黒猫チェルシーが7月9日、東京・赤坂BLITZにて全国ツアー「NUDE+ TOUR」の東京公演を行った。
メンバー4人がステージに現れると、フロアから大きな歓声が飛ぶ。渡辺大知(Vo)が「こんばんは、黒猫チェルシーです。最後まで楽しんでってくれ!」と威勢良く挨拶し、ライブは「ダイナマイトを握っているんだ」からスタートした。1曲目からトップスピードでフロアを盛り上げる黒猫チェルシーの4人。ステージ上にはドラムセットやアンプなど必要最低限のものしか置かず、シンプルなバンドサウンドで勢いのあるグルーヴを作り上げていく。
3曲目までノンストップで畳みかけたあと、渡辺は「最強の新曲たちをお見舞いしてやる!」と叫び、5月にリリースしたばかりの1stフルアルバム「NUDE+」の収録曲を立て続けに投下。「泥カーニバル」「あらくれにっぽん」といったヘビーな楽曲に「モーター」「郷愁」といったミディアムテンポのナンバーを織り交ぜ、緩急あふれるセットリストでバンドの懐の深さを見せつけた。
続いて澤竜次(G)が「神戸の恋人たちにまつわる甘いラブソングです」と冗談めかして紹介した「南京錠の件」やハードなアッパーチューン「ベリーゲリーギャング」でフロアを熱く踊らせつつ、バンドは「YOUNG BLUE」「夜更けのトリップ」の2曲を披露。アルバム「NUDE+」の核とも言える剥き出しのロックナンバーは、ライブ中盤のハイライトとなった。岡本啓佑(Dr)が繰り出すパワフルなビートに、宮田岳(B)の安定感あるプレイが絡み合い、観客は腕を振り上げて盛り上がる。「廃人のロックンロール」では渡辺が「声出してもらおか! 恥ずかしいことなんて何もないねんで!」と観客を煽り、本編ラストの「北京ベイベー」まで激しい楽曲を立て続けに演奏した。
一度ステージ袖に消え、アンコールの声に応えてステージに戻った4人は、「嘘とドイツ兵」でフロアをさらにヒートアップさせる。そして渡辺は最後のMCで「バンド組んだばっかの頃はワンマンツアーをできるなんて思ってなかった。中学や高校のときは憧れのバンドマンがいたけど、そんなふうになれるとも思ってなかった。こんな俺がバンド組んでるって、夢があるやろ?(笑)」と話し、ラストナンバー「バンドマン」を演奏。最後に渡辺は「ありがとうー!」と絶叫し、計20曲90分におよぶステージを終了させた。
5月にリリースした彼らの1stフルアルバム「NUDE+」から12曲中10曲を披露したこの日のセットリストは、黒猫チェルシーが新たなステージに到達したことを示すにふさわしい内容となった。7月17日には彼らの地元、神戸・太陽と虎でツアーの追加公演が予定されている。
黒猫チェルシー「NUDE+ TOUR」2011年7月9日 赤坂BLITZ公演セットリスト
01. ダイナマイトを握っているんだ
02. ノーニューヨーカー
03. ショートパンツ
04. 泥カーニバル
05. あらくれにっぽん
06. モーター
07. 郷愁
08. 南京錠の件
09. オーガニック大陸
10. ベリーゲリーギャング
11. YOUNG BLUE
12. 夜更けのトリップ
13. スピーカー
14. オンボロな紙のはさみ
15. 廃人のロックンロール
16. 黒い奴ら
17. Hey ライダー
18. 北京ベイベー
<アンコール>
19. 嘘とドイツ兵
20. バンドマン
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音楽ナタリー @natalie_mu
黒猫チェルシー、初のワンマンツアー「NUDE+」大団円 http://natalie.mu/music/news/52819