雅-MIYAVI-、キネマ倶楽部で観客興奮の奔放パフォーマンス

2012年7月23日 19:30 211 18 音楽ナタリー編集部

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ニューシングル「DAY 1」をリリースしたばかりの雅-MIYAVI-が、これを携え同名タイトルのライブを7月21日に東京キネマ倶楽部にて実施。ライブの模様はYouTube Liveで生中継され、全世界のファンが彼の熱演を見届けた。

汗をしたたらせながら2時間におよぶライブを行った雅-MIYAVI-。（撮影：Keiichi Nitta）

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手を伸ばしファンと触れ合う場面も。（撮影：Keiichi Nitta）

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アンコールで上着を脱ぎパフォーマンスをする雅-MIYAVI-。（撮影：Keiichi Nitta）

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同日のライブには、後輩バンドOKAMOTO'Sがゲストアクトとして登場し、フレッシュなステージを披露。オカモトコウキ（G）、ハマ・オカモト（B）、オカモトレイジ（Dr）の鉄壁のアンサンブルに支えられ、オカモトショウ（Vo）は熱いパフォーマンスとMCで観客を惹き付けていた。

後輩の熱演を受けてステージに立った雅-MIYAVI-は、「Tokyo! Are you ready?」と叫び、まずは「WHAT'S MY NAME?」を投下。ときおり中継用のカメラやフロアに鋭い視線を投げかけ、その傍らでギターを小気味よくスラップする。さらに「MIYAVI！」とオーディエンスが大声で呼ぶ中、観客を煽るように「UNIVERSE」をプレイした。そのあとも序盤はMCを挟むことなく、BOBOと一心同体さながらの絶妙なセッションを展開。未発表の新曲も混ぜ込み、性急なビートに突き刺すようなギターリフが乗るナンバーや、ささやくような歌声で始まりサビでせきを切ったような絶唱へと変わる楽曲が狂騒に拍車をかけていく。

「ロックの聖地、鴬谷へようこそ！」という言葉からMCを始めた雅-MIYAVI-は、「お足元の悪い中ありがとうございます」と丁寧に感謝を伝える。続けて海外公演での印象的なエピソードを語り、「一歩海外に出ればまだまだ若手だしね」と笑い「東京の仔雅たちの熱さをみせてやってください」と観客を煽った。そしてオーディエンスのハンドクラップの上にループさせたギターと歌声を重ねた「CHILLIN' CHILLIN' MONEY BLUE$」、バリエーションに富んだ「YEAH」のコール＆レスポンスでフロアの一体感を誘った「A-HA」などをプレイした。

観客の盛り上がりに「いいねえ」とうれしそうに口にした雅-MIYAVI-は、「腐ってもギタリストだから、ギターしか弾けないし、でもギターでみんなの背中を押せるのはうれしい」と異色コラボレーションやタイアップが続く最近の活動を報告。さらに「死ぬまでギターを弾いていたいな」と笑ってみせる。

そこから続いたのは、BOBOと激しい音を高速でぶつけ合う新曲、ロマンチックなフレーズの中にも雅-MIYAVI-らしいトリッキーなアレンジが光る「MOON」など。地球や人間へのメッセージを込めた「GRAVITY」では、エレキギターをかき鳴らし壮絶なボーカルを響かせる。その慟哭のような歌声に会場が緊張した空気で覆われる瞬間もあった。

後半に差し掛かると、シリアスなムードを吹き飛ばすように彼は、KREVAとの異色コラボが話題を呼んだ「STRONG」、最新シングル「DAY1」の2曲で再びフロアのボルテージを上昇させる。「FUTURISTIC LOVE」が始まる前に一瞬BOBOを振り返った雅-MIYAVI-は、ひとつ頷くとギターを力強く鳴らし始めた。同曲ではギターの音をその場でサンプリングしながら、激しく頭を振りながら踊り、ときにはスタッフのビデオカメラを手に客席を映し出し、本能のままに動き回る。そして興奮した空気が場内に充満したところで、彼はノイジーな音像を残して去っていった。

しかし激しいループ音は止められることなく、それにあわせて観客の拍手が起きる。この段階でYouTube Liveでの配信は終了。アンコールを求める拍手に応えステージに再登場した雅-MIYAVI-は「FUTURISTIC LOVE」を再開した。「そんなもんかよ東京！」と煽り、本編以上の熱狂をもたらした。「こっからはエクスルーシブな、俺たちだけのショーを楽しみましょう」という雅-MIYAVI-の言葉から、コラボレーション企画「SAMURAI SESSION WORLD SERIES」の集大成的なミニアルバムが秋にリリースされることや、写真集「月刊MEN 雅-MIYAVI-」の刊行がアナウンスされ、仔雅たちを歓喜させる。さらに「We love you ～世界は君を愛してる～」と「Selfish love -愛してくれ、愛してるから-」というラブソング2曲をプレゼントした。

そして懐かしいナンバーに驚きと興奮した雰囲気が漂ったところで、「ARE YOU READY TO ROCK?」になだれ込む展開に。雅-MIYAVI-は序盤こそ定位置でBOBOとともにセッションに興じていたが、途中からギターのコードがつながっていることも気にせず、ステージ脇のスピーカーの上に移動し、フロアに降り、ミニステージ的なお立ち台に駆け上っては自由奔放に暴れまくる。ステージをあとにする瞬間まで、エネルギッシュなパフォーマンスを繰り広げライブを締めくくった。

雅-MIYAVI-「DAY 1」
2012年7月21日＠東京都東京キネマ倶楽部セットリスト

01. WHAT'S MY NAME?
02. UNIVERSE
03. SURVIVE
04. 新曲
05. 新曲
06. おっさんおっさん俺なんぼ
07. CHILLIN' CHILLIN' MONEY BLUE$
08. A-HA
09. SHELTER
10. 新曲
11. MOON
12. GRAVITY
13. STRONG
14. DAY1
15. FUTURISTIC LOVE
＜アンコール＞
16. We love you ～世界は君を愛してる～
17. Selfish love -愛してくれ、愛してるから-
18. ARE YOU READY TO ROCK?