ART-SCHOOL恒例イベントに旧友集結「感慨深いです」

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ART-SCHOOLが主催するライブイベント「ART-SCHOOL presents『KINOSHITA NIGHT 2012』」が、6月2日・3日にSHIBUYA-AXにて開催された。

写真は6月3日のART-SCHOOLのライブの模様。

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写真は6月2日のART-SCHOOLのライブの模様。

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写真は6月2日のASIAN KUNG-FU GENERATIONのライブの模様。

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写真は6月2日の髭のライブの模様。

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写真は6月3日のThe Mirrazのライブの模様。

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写真は6月3日のストレイテナーのライブの模様。

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写真は6月3日の細美武士のDJの模様。

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木下理樹(Vo, G)と戸高賢史(G)の2人にサポートメンバーを迎えた新体制となり、バンドの活動にさらなる注目が集まる中で行われた今年の「KINOSHITA NIGHT」。今回もバンドに縁の深いアーティストが多数集結し、ART-SCHOOLの新たな出発を祝福した。

初日の2日はASIAN KUNG-FU GENERATION、そして主催者のART-SCHOOLが出演。トップバッターを務めた髭のライブは「ロックンロールと五人の囚人」で始まり、ツインドラムとトリプルギターの迫力あるサウンドで会場は一気に盛り上がる。その後も「ブラッディ・マリー、気をつけろ!」「ロンリー・ボーイの話」と名曲を連発する。須藤寿(Vo, G)は「みんな木下君に呼ばれてきたの? 木下君はいいやつだから、君たちもいいやつだ!(笑)」と語りかけ、各バンドのファンを和ませる。「テキーラ! テキーラ!」ではハンドマイクを握った須藤に導かれたコール&レスポンスで、観客の熱気がさらに上昇。最後はロマンチックな名曲「虹」で締めくくられた。

その後フロア下手に設置されたDJブースで、細美武士(the HIATUS)のDJが始まる。四つ打ちのナンバーを中心とした彼のプレイにフロアが酔いしれた後は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのライブへ。ドラマチックな展開が印象的な「新世紀のラブソング」でスタートすると、「センスレス」「惑星」と続く。そして後藤正文(Vo, G)が「新曲やります」と紹介し、最新曲「夜を越えて」を披露した。MCでは後藤が「ART-SCHOOLとは縁が深くて、照れくさいですけどART-SCHOOLが好きで。あまり褒めるのもなんですが、今日は一緒にやれてうれしいです」と語る。ラストは「ループ&ループ」「リライト」と、初期の名曲を連発して会場を盛り上げた。

2度目の細美のDJに続き、いよいよ主催者ART-SCHOOLが登場。今回のサポートメンバーは中尾憲太郎(B)と、ART-SCHOOLオリジナルメンバーだった桜井雄一(Dr)。桜井が加わってのライブは今回が初ということもあり、フロアからは期待と緊張感が立ち上る。まず1曲目、中尾の爆音ベースから演奏が始まると、強烈なグランジ感で会場を圧倒していく。その後も彼らの新たなサウンド観をアピールするような、強力かつ個性的な新曲ばかりを連発。6曲目のミディアムチューンでは歌詞の中に「シカゴの街で」という一節も登場し、シカゴでレコーディングを終えたばかりのバンドのリアルなムードを漂わせた。

8曲もの新曲を披露した後、木下は「今日は髭もアジカンも細美くんもスタッフのみんなも、こういう場を作ってくれたことに私感動しております」と感謝の意を述べる。そして後半戦では、これまでのライブでの人気曲を披露する。桜井がドラムを叩く過去曲の数々に、オーディエンスは大興奮。木下や戸高の煽りに応え、フロア前方では激しいモッシュが起こった。アンコールでは「MISS WORLD」「FADE TO BLACK」の2曲を披露し、メンバーは充実した表情でステージを去った。

2日目、6月3日の公演にはThe Mirrazストレイテナーと、初日に続いてDJの細美とART-SCHOOLが出演。1番手のThe Mirrazのライブは、「Check it out! Check it out! Check it out! Check it out!」からスタート。淡々とプレイするメンバー4人と、暴れまわるオーディエンスのギャップが不思議な高揚感を生み出す。「朝、目が覚めたら」ではメロウな前半のサウンドから熱い展開を見せる後半へと雰囲気を変え、観客を魅了した。「i want u」が終わると、畠山承平(Vo, G)は「昨日新しいART-SCHOOLを拝見して。めちゃくちゃカッコいいです! 昨日来てない人も楽しみにしてて。すげえカッコいいから」と力説。「最後の曲をART-SCHOOLに」と紹介して披露されたラストチューン「イフタム!ヤー!シムシム!」では、圧巻の轟音を会場に響かせた。

前日に引き続いてフロアを沸かせた細美のDJに続き、ストレイテナーのステージが始まる。ART-SCHOOL初期メンバーである日向秀和(B)、大山純(G)が姿を現すと、オーディエンスからはいっそう大きな拍手が起こった。1曲目の「A SONG RUNS THROUGH WORLD」から、ホリエアツシ(Vo, G, Key)はアグレッシブにステージを動き回り、会場を煽る。さらに「BERSERKER TUNE」で熱気をますます上昇させた後、「Man-like Creatures」では深遠なサウンドを展開する。中盤ではホリエが「来週出すニューアルバム『SOFT』から、『シンクロ』という曲を聴いてください」と紹介する。その「シンクロ」は、穏やかな温かみを感じさせるスローナンバー。場内を柔らかな空気が包んだ後、MCでホリエは「『KINOSHITA NIGHT』に11年ぶりに呼んでもらえました(笑)」と昔を振り返る。ラストは「Melodic Storm」で華やかに締めくくった。

2日間のイベントの最後を飾るART-SCHOOLのライブは、この日も前半で新曲を連発する形で始まる。桜井が参加して2回目のステージだが、すでにバンドとしての完成度をアピールするかのようなアンサンブルでオーディエンスを魅了。中尾と桜井が鳴らすダンサブルなリズムが印象的な新曲では、戸高のカラフルなギターサウンドとあいまって豊かなハーモニーを生み出し、木下のボーカルが独特の色気をもって絡み合う。そんな木下はMCで「いやー、感慨深いですよ。1回バンド辞めるしかないぐらいまで追い詰められてましたから……今こうやってできることがうれしいです」と、旧友たちとのステージを心底楽しんでいる様子を見せた。

定番曲の連発でフロアを沸かせた後半戦では、木下が各メンバーを紹介。「ギターがトディ君、ドラムがオリジナルメンバーのおっさんです。ベースが中尾憲太郎さんです」という言葉に、大きな拍手が起こる。そして、翌日にはニューアルバムのミックスのためシカゴに発つと語り、「もしかしたら飛行機が落ちるかもしれないので、遺言として……蒼井優さん、愛してます!(笑)」と叫ぶと、場内からは大爆笑が起こった。本編終了後、アンコールで2曲を披露してもオーディエンスからの手拍子は止まず、メンバーは改めてステージへ。ダブルアンコールとして「スカーレット」を披露し、2日間にわたる豪華イベントの幕を閉じた。

なお、ART-SCHOOLは今年秋に全国ツアー「ART-SCHOOL『BABY ACID BABY』TOUR 2012」を開催することが決定。ツアーファイナルは11月9日、東京・新木場STUDIO COASTにて行われる。オフィシャルサイトでは6月6日まで、チケットの先行抽選予約受付を実施中。ツアーの詳しいスケジュールは後日発表されるので、全国のファンは楽しみにしておこう。

ART-SCHOOL「BABY ACID BABY」TOUR 2012 ツアーファイナル

2012年11月9日(金)東京都 新木場STUDIO COAST
OPEN 18:00 / START 19:00
サポートメンバー:中尾憲太郎(B)、藤田勇(Dr)
一般発売日:2012年10月13日(土)
オフィシャルサイト先行抽選予約受付:2012年6月6日(水)23:00締切

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音楽ナタリー @natalie_mu

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