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LE SSERAFIM Star Signs
5人を結ぶ“特別な縁”、心に灯りをともすウインターソング
文 / 岸野恵加
LE SSERAFIMのことは結成時から注目していたが、彼女たちの真の魅力を見たと感じたのは、2023年の夏に行われた初の単独ツアー「2023 LE SSERAFIM TOUR ‘FLAME RISES’」だった。LE SSERAFIMといえば「UNFORGIVEN(feat. Nile Rodgers)」「ANTIFRAGILE」などの代表曲に象徴されるように、強烈なビートに乗せて高難度のパフォーマンスを堂々と披露するグループという印象を持つ人も多いだろう。もちろんそうした面も彼女たちの確かな魅力だが、じっくりとLE SSERAFIMの姿を追ったこのツアーで強く心に残ったのは、メンバー間の絆の深さ、そして“B面”的な楽曲のフィット感の高さだった。
メンバー5人は本当に仲がいい。それは普段のトークの空気感を見ればすぐに伝わってくる。デビューから2年半の間、さまざまな困難に直面することもあっただろう。そんな中で5人は誠実に壁に向き合い、一緒に乗り越えることで、強固な絆を築いてきた。新曲「Star Signs」は、これまでの彼女たちのつながりをそのまま歌に昇華したような1曲だ。「Star Signs」は「特別な縁」という意味。J-POP調のコード進行に乗せて「繋がって 惹かれ合うように 点と線で 結んでいく promise」「唯一無二 特別な星の元で生まれた」と、仲間との友情が歌われる。リリックビデオでは5人が頻繁にアイコンタクトをしながら夜のバスで楽しそうに歌い上げる姿に、心にぽっと灯りがともるような感覚を覚えた。
先ほどの“B面”という言葉は、強烈な印象の代表曲とのギャップを表現するため便宜的に用いさせてもらった。LE SSERAFIMの“B面”の代表格はグローバルに大ヒットを記録した「Perfect Night」になるだろうが、imaseが提供した日本オリジナル曲「ジュエリー(Prod. imase)」「ドレスコード(Prod. imase)」も、5人の柔らかい歌声が優しいメロディによくマッチしている良曲だ。「Star Signs」もその系譜にあると言ってよく、寒い季節を温かく包み込むような、何度も聴きたくなるウインターソングである。
現地時間11月10日には、イギリス「2024 MTV Europe Music Awards」にてK-POPガールグループとして初となる単独ステージで観客を沸かせ、「Best PUSH」を受賞したLE SSERAFIM。また今年は「輝く!日本レコード大賞」にて「特別国際音楽賞」を受賞し、3年連続で「NHK紅白歌合戦」への出場を決めた。大胆さと繊細さ、両極の魅力を磨き続ける彼女たちから、この冬も目が離せない。
LE SSERAFIM「Star Signs」リリックビデオ
- LE SSERAFIM「Star Signs」
- 2024年11月13日(水)配信開始 / Virgin Music
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Produced by Junhyuk, KENTZ(Junhyuk, KENTZ, Sunny, Kanata Okajima, ZEN, Gio Varchi)
LE SSERAFIM(ルセラフィム)
HYBE MUSIC GROUPのレーベル、SOURCE MUSICに所属するガールグループ。メンバーはKIM CHAEWON、SAKURA、HUH YUNJIN、KAZUHA、HONG EUNCHAEの5人。グループ名は「IM FEARLESS」のつづりを組み替えたもので、「世の中の視線に動揺することなく前に進む」という強い意志を表している。2022年5月にデビュー作として1stミニアルバム「FEARLESS」をリリースした。2024年12月には日本オリジナル曲「Star Signs」も収録された日本3rdシングル「CRAZY」をリリース。同年「輝く!日本レコード大賞」で「特別国際音楽賞」を受賞し、「NHK紅白歌合戦」に3年連続で出場を果たす。
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