KAAT×城山羊の会「勝手に唾が出てくる甘さ」開幕、山内ケンジ「変態な娯楽作品になりました」

KAAT×城山羊の会「勝手に唾が出てくる甘さ」が11月14日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオで開幕した。

「勝手に唾が出てくる甘さ」は、KAAT神奈川芸術劇場と城山羊の会がタッグを組んで送る新作。山内ケンジが作・演出を手がけ、松本まりか、シソンヌのじろう、岩谷健司、中山求一郎、湯川ひな、三木万侑加、岡部たかしが出演する。

開幕に際し、山内は「とても楽しい、これぞエンターテインメント！と思いきや、やがてそうでもなく、この人は、あの人は何を考えているのだろう、と思わざるを得なくなり、目の前の展開から目が離せなくなり、結句、これはなんだったんだろうとなる、そういう変態な娯楽作品になりました」と説明。また、10年ぶりの城山羊の会出演となった松本は、「稽古からの約1ヶ月、今日を迎えることを楽しみにしていました。山内さんの脚本も共演者の皆さんも本当に面白くて、この幸せな時間を今日からお客さんにも観てもらえることが嬉しいです。台本の最後、怒涛の8ページが完成したのが稽古最終日だったので、舞台ならではの、少し危うさもあるような、生まれたてのお芝居を観てもらえると思います」とコメントする。さらに、じろうは、「静かです。何か食ってから来たほうがいいかと。腹の音が聞こえます。暗転して転換音が流れてる最中こそっと飴玉を、も無理です。あ、飴玉いったな、と皆思います。静かです」と語った。

上演時間は約1時間50分。公演は11月30日まで。山内、松本、じろうのコメント全文は下記の通り。

山内ケンジ コメント

KAAT×城山羊の会「勝手に唾が出てくる甘さ」、無事に幕が開きました。

とても楽しい、これぞエンターテインメント！と思いきや、やがてそうでもなく、

この人は、あの人は何を考えているのだろう、と思わざるを得なくなり、目の前の展開から目が離せなくなり、結句、これはなんだったんだろうとなる、そういう変態な娯楽作品になりました。

既にテレビ等で活躍しているキャストが多いので（特に昔から一緒にやっている岡部さん岩谷さんなど、執筆中にも朝ドラに出てくるという驚き）、今回、私が腐心したことといえば、彼ら彼女らの違う面を見せたい、ということと、観客の皆さまに、こういう演劇は観たことがないなあ、と言ってもらえるモノを作る、ということでした。そうなっていると良いのですが。

皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

松本まりか コメント

今回は私にとって10年ぶりの城山羊の会への参加で、稽古からの約1ヶ月、今日を迎えることを楽しみにしていました。山内さんの脚本も共演者の皆さんも本当に面白くて、この幸せな時間を今日からお客さんにも観てもらえることが嬉しいです。

台本の最後、怒涛の8ページが完成したのが稽古最終日だったので、舞台ならではの、少し危うさもあるような、生まれたてのお芝居を観てもらえると思います。どのキャラクターも、どこかリアリティがあって、「いそうで、いなさそうで、いる」という“おかしさ”も見どころのひとつです。

山内さんの作品をこの出演者たちと作り上げられることが、ただひたすら幸せです。

みなさん、お楽しみください。

じろう コメント

静かです。何か食ってから来たほうがいいかと。

腹の音が聞こえます。暗転して転換音が流れてる最中こそっと飴玉を、も無理です。あ、飴玉いったな、と皆思います。静かです。なので、リスだよ、もしくは親族にリスがいるよ、という方は頬袋に小フードを詰めてくることをおすすめします。

覗き見してること、バレないようにしてくださいね。

KAAT×城山羊の会「勝手に唾が出てくる甘さ」

開催日程・会場

2025年11月14日（金）〜30日（日）
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオ

スタッフ

作・演出：山内ケンジ

出演

松本まりか / じろう（シソンヌ） / 岩谷健司 / 中山求一郎 / 湯川ひな / 三木万侑加 / 岡部たかし

※U-24チケット、高校生以下・シルバー割引あり。