大黒摩季、活動休止直前の録音が仮面ライダー最終回で

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大黒摩季が活動休止直前に録音していた「Anything Goes!」のバラードバージョンが、8月28日(日)にテレビ朝日系で放送される「仮面ライダーオーズ / OOO」最終回のエンディングシーンで使用されることが決定。さらにこの曲がCD化され、「Anything Goes! Ballad」として10月19日にリリースされることも発表された。

仮面ライダーオーズと大黒摩季。(C)2010 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

仮面ライダーオーズと大黒摩季。(C)2010 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

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活動休止前の最後のリリース曲となった「Anyting Goes!」は大黒にとっても強い思い入れがあり、彼女は「番組開始にかかわるのであれば、番組最後にもかかわりを持ちたい」と考えて活動休止直前にこの音源を制作。番組の感動的なラストを想像しながら、ごく限られた数人のスタッフのみでレコーディングを敢行した。

楽曲がかかるのは、主人公・映司が最後の敵に苦戦する際にアンクを始めとする仲間たちが駆けつける、1年間の集大成となるシーン。この音源を本編で使用するにあたり、番組のプロデューサーであるテレビ朝日の本井健吾は「まさかそんな曲があったとは、と驚きました。レコーディングしていたことを知らされておらず、去年のテレビと映画の主題歌が活動休止前の最後の曲と思っていたので、一年後のうれしいサプライズです。しかも曲を聴いて2度びっくり、番組でかけない手はないと確信しました。仮面ライダーオーズの最終回を飾るにふさわしい、幻の音源です」とコメントしている。

シングル「Anything Goes! Ballad」にはカラオケ1トラックを含む3バージョンを収録予定。DVD付きとCDのみの2種類の仕様が用意され、DVDにはビデオクリップが収められる。

大黒摩季コメント

今回のレコーディングは、活動休止直前の忙しい時期で、一気に詰め込まれていて、「Anything Goes!」ミュージックビデオ、吉川晃司さんとの映画の主題歌「HEART∞BREAKER」のレコーディングや撮影中で、この楽曲を録音する時も、ディレクターとマネージャーに呼び出されて「いつか使うからこれも録音しておきましょう。」と言われて、ストーリーも何もない中、感動のシーンがきっとくるはずだと妄想しながら歌っていましたね。スタッフの勢いに騙されながら録音しました(笑)。

年々スタッフに騙されるのが楽しくなってきて、自分自身でやっているとできあがる完成形が予想できるけど、いろんな人と仕事をしていると新しい驚きがあって、スタッフに身を委ねて、自分の想像していないものができあがっていくのが楽しかったです。今回の「Anything Goes!」も元々がすごく速い曲だったのが、スローバラードに変化していてこんな曲になるのかと驚きましたね。

「大黒摩季の楽曲はこうだ!」とかファンのイメージや思い描いている像や期待にこたえたいという思いがどこかにあって、それをやぶっていく作品が出来たと思います。

オーズの脚本やセリフが大好きで、歌詞のような決めフレーズがたくさんあって、大人も子供もしびれるようなことがあるんだろうなあと思いながら歌いました。

近年若いミュージシャンが歌うバラードは、あっさりした歌い方なので、大黒摩季らしくエモーショナルでこく歌うということで歌いました。かつての自分のソウルやロック風のくどさを最近は控えていたのですが、スタッフから褒められている内に、どんどんと乗ってきて、できあがりは聴いてなかったので、最終回を視聴者と同じ気持ちで楽しみにしています。

休業中にシングルが出るというのはありがたいことで、休んでから半年くらいは不安で、スタッフの人たちにも勇気づけられて、あせらないようにしていました。私は不器用だから同時にいくつものことができないから、今回のこの休業は後々スパークするための期間だと思います。

今回、ミュージシャンを離れて一般の人になることで、仮面ライダーのすごさを痛感しました。被災地を訪問した際も子供たちとの共通言語になって、若い頃に私の歌を聞いていたお母さんたちは私を見て興奮しているけど、子供たちは大黒摩季を知らないけど、仮面ライダーオーズの歌を歌っているお姉さんと話すだけで、「オーズに会ったことある?」とヒーローばりの扱いを受けて、子供たちとの会話のきっかけやオーズの話題で一緒にグリードの名前を話したり、ため口で今度の展開を子供と真剣に話してましたね。その様子を見て、その親御さんたちも大黒摩季をさらに身近に感じてくれたみたいで安心しました。その力は絶大で、仮面ライダー40周年の歴史に小さいながらも名を刻むことが栄えあることだということを業界にいると分かりづらいけど、一般社会で生活することでものすごく体感することができました。

最初は、藤岡弘、さんの時代から仮面ライダーが止まっている私は、平成ライダーって何? と思っていたくらいで、仕事をするとわかってからライダーを一生懸命勉強して、そのすごさを改めて痛感しましたね。今、日曜の朝が楽しみなんですよ。仮面ライダーオーズを見るのが。この前もアンクのセリフを聞いて、泣いてしまったくらい。

今作では、プロデューサーのみなさんともお話して、仮面ライダーの気持ちをくみ取って臨んできたので、できるのならばなんでもやりたいと思っていました。だから、本当に何も見えない状況で録音していたこの楽曲が、こうやって最終回で使っていただいて1年間視聴者としても番組を見てきて、主人公の映司に勇気づけられたり、日々バイブルとして生活を共にしてきたドラマの最初と最後を担えるのは本当に誉れなこと。

次の仮面ライダーへきちんとたすきをつなげていく役割で、映画の主題歌までさせていただいて本当によかったなと思ってます。

子供が仮面ライダーにはまっていつか「ママかっこいい!」と言われる日が来るんだろうなと思います。それを想像すると今からわくわくしてます。

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