仏チェロ奏者CDに教授、友川、灰野、大友、石橋英子ら参加

2013年1月13日 17:00 151 1 音楽ナタリー編集部

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29歳のフランス人チェロ奏者、ギャスパー・クラウスが2月22日にニューアルバム「序破急」をリリース。このアルバムに10人の日本人アーティストがゲスト参加している。

諸星大二郎作画のギャスパー・クラウス「序破急」ジャケット。

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映像作家ヴィンセント・ムーンが2009年にドキュメンタリー映画「友川カズキ花々の過失」を撮影するため日本を訪れた際、音声スタッフとして同行し、またチェリストとして劇中で友川と壮絶なセッションを繰り広げたギャスパー。尊敬する日本のアーティストたちと一緒に作品を作るのが夢だったという彼は、撮影を終えて帰国したわずか数カ月後に丹波明の著書「序破急という美学」と出会い、「序破急」の3段構成をコンセプトにしたアルバムの構想を固めた。

その後、彼は自身が考える「序破急」を体現する10人のアーティストにコンタクトを取り、アルバム制作を開始。坂本龍一、友川カズキ、灰野敬二、大友良英、石橋英子、西原鶴真、梅津和時、坂本弘道、Sachiko M、レナード衛藤との共演が実現し、連日の濃密なセッションを経てこの作品を完成させた。

またギャスパーは約3週間の東京滞在時に可能な限り書籍や資料を集め、日本の神話や民話に登場する呪術・儀式の情景や、かつて存在したとされる妖怪や妖精などもモチーフに加えながら、徐々にアイデアを膨らませていった。その過程で彼はマンガ家・諸星大二郎の作品に出会い、その作風が「序破急」の世界観に通ずると感じた制作スタッフがジャケットイラストの提供を依頼。これを快諾した諸星は、一切の周辺情報を遮断して純粋にアルバム音源から得た着想だけでジャケットイラストを作り上げた。

本作はCDとアナログの2仕様が用意され、CDにはボーナストラックとしてアウトテイクを収録。アナログには本編とアウトテイクのMP3を入手できるダウンロードカードが封入される。またアナログは、諸星による濃厚なジャケットが見開きで堪能できるパッケージが特徴。なおオフィシャルサイトでの予約者には特典として、先着100名に諸星大二郎作画の「序破急・オリジナル缶バッジ」が2個プレゼントされる予定だ。

2月23日には東京・六本木Super Deluxeでこのアルバムのリリースパーティが行われることも決定。作品に参加した面々が駆けつけ、熱いライブを繰り広げる。