたい気もします。まだ1回もないので。

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飯塚 あと、ワイルドカードの人が勝ち進んだら「審査間違ってたんじゃん」と思う人もきっといると思う。でもめっちゃウケたら通すしかないから。

井口 2回戦の追加合格とかもあるじゃないですか。でも追加になった人って軒並み落ちちゃってて。「間違ってたんじゃん」と言われるのが嫌なのかもしれないけど、恐れないでほしいとは思いますね。

飯塚 審査員にメッセージ?

井口 そうです。「間違ってたんじゃん」って僕は思わないですし。「そういうこともあるか」と思いますけどね。

飯塚 エバースの話なんですけど、ハードルが上がってて大変だなっていう。今年、出られる全部の賞レースの決勝に行っているような気がします。「ツギクル芸人グランプリ」「ABCお笑いグランプリ」「NHK新人お笑い大賞」「ラフターナイト」。

井口 で、NHK獲ったのか。すごいですね、1年で全部根こそぎ決勝行って。

飯塚 今までにないくらい賞レース強者。しかも全部違うネタだから、めちゃくちゃネタ数もあるんだろうね。「M-1決勝候補」と言っている人も多くて、大変な1年を送ってるなと思う。ハードルを下げたい、エバースの(笑)。これを言うことでハードルが上がっちゃってるかもしれないけど、でもそんな心配乗り越えてくるコンビだとも思う。

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井口 まあ、みんながんばってほしいですね。9番街レトロとかも応援したくなるフェーズに入ってきましたし。

──9番街レトロを井口さんが応援?

井口 だってこれでナイチンゲールダンスが決勝とか行ったら、がんばるしかないじゃないですか。最初嫌いだったけどだんだん応援したくなってきた東京ヴェルディみたいな感じにはなってきました(笑)。準決に行った人より落ちた人がここでどうがんばるか、のほうが僕は注目しちゃいますね。

飯塚 ウエストランドも優勝の前の年は準々で落ちてるからね。

井口 あのときは衝撃というか、「去年のファイナリストが準々で落ちるなんて」という感じになっていましたけど、もう今そんなの当たり前になってますよね。3(回戦)とかでも普通に落ちちゃう。準々でやるネタもみんなあったんだろうけど。僕らはあるなしクイズだったから、その年にやらなきゃ絶対ダメだったんですよ。だから3が一番こわかったですね。準々まで行ったら「次からはあれできるからいいや」と思えましたけど。

飯塚 準々だけYouTubeのネタ配信がないから、決勝でやるつもりのネタをできるんだよね。3回戦は動画になっちゃうから、みんな1回ちょっと温存して、それで落ちちゃうこともある。

井口 それが一番地獄なんですよ。あとはもう、オッパショ石なんだったんだよ! 「アメトーークCLUB」で名前出したのに、2でも落ちて3でも落ちて! 落ちすぎだろ!(笑) 布川さんも怒ってましたね。

飯塚 でもケイダッシュもそんなに芸人数いないのに、トム・ブラウンとヤーレンズが残ってて。

井口 ケイダッシュ2組決勝進出もありますからね。タイタン以来の(※)。

※編集部注:2020年の「M-1」では所属芸人数が決して多くないタイタンからウエストランド、キュウの2組が決勝進出した。

井口、今年も「R-1」エントリーしてます

井口 準決勝進出者の発表って、いつもは昼の12時くらいに1枚の画像でバン!と出していたじゃないですか。あれがよかったんですけど、今回TVerで夜8時に配信だったからみんなソワソワしながら1日過ごして、で、TVerでコンビ名が読み上げられるのかと思ったら早送りできる番組だった(笑)。早送りできるんかい!っていう。あれでズッコケましたよね。らしくない。「R-1」かと思いましたよ。

飯塚 オマージュ?

井口 「R-1」みたいなことしちゃってるなーと思いました(笑)。昼の12時まで寝といて、誰かからの連絡を待つのが一番いいんですよ。連絡が来るかどうかで通ったかわかるっていう。

──自分で確認しないんですか?

井口 準決に行ったらさすがに連絡くるじゃないですか。それまで待つんです。だから飯塚さんとかが送ってきてくれるのを見て、結果を把握してました。

飯塚 こっちは当然もう知ってると思って「やったね!」とか送ってたけど(笑)。

井口 それを待ってるんですよ、そうしてくれたほうがうれしいから。ケータイ鳴らなかったら落ちてるってことですからね。

飯塚 「R-1」で言うと、先月井口くんが予言してた「R-1」のエントリーが思いのほか早く締め切られて、ふぢわらさんが本当にエントリーできなかった(笑)。

R-1グランプリにエントリーできなかったわらふぢなるお・ふぢわら

井口 そうだ、そうだ。けっこうピンネタやってたのに。

飯塚 事務所の人も誰も教えてくれなかったんだよね。

井口 でも、教えてくれないと思います。けっこう気を張ってないと。「M-1」とかは教えてくれるけど、「R-1」って教えてくれないんですよ。

飯塚 結局井口くんはエントリーしたの?

井口 エントリーはしてます。

──おお!

井口 エントリーだけしてます。でも年内に3回戦までやるんですよ。まさかの。

飯塚 何回戦から出るの?

井口 2からです。去年いろいろやっちゃったから、今年はちゃんとやらなきゃいけない感じになってて。飯塚さんに考えてもらうしかないです。

「ラフターナイト」で優勝したかが屋はまだ9年目

──「マイナビ Laughter Night」チャンピオン大会で優勝したかが屋についてお聞きしたいです。

ライブレポート

井口 ここで1個タイトル獲れたのはよかったですよね。

飯塚 観に行ったんだけど、けっこう下ネタだったり、「賞レースでそんなネタやんのか!」みたいなカウンターっぽいネタが多かった中で、かが屋がトリで出てきてピシッとコントをやって、ドカンとウケてた感じがめちゃくちゃカッコよかった。コントも見たことない形だったし、かが屋はずっと新しいことをしていると思う。けっこうみんなかが屋のことを知っちゃってるから、特別に思われにくい気がする。東京03が「東京03」というジャンルを確立させたみたいに、かが屋は「かが屋」というジャンルをやってる。

井口 親子のネタですか? 学ランの息子とお母さんの。

飯塚 本人が、ボケかどうかわからないけど、コントのために学ランを買って、もったいないから今年の賞レース全部学ランのコントで出たって言ってて。お母さんと息子みたいな設定がめちゃくちゃいっぱいあるらしい。

──「NHK新人お笑い大賞」も学ランのコントでしたね。反抗期が終わった息子とお母さんという設定で。

井口 あ、僕が見たのもそのネタです。それでさすらいラビーに「お前らはフェイク野郎だ」って言ったんですよ(笑)。何がいいかはさて置き、質が違うなと思って。

──かが屋が10年以下の賞レースに出ていることに対して「まだ出られるんだ?」と言う人もいて、つまり長く活躍されているイメージを持たれているということですよね。第7世代ブームや加賀さんの休養なども挟んで、まだ10年以下。

井口 まあ、僕らも4年目とかで「笑っていいとも!」出てますからね。「UNDER5」に出てたら優勝してますよ。

飯塚 当時からあればね。

井口 僕らのときはなかったんでね? だから僕からしたらみんな、のろまではありますよ。

──「THE MANZAI」認定漫才師にも芸歴5年以内で2回選ばれていますもんね。

「ゴールデンコンビ」は民放5局ぶっ通し特番で

──「最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ」はご覧になりましたか?

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飯塚 最初は(TBSの)「ドリームマッチ」っぽい感じなのかなと勝手に思っていたんだけど、お題がその場で発表される即興ネタという形だから、出演者たちの珍しい姿を見られた気がしました。最初のほうはショートコントで、「その発想さすがだな」というのが見られるんだけど、進んでいくにつれ、本当のムチャぶりとかがあってかなり土臭くやっている時間もあって。くるま氏のああいう汗かいている姿とか、(チョコレートプラネット)長田さんや(シソンヌ)じろうさんというネタ強者が困りながらもなんとか乗り越えようとしている姿とか、そういう面白さもありました。でも、やっぱりホリケンさんと(ニューヨーク)屋敷さんのコンビの存在感がすごかった。「ホリケンさんってすげえな」っていうのを全編通して思いました。どんなお題が来ても速いし、発想もぶっとんでる。屋敷さんを選んだのもさすがだなと。ホリケンさんのむちゃくちゃなボケに、屋敷さんが「何やってんですか!」とかじゃなくて、「今日俺死ぬぞ!」みたいな、全部を俯瞰で見たツッコミをしているのがよかった。ただ、一番思ったのは、これテレビで観たかったなと。

──地上波で。

飯塚 セットや広告にお金がかかっているのはもちろんあるけど、このメンバーを集めること自体は地上波テレビでもできると思うんですよ。配信だと観るタイミングがバラけてしまうので。

井口 その瞬間の面白さを共有できないですよね。ネタバレ気にして、いつ感想を言っていいのかもよくわかんないし。

飯塚 何時から放送スタートして、みんなでその時間に観て、SNSで実況したりして、そういう盛り上がりの中で特に観たかった番組なのかなと個人的には思いました。通常、裏番組があると出られなかったりするけど、もう民放全部ぶっ通しにして1つの番組を放送すればいいんじゃないかと。テレビがネット配信に押されてるとか言われてる中、裏番組で争ったりしているの、意味ないと思うんですよね。「ゴールデンコンビ」みたいな巨大番組を日テレ、TBS、テレ朝、テレ東、フジ全部でやって、どのチャンネルからでも観られる、みたいなことをやってほしい。

──それいいですね! どうやったらできるんですか? 本気出せば?

飯塚 本気出せばできるんじゃないですか?(笑) そしたら制作費も5倍使えますし。テレビでみんなで観るコンテンツにしたほうが面白いだろうなと思いました。

井口 「M-1」はまさにそうだと思いますけど、同じ時間を共有することで盛り上がる番組ってありますもんね。僕らが「ドキュメンタル」で負けたことってもう言っていいのかな?

飯塚 地上波なら放送直後からネタバレ気にせず感想言えるもんね。

井口 結局言ってないですからね。「ドキュメンタル」の結果。今、一か八か言ってみましたけど(笑)。

飯塚 盛り上がりがバラけるのはちょっともったいないよね。まあでも「ゴールデンコンビ」の話は年末のライブで野田さんに聞きましょう。

「これぞ井口」の強み

飯塚 「アメトーーク!」(テレビ朝日)の「アメトーーク!にハマってない芸人」で、井口くんがハマってる側で出てた。

──しかも次の週の「ひとり暮らし長~い芸人」にも連続で出演していて、本当にハマっている感じがありました。

井口 ハマってる側の一番若手で出させてもらって、ありがたかったです。けっこういろんな人に「面白かった」って言われました。

飯塚 その中で、ここ井口だな!と思った瞬間があって。ダイノジ大谷さんの話になったときに、よしもとの人たちは大谷さんをイジるの好きだからわーっと盛り上がっていたけど、井口くんがお客さんの反応を察知して、大谷さんのことを知っているか聞いたら案の定あんまり知らなかった。よしもとの内輪でワイワイやっている中だとそこに気づかないんだよね。それが井口くんの言う“究極の客観視”というか、そこで一歩引いて「お客さんは知ってるのか?」と考えられるのが井口くんの強さだと思った。それに気づける人って意外といないから。

井口 そうですね。あとよしもとが嫌いっていうアンテナもあるので、「今これよしもとのノリじゃないか!?」というのは常に気づくんですよ。それに収録上、もっと大谷さんの話が長かったので、さすがにもういいよっていう感じにはなってました(笑)。バイク(川崎バイク)さんも独特の雰囲気で面白かったですね。あんな人いないというか。みんなああいう気持ちを抱えてるけど、それをあんなふうに言う人いないので。

飯塚 井口くん、毎週「ロンハー」か「アメトーーク」かどっちかには絶対出てるね。

井口 昨日も「ロンハー」の収録で4週分撮ったんですけど、ずっと野田さんも一緒でした。「さんまのお笑い向上委員会」も野田さんと一緒だし、意外とずっと一緒に出てます。

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