YOSHIKI、術後会見で語ったToshlへの感謝と切なる思い「ヘドバンは体によくない」

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X JAPANのYOSHIKI(Dr, Piano)が本日6月20日に東京・リッツ カールトン東京にて記者会見を行った。

X JAPANとは?

1982年にYOSHIKI(Dr, Piano)とToshl(Vo)を中心に結成される。インディーズで絶大な人気を誇り、1989年にアルバム「BLUE BLOOD」でメジャーシーンに進出する。派手なメイクと衣装に代表される独特のスタイルが大きく注目される一方で、ハイクオリティなヘヴィメタルサウンドと確かな演奏力が高評価を獲得。攻撃的なメタルナンバーとドラマチックなバラードの双方に定評があり、ヴィジュアル系バンドの先駆者的存在としても認知されている。人気絶頂の1997年、ToshIの脱退宣言を機に解散。再結成が熱望されるも翌1998年にHIDEが急逝し復活は絶望視される。しかし2007年10月に突然活動再開を宣言し、復活第1弾となった新曲「I.V.」はハリウッド映画「SAW4」のメインテーマソングに採用された。2008年3月には復活の東京ドームライブを3日間にわたり開催。2009年5月にはSUGIZO(G)が新メンバーとして正式加入した。2010年8月には米の大型ロックフェス「ロラパルーザ」に出演し初の全米ツアーを行ったほか、日産スタジアムでの2DAYSライブも開催。2011年にはヨーロッパ、日本、南米、アジアを回るワールドツアーを、2014年10月にはアメリカ・ニューヨークのMadison Square Gardenでのワンマンライブを成功に収めた。2015年には宮城・石巻 BLUE RESISTANCEで東日本大震災の復興支援チャリティライブを行い、2800万円を超える寄付金を集めた。2017年3月にイギリス・The SSE Arena, Wembley公演を開催し、それと同時にドキュメンタリー映画「We Are X」を公開。5月にYOSHIKIが人工椎間板置換手術を受けたため、7月の日本国内ツアーを急遽アコースティック編成で行った。2018年9月に千葉・幕張メッセ国際展示場1~3ホールでワンマンライブ「X JAPAN Live 日本公演 2018~紅に染まった夜~ Makuhari Messe 3Days」を開催。3日目公演では台風の影響により“無観客ライブ”を敢行し、世界に向けてその模様を生中継した。

YOSHIKI

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立ったまま会見に臨むYOSHIKI。

立ったまま会見に臨むYOSHIKI。[拡大]

頸椎椎間孔狭窄症と医師に診断されたYOSHIKIは5月にアメリカで人工椎間板置換手術を受けた。手術を受けてから初めての帰国となった今回、彼は自身の体調や7月に予定されているX JAPANのツアーについて、自らの口でファンと報道陣に向かって思いを伝えた。

YOSHIKIがゆっくりとした足取りで会見場に姿を見せると、ファンは温かな拍手で彼を迎える。「まずは、ただいま」とひと言目に挨拶をしたYOSHIKIは「立ってちゃダメ? この椅子に座ると、非常に首が痛いです」とハイチェアに座るのをやめ、立ったままで約1時間の会見に臨んだ。

現在の体調について司会者から聞かれると、彼は「よくないです。(首が)むちゃくちゃ痛い」と正直に明かす。首の右半分の感覚がなく、誰かに絞められているような苦しさが手術後にずっと続いていると言い、YOSHIKIは「早く人工の頸椎が体になじんでくれないかな、という思いです」と語った。それでも思いは前向きで「ただ『痛い』と言っているだけじゃあね。先生には『動いていれば治る』と言われていますし、前に向かっていると痛みを忘れる感覚ですね」と柔和な表情で続け、「『治らない』というチョイスはないと決めています」と頼もしい言葉でファンを安心させる。

また、アコースティック形式に変更となった7月のX JAPANのツアーについて話題が及ぶと、彼は公演内容の詳細について言及。今年3月に行われたイギリス・ウェンブリー公演で流された映画「WE ARE X」の60分バージョンの上映が公演冒頭に行われ、そのあとにアコースティックライブが展開されるという構成になるそうで、YOSHIKIは「ウェンブリー公演と、僕が1月にやったカーネギーホール公演を合体させたような感じ」と説明した。ステージにはドラムセットの代わりにピアノが置かれ、その両サイドを20人編成のストリングスが固める。彼は「新たにストリングスのスコアを書いています。また“歪み系”の音も、多少は入ったコンサートになると思う」とコメント。披露曲については「Toshlと『昔の曲をたくさんやったらどうか』なんて話もしています。できる限りサプライズのあるコンサートにしたい」と語った。

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報道陣との質疑応答では「体調の回復へ向けて、何が自身の支えになっているか」という質問が飛ぶ。彼はこれに「ファンの皆さんのサポート。折り鶴も、千羽……いや、10万羽くらい頂きましたし、いろんな励ましの言葉をもらって」と答えると、さらに「Toshlとは手術前も手術後も、電話でよくしゃべりました」と明かした。YOSHIKIは「いつも前向きな会話をしまして」とToshl(Vo)への感謝の思いを口にすると、「15年前には考えれられなかった。まさかToshlにこんなに励まされるなんて(笑)」と言って会見場の笑いを誘う。また「(術後に)いろいろ考えたんですよ」と切り出して「あの、ヘドバンってよくないと思います」と訴える場面も。報道陣とファンによる驚き交じりの笑い声が上がる中、彼は「僕に限らずいろんなアーティストさん、今後考えたほうがいい。体に悪いです(笑)。僕のこういった例もあるので、ヘドバンをしないカッコいいドラムの叩き方を考えていきたいですね」と切実な思いを伝えていた。

YOSHIKI

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Toshlとの会話の中で「もし再結成をしていなかったら、僕は首を2度切る(手術する)なんてことはしなかった」とToshlに伝えたというYOSHIKI。今後の活動へ向けて、彼は「再結成によって得られた素敵な時間、世界に向かって挑戦していくこの感覚。痛みは伴っているけれど、後悔はしていない」と前向きな思いを語ると、来月に迫ったツアーへ向け「今でなければできないステージがあると思う。自分たちで言うのもアレですが、歴史的なコンサートになるようにがんばりますし、そうする自信があります」と、ファンへ向けて力強く意気込みを伝えていた。

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X JAPAN WORLD TOUR 2017 WE ARE X Acoustic Special Miracle ~奇跡の夜~ 6DAYS

2017年7月11日(火)大阪府 大阪城ホール
2017年7月12日(水)大阪府 大阪城ホール
2017年7月14日(金)神奈川県 横浜アリーナ
2017年7月15日(土)神奈川県 横浜アリーナ
2017年7月16日(日)神奈川県 横浜アリーナ
2017年7月17日(月・祝)神奈川県 横浜アリーナ

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島村楽器 @shimamuramusic

「ヘドバンは体によくない」Σ(゚Д゚)
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