この公演はイエモンにとって16年ぶりの開催となる全国ツアー「THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016」の一環として行われたもの。会場には2日間合わせて4万人のファンが詰めかけた。この記事では9日のライブの模様を紹介する。
吉井和哉(Vo, G)は「イエモン初のたまアリ、メンバー一同楽しみにしておりました! みんなのこと、待たせてしまったな。最高の2日間にしたいと思うので、たくさん濡らして帰ってください!」とバンドのカムバックを待ち望んでいたファンを歓迎し、バンドはおよそ3時間にわたり熱いパフォーマンスを展開した。
公演冒頭吉井が「15年ぶりに目覚めたぜ! THE YELLOW MONKEYです!」と叫ぶと、会場には割れんばかりの歓声が響く。バンドは初期の楽曲やヒットナンバー、最新曲の「ALRIGHT」まで多彩な曲を織り交ぜたステージを披露。広い会場を照らすダイナミックな照明演出と、舞台後方の壁一面に設置された大きなLEDディスプレイを使ったさまざまな映像もバンドのパフォーマンスを彩り、曲数を重ねるごとに会場の熱気は高まっていった。
吉井は「埼玉! 声を聞かせてください!」とオーディエンスを煽り、艶っぽい歌声を響かせる。「そろそろ準備?」「ALRIGHT!」という彼とファンとの掛け合いののちにドロップされた「ALRIGHT」ではステージ前方にスモークの柱が何本も上がり、観客はブルーのペンライトを一斉に光らせて会場を青一色に染め上げた。菊地英昭(G)はシンプルで力強いフレーズを高らかに鳴らし、吉井はステージに寝転がりながら楽しそうにマイクに歌声を乗せた。
ライブ中盤、1人ひとり丁寧にバンドメンバーを紹介していった吉井。廣瀬洋一(B)に「キングオブロックンロールシンガー、吉井和哉!」と呼びかけられると「改めまして、THE YELLOW MONKEYの吉井和哉です!」と叫ぶ。彼は続けて「もはやこれが俺のフルネーム。『吉井』はミドルネームで、苗字が『THE YELLOW MONKEY』だからね(笑)。俺は一生この冠で生きていくから」と約束した。また、吉井は「2001年1月8日の東京ドームでのライブのあと、俺たちにも皆さんにもこの日本にもいろんなことがありましたが、THE YELLOW MONKEYはこの先、生涯解散することはありません」と宣言。この言葉に、会場には割れんばかりの拍手と歓声が響いた。彼は「また一緒にバラ色の日々を探しに行ってくれたら幸せです。一緒に命を感じて、歌ってほしいと思います」と伝え、バンドは「バラ色の日々」を披露。ファンはこの曲を大合唱し、彼らの声に吉井は「聞こえました!」と満足げな笑みを浮かべていた。
終盤ではイエモンならではのセクシーなパフォ―マンスもファンの目を楽しませた。「LOVE LOVE SHOW」では吉井が菊地英昭に絡みながら歌声を響かせ、菊地英昭は吉井の「あなたはみんなのエマ!」という呼びかけにエモーショナルなギタープレイで応戦。また菊地英昭と菊地英二(Dr)が向かい合いながら笑顔で音を重ねるシーンも観客の熱狂を誘った。吉井は最後に「待っていてくれた人、本当にありがとう。生きててよかった? Me tooです」とほほ笑む。彼は「年を重ねるごとにますますカッコいいロックンロールができていく気がするし、そうなっていくと信じているので……また楽しくやりましょう!」とファンに伝え、ステージをあとにした。
THE YELLOW MONKEY 「THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016」(※終了分は割愛)
2016年7月17日(日)福岡県 マリンメッセ福岡
2016年7月26日(火)兵庫県 ワールド記念ホール
2016年7月27日(水)兵庫県 ワールド記念ホール
2016年9月10日(土)北海道 真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
2016年9月11日(日)北海道 真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
THE YELLOW MONKEY 「THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016 -YOKOHAMA SPECIAL-」
2016年8月2日(火)神奈川県 横浜アリーナ
2016年8月3日(水)神奈川県 横浜アリーナ
リンク
- THE YELLOW MONKEY | ザ・イエロー・モンキー オフィシャルサイト
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