このライブシリーズは東京と大阪の2都市で実施。5月16日に東京・代官山UNITで行われた第1弾の「黄金の刺客編」には、9mm Parabellum Bulletが“喧嘩相手”として登場し大きな盛り上がりをみせた。そんな前回の熱狂が冷めやらぬ中で開催された「死のブーメラン編」には、かつてキンブラとレーベルメイトだったという“後輩”
先攻でステージに現れたストレイテナーは、まずはジャブとばかりに「Little Miss Weekend」などスピーディな楽曲を叩き付け、先輩相手にも遠慮のない鉄壁のアンサンブルを披露。その一方でホリエアツシ(Vo, G, Key)は「KING BROTHERSはテナーが最初にCDを出したレーベルの先輩なんですが、当時は対バンはできなくて。10年越しで対バンできてうれしいです」と穏やかな口調で先輩との競演を喜んだ。
また中盤は「SIX DAY WONDER」や新曲「シンクロ」といった、メロディアスなミディアムナンバーで会場にしっとりとした空気をもたらし、バンドの幅広い魅力をアピールする一幕も。そして終盤はナカヤマシンペイ(Dr)の「喧嘩し足りないバーサーカーに捧ぐ!」という叫びから始まった「BERSERKER TUNE」など、一転して攻撃的なナンバーを矢継ぎ早に投下しKING BROTHERSにバトンを渡した。
「『死のブーメラン編』! ロックの準備はいいですか?」というケイゾウ(Vo, G)の絶叫から始まったKING BROTHERSのステージも、1曲目の「Big Boss」から最高潮の盛り上がりに。ケイゾウとマーヤ(G, Screaming)のシャウトや爆音ギター、シンノスケ(B)とタイチ(Dr)の強烈なリズムが一体となってオーディエンスを飲み込んでいく。4人の暴れっぷりは時間の経過とともにステージからはみ出し、まずはマーヤがフロアに飛び込み、さらに会場が十二分にあたたまったところで今度はフロアにセットを移動してライブが繰り広げられる。
キンブラのライブではおなじみの光景とはいえ、度肝を抜く展開にストレイテナーファンも興味津々。「もっと飛ばしていくぞ」という宣言どおり、ケイゾウ、シンノスケ、タイチの3人はフロア中央で激しいプレイを見せつけ、マーヤは観客の頭上を転がりながら「ストレイテナーはすげえ後輩だ。昔のことを覚えててくれて先輩はめっちゃうれしい」と叫ぶと「西宮コール」を呼びかけ会場に一体感を作り出す。そして約1時間におよんだキンブラのステージは、渾身のアンコール「魂を売り飛ばせ!」で終了。濃厚なロックンロールショーを体感した観客は、2組のライブバトルを讃えるように大きな拍手を送り続けた。
なお「喧嘩記念日」は、このあと明日5月26日に東京・代官山UNIT、7月19日に大阪・梅田CLUB QUATTROで開催。代官山UNIT公演にはTHE BAWDIESが、梅田CLUB QUATTRO公演にはあらかじめ決められた恋人たちへが登場する。
KING BROTHERSのTV・ラジオ出演情報
リンク
- KING BROTHERS OFFICIAL WEBSITE
- STRAIGHTENER.NET
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
音楽ナタリー @natalie_mu
喧嘩上等!キンブラ×ストレイテナー10年越し先輩後輩対決 http://t.co/7q9lwlkx