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モー娘。道重、愛に包まれながら卒業「見つけてくれてありがとう」

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「モーニング娘。'14 コンサートツアー秋 ~GIVE ME MORE LOVE~ 道重さゆみ卒業記念スペシャル」の模様。

「モーニング娘。'14 コンサートツアー秋 ~GIVE ME MORE LOVE~ 道重さゆみ卒業記念スペシャル」の模様。

モーニング娘。'14が昨日11月26日に神奈川・横浜アリーナにてツアーファイナル公演「モーニング娘。'14 コンサートツアー秋 ~GIVE ME MORE LOVE~ 道重さゆみ卒業記念スペシャル」を開催した。

本公演はツアーファイナルとともにモー娘。のリーダー、そしてハロー!プロジェクトのリーダーを務めてきた道重の卒業公演という位置付けで行われ、会場には彼女の最後の勇姿を観るために大勢のファンが集結した。

道重の担当カラーであるピンクのペンライトの光が場内を照らす中、メインステージにメンバーが姿を現し「TIKI BUN」からライブは開幕。メンバーは中央のサブステージに移動し一糸乱れぬフォーメーションダンスを披露する。そのままステージ上で衣装チェンジしたメンバーは「わがまま 気のまま 愛のジョーク」「What is LOVE?」を連続で歌い上げ、オープニング映像を挟んで「時空を超え 宇宙を超え」「Do it! Now」を熱唱。序盤から会場の熱気を上昇させていった。

最初のMCで道重は「今日はツアーの最終日! そして私がモーニング娘。を卒業する日です。大好きなメンバーと、大好きなファンの皆さんと大切に過ごしたいと思います。皆さん、よろしくお願いします!」と意気込みを語る。続けて道重に呼び込まれる形で12期メンバーがステージに登場し、来年からの活動に向けての挨拶を行った。

ここで道重よりグループの新リーダーと新サブリーダーが発表される。新リーダーは譜久村聖、そしてサブリーダーは飯窪春菜、生田衣梨奈の2人に決定したことが伝えられると、会場は大歓声に包まれた。新リーダーになった譜久村は「モー娘。史上、一番頼りないリーダーと思われてしまうかもしれませんが、でも高橋(愛)さん、新垣(里沙)さん、田中(れいな)さん、光井(愛佳)さん、そして道重さんに教えてもらったことを実践するのは誰よりも自信があります。道重さんのように背中で語ることはできないと思いますが、みんなでがんばっていくことはできると思います。これからのモーニング娘。をよろしくお願いします」と決意を語る。続いて飯窪は「引き続きサブリーダーとして、そして今後は1人しかいない20代として私なりにメンバーを支えられるように一生懸命努めたいと思います」とコメント。そして新たにサブリーダーに選ばれた生田は「誰もが『ウソ?』って思ったかもしれませんが、これが現実です! 皆さんが想像する以上のモーニング娘。を作っていきたいと思います!」と語った。

再びライブパートへ戻ると、ニューアルバムより「明日を作るのは君」、そして9、10、11期メンバーによる「I WISH(updated)」、道重のソロ曲「シャバダバドゥ~」などが披露される。また「彼と一緒にお店がしたい!」では、曲の終盤で道重が鞘師里保に突然キスをするというサプライズを起こし、鞘師とファンを驚かせた。これについて道重はその直後のMCにて「道重さゆみ、やりました! こんな大勢の人の前での公開キスは……とっても気持ちよかったです! これで何も悔いなく卒業することができます」とコメントし会場を大いに沸かせた。

そしてこのタイミングで道重の卒業を祝うためにモー娘。OGの中澤裕子と田中れいな、℃-uteの矢島舞美が駆けつける。中澤は道重に「こんなに素敵な卒業式をしてもらえるのは、今日までがんばってきたアナタの結果だから。あなたのためにみんなが集まってるのよ。悔いのないように、笑顔いっぱいでね。長い間、モーニング娘。のメンバーとしての活動と8代目リーダーとしてがんばってくれたこと、私もOGの1人として本当にうれしく思っています。今日のコンサートは最後までがんばってください!」と語りかけ卒業を祝った。道重に代わりハロプロの新リーダーに就任した矢島は「ハロプロをここまで引っ張ってくださったこと、とても感謝しています。道重さんが卒業したあとも、もっともっとハロプロを大きくしていきます」と道重と固い約束を交わす。そして田中はいきなり「さゆー!」と叫びながら道重に抱き着き「こんなにたくさんの人が集まってくれて、祝ってもらえるなんてすごいよね。本当に同期かなって、信じられなくなったよ。モー娘。から同期がいなくなるのは寂しくなるけど、さゆが最後に6期としてリーダーになったのはうれしいこと。さゆにとって今日のことは一生心に残る日になると思う。悔いなく楽しんでほしいです。12年間おつかれさまでした」と道重のこれまでの労をねぎらいつつ再び抱き合った。

そしてここからはツアーで行ってきたメドレーパートへと移行。この日は特別バージョンということで、これまで3パターン用意されていたメドレーをすべてミックスさせたスペシャルバージョンが披露される。13曲を怒涛のメドレーでつなぎ、歌い終えたメンバーは「ここからはラストスパートです!」とファンを煽り、道重がモー娘。加入後、初参加したシングル曲「シャボン玉」を熱唱。そして本編最後のMCで道重は少し言葉を詰まらせるも「ありがとうございます。皆さんも一緒に歌ってください」と挨拶し、メンバー全員で「Be Alive」を横浜アリーナに響かせライブ本編を終えた。

この日のアンコールでは盛大な“さゆみんコール”が起こり、会場がピンクのペンライトの光で埋め尽くされる。ここで道重以外のメンバーがステージに登場し、譜久村から「私たちから道重さんへの感謝の気持ちを込めて、心を込めて歌います」と曲振りが行われ、新曲の「見返り美人」を歌唱。曲の途中で道重が着物姿で現れ、ゆっくりと花道を1人で歩んでいく。涙をにじませながら同曲を歌い上げるメンバーと、それを母親のような眼差しで見守る道重。後輩たちの思いを受けて道重はまた言葉を詰まらせてしまうが、立ち直ったあとは「ありがとうございました」と感謝の言葉を口にした。

ここからは卒業セレモニーが行われ、メンバーから道重に感謝の気持ちが伝えられる。その中で鞘師が「存在感があってたくさんの方に影響を与える道重さんは本当にカッコいいなって思いました。そんな道重さんを見て何度も何度も嫉妬しちゃって……」と語ると、道重は「え、嫉妬してたの?」と突っ込みを入れてひと笑い起こす。続けて鞘師は「道重さんに勝ちたいって思う自分がいるのがうれしかったです。道重さんが作ってきてくれたモー娘。を私たちが引き継いでいきます。そして最後に、私は道重さんに対して感情表現が上手じゃなかったと思うんですけど、はっきりと言わせてください。道重さん、本当に本当に大好きです!」と道重に秘めていた感情をぶつけて熱い抱擁を交わした。

最後は新リーダーの譜久村から道重にメッセージが送られる。譜久村は「聖にとって特別で幸せな瞬間は道重さんの隣にいるときです。これから隣に道重さんがいなくなってしまうことがとても寂しいです。でも私は道重さんの隣にいたからここまで成長できたんだと思います。この先、モー娘。を引っ張っていくことに少し不安はありますが、モー娘。を大好きな気持ちは誰にも負けないと思います。だから道重さんのモー娘。を好きな気持ちをしっかり背負って、これからもモー娘。として胸を張って活動していきたいと思います!」と決意の言葉を述べると、それに応えるように道重は「フクちゃんなら大丈夫だよ」と優しく語りかけ、最後は「見返り美人」のBGMをバックにステージを退場していった。

ダブルアンコールで道重は、花をあしらったドレスを着て登場。ここで道重からファンに向けて最後のメッセージが伝えられる。「2002年にモー娘。のオーディションを受けて、2003年1月19日、モー娘。の6期生に合格して大好きなモー娘。になりました。私は芸能界に興味があったわけではなく、歌が好きとかダンスがやりたいとかそういう気持ちは全然なくて。ただ“モー娘。が好き”っていう気持ちだけでここまできました。そして加入して12年間で本当にいろんなことがありました。メンバーと一緒に歌って踊って、そういう時間がすごく楽しかった。加入して何年かはソロパートが全然なくて、私はモー娘。に必要なのかって思うこともありました。でも“モー娘。が好き”っていう気持ちだけは一度もブレずにここまでやってきました」と笑顔で道重が語ると、会場からは一斉に大きな拍手が沸き起こる。

続けて道重は「どんなにがんばってもうまくいかないこともあるし、報われないこともあります。だけど少しずつ前に進むということに気付くことができました。モー娘。からいろんなことを学んで念願のリーダーになりました。リーダーになってからも順調ではなかったですけど、そんな私をファンの皆さんは大きな愛で支えてくれましたね。そんなさゆみのファンの人たちは……変な人が多いです(笑)。変わり者の集まりだなっていつも思ってました。だってほかに歌やダンスがうまいメンバーはいるし、魅力的な芸能人はいっぱいいます。それでもさゆみのことを応援してくれます。大して何もできないのに……今日も何もできなかったのに……。顔はかわいいほうだと思うんですけどね(笑)。こんなアイドル、普通は応援したくないでしょ? それなのにさゆみのちょっと変なファンの人たちは嵐の日だってさゆみに会いに来てくれた。全力で応援してくれた。勇気くれた。パワーくれた。優しさもくれましたね。強さも自信も安心感もくれた。そして……愛をくれた。みんなに出会えてよかったです。さゆみのこと、見つけてくれて、出会ってくれてありがとう。モー娘。になって皆さんと出会えたから、道重さゆみが存在する意味があったと思いました。モー娘。になるために生まれてきたんだって、生まれてきてよかったんだなって思いました。さゆみのファンの人たちは、ほかの誰でもない、みんなでよかった。変な人たち。サンキュー。ありがとう!」と最後はこれまで応援してくれたファンに向けて道重なりの感謝の言葉を送った。

最後に道重は「気付いたら12年前に加入したときのメンバーは誰1人いなくなっていました。でも、そんな私のすぐそばには9期、10期、11期のみんながいてくれました。みんなのことが愛おしくてたまりません。さゆみの後輩は今までで一番の後輩だと思います。だからこれからももっともっとあの子たちならがんばれると思います。さゆみも見守っています。そして後輩たちに見せたい景色がありますって今まで言ってきたんですけど、私は、この景色を見せたかったんです。これは私にできる最後の恩返しです。これからは単独のコンサートでみんなにはここに立ってこの景色を見てほしい。そしてもっと大きな景色をみんなには見てほしい。そのときはみんなが見る景色の一部にさゆみはいると思います。最後にひと言、すべての人に言わせてください。今まで、本当にどうもありがとうございました!」と述べ、割れんばかりの大歓声を誘った。

そして道重は「私の人生の始まりの曲。この曲を歌って私はモーニング娘。になりました。心を込めて歌います」と曲振りし、6期オーディションの課題曲として歌った「赤いフリージア」を歌い上げた。歌唱後はメンバーと合流し「歩いてる」を熱唱。ラストのMCで道重は「ありがとうございます。モー娘。道重さゆみとして最後の曲、そして10人としてのラストパフォーマンス! いきますよ!」と曲振りを行い、ラストナンバー「Happy大作戦」で会場と一体となって卒業公演を締めくくった。

メインステージに1列に並んだメンバーは「ありがとうございました! モーニング娘。'14でした!」と挨拶し、ファンに手を振り続ける。道重も別れを惜しむように最後までファンに手を振り続け、何度も「ありがとう!」と感謝の言葉を笑顔で届けた。メンバーが去ったあと、ステージのスクリーンにはエンディングの映像が流れ、そのラストでは道重のグループ在籍期間「4329days / 2003.01.19~2014.11.26」の文字がアルバムの表紙に刻まれて、ライブの幕は閉じた。

モーニング娘。'14 コンサートツアー秋 ~GIVE ME MORE LOVE~ 道重さゆみ卒業記念スペシャル
2014年11月26日 横浜アリーナ セットリスト

01. TIKI BUN
02. わがまま 気のまま 愛のジョーク
03. What is LOVE?
04. 時空を超え 宇宙を超え
05. Do it! Now
06. 明日を作るのは君
07. Fantasyが始まる
08. I WISH(updated)
09. シャバダバドゥ~(道重さゆみ)
10. 笑顔の君は太陽さ
11. 彼と一緒にお店がしたい!
12. シルバーの腕時計(鞘師里保・生田衣梨奈・石田亜佑美)
13. Help me!!(updated)
14. 恋愛レボリューション21(updated)
15. 恋愛ハンター(updated)
16. ラララのピピピ(道重さゆみ)
17. A B C D E-cha E-chaしたい
18. ワクテカ Take a chance(updated)
19. ブレインストーミング(updated)
20. 好きだな君が(道重さゆみ・譜久村聖)
21. この地球の平和を本気で願ってるんだよ!
22. 青春コレクション(鈴木香音・飯窪春菜・佐藤優樹・工藤遥・小田さくら)
23. LOVEマシーン(updated)
24. Give me 愛
25. シャボン玉
26. One・Two・Three
27. Password is 0
28. Be Alive
<アンコール>
29. 見返り美人(9期~12期メンバー)
<ダブルアンコール>
30. 赤いフリージア(道重さゆみ)
31. 歩いてる
32. Happy大作戦

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