氣志團×乃木坂×乃木團が“一夜”のコラボ！「大卒業式」で卒業生祝福

昨日3月24日に東京・豊洲PITにてライブイベント「受験サプリpresents『おどる！ うたう！ 大卒業式』」が開催され、氣志團と乃木坂46が登場した。

このイベントは受験生に向けたオンラインサービス「受験サプリ」を利用して大学試験に合格した受験生の合格と卒業を祝うため実施されたもので、会場にはサービス利用者の中から抽選に当たった2000人が招待された。

“大卒業式”は氣志團のライブで幕開け。会場にSEKAI NO OWARI「Dragon Night」のカラオケと綾小路翔（Dragon Voice）の歌声が響き、片手にトランシーバー、片手に大きなフラッグを持った綾小路が「♪氣志團Night 氣志團Night」と歌いながら舞台上に姿を見せると、早速フロアは大きな歓声に包まれる。曲の途中でほかのメンバーも登場し、円になって踊ったあとに彼らはそれぞれのポジションに。そのままバンドは「週末大パニック」でライブをスタートさせた。

綾小路はこの曲の歌詞を「卒業大パニック」と言い替えて歌い、曲中で「卒業おめでとう！」とシャウトする。2曲を終えると彼は改めて「卒業したわけ？ しちゃったわけ？ 今の気分……最高だよね！」と観客を祝福。続けて「今日はがんばってきたごほうびに、乃木坂ちゃんに会えちゃうぞ！」とオーディエンスの期待を煽った。彼の言葉にフロアには雄々しい歓声が響く。すると綾小路は一転「だけど世の中そんなに甘くない！ いいか、俺たち氣志團は“ごほうび”を貰う前の“試練”だ。おじさんたちを盛り上げてくれなかったら、ここをどかないんだからねっ！」と“厳しい”言葉を投げかけた。彼の言葉に観客からはどよめきと笑い声が漏れる。この様子を見渡した綾小路はいたずらな笑みを見せながら「これから先、うまくいかないことも多々あるかもしれない。でも大丈夫、俺たちみたいなバカだってこんな風に生きて来れた！ 30歳、40歳になって一番必要なのは学力だ。今君たちがやっていることは決して無駄にならない。しっかり学べよ？ 大学ではいっぱい遊べよ？ 遠回りして大人になれよ！」と熱いエールを送った。

続く「One Night Carnival」は、綾小路の「大学に入って大切なこと、それは宴会だ。大昔の曲だけど、この曲まだ使えるぜ！」というアドバイスとともに披露された。会場が一体となった盛り上がりを生んだ氣志團は最後に「愛羅武勇」をプレイ。綾小路は「大人は楽しいぜ！」と語りかけてステージを締めくくった。

続く乃木坂46も大歓声に迎えられ、彼女たちは1曲目に最新曲「命は美しい」を披露する。目まぐるしく変化するフォーメーションとキレのあるダンスパフォーマンスで観客を魅了すると、彼女たちは続けて「制服のマネキン」「君の名は希望」の2曲を畳みかけた。乃木坂のストイックなステージングに、会場の熱は一気にヒートアップ。この光景に、桜井玲香は「すごい盛り上がりようですね！」と目を輝かせる。4曲目の「おいでシャンプー」は生駒里奈の「みんな声出して行こう！」という呼びかけでスタートし、メンバーは曲中に「卒業おめでとう！」と叫んで観客を祝福した。

生田絵梨花は「私は皆さんと同い年で、こんなに親近感を持てるライブは初めてでした。とても楽しかったです！」と思いを伝える。そして「次に披露する曲は私自身も受験の時期に聴いていて、とても励まされた曲です」と、ラストナンバーの「何度目の青空か？」を紹介。メンバーはオーディエンスへ向けてそれぞれに優しい視線を投げかけながらこの曲を歌い、会場は温かなムードに包まれた。

2組のライブの終了後にはトークセッションも実施され、出演メンバーの学生時代の思い出が語られた。綾小路は卒業旅行でスキーに赴くも、滑走開始20分で靭帯を痛めてしまったという切ないエピソードを披露。橋本奈々未は自身の高校の卒業式を振り返り「後輩の女の子に当時私が巻いていたマフラーをくれませんかと言われて、あげましたね」と語った。また生田は数日前に自身の高校の卒業式があったことを明かし「大号泣してしまいました。合唱を歌おうと思っても、声より先に涙が出てしまって」とコメントした。

イベントの終盤には来場者および今春大学に進学する生田のために、幅10m、高さ7mもの「大卒業証書」が客席に運び込まれる。出演者は全員で「仰げば尊し」を歌い、大合唱が会場に響いた。ここで司会者がイベントを締めようとすると、「ちょっと待った！」の声が。ステージには乃木坂のメンバー内バンド・乃木團の面々が姿を見せ、能條愛未（Vo）は「まだまだ盛り上がり足りねーぞ！ 私たちがあの曲で気合い入れ直してやるんでヨロシク！」と威勢よく語った。

乃木團の登場に綾小路は「挑戦であれば我々も受けて立ちますよ！」と応戦。イベントのクライマックスとして氣志團、乃木坂46、乃木團の3者によるコラボステージが実現した。氣志團と乃木團がステージ上で共演するのは今回が初めてで、齋藤飛鳥（Dr）は「私本当に緊張して涙が出そう」と声を震わせる。この言葉に綾小路は「いや、彼女はビビるくらいドラムうまいです。いい音出しますよ、一緒にツアー回ってもらいたいくらい！」と返して彼女の緊張を和ませた。各々が位置につき、綾小路の「一夜限りのコラボ、ヨロシク！」というかけ声とともに披露されたのは「One Night Carnival」。乃木團と氣志團の力強い演奏に乗せて乃木坂メンバーはダンスを披露し、ステージ上の華やかな光景にオーディエンスは熱狂した。

コラボを終えると綾小路は「世界中を見ても、ロックバンドとこれだけタメ張って演奏できるアイドルっていないんじゃないですか？ 俺が知ってる限りでは乃木團だけです」と乃木團メンバーを称え、齋藤は「演奏の途中で氣志團さんが目を合わせてくれたりしてうれしかった。今までで一番楽しい演奏でした！」と晴れやかな表情で語った。和やかなムードの中でイベントは終幕。出演者は最後まで「おめでとうー」と観客を祝福しながら、ステージをあとにした。